常総の多頭野犬に思う | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

常総に出かけ、野犬の多い地域の住民の方に避妊去勢のチラシを配っています。

 

また、市役所に行き、「避妊去勢」と「犬をつないで飼う」に特化したわかりやすい

独自のチラシを作ってみてはどうかと持ちかけています。

常総市の住民の方もチラシ作りに協力をしてくださることになりました。

捨てたら犯罪の看板の設置。

これもやらなくては。

(常総市の職員さんたちはかなりがんばっていらっしゃいます。)

 

飼い主のいない、不幸な犬猫をつかまえていったんはゼロにしても、無責任に

えさやりだけをする人がいると、また増やされるだけ。

 

啓発をしないといけません。

また繁殖が繰り返されても、もう餌やりさんの尻ぬぐいはできません。

ここは、今回で終わりにしたい。

 

昨日は農場の猫を捕獲し、皮膚病の4,5ヶ月の犬の保護を試みました。あばらが出ていました。

 

おなかの大きい猫を含めて8匹飼っている農家の方に避妊を勧めましたが、

どうせ野犬に食べられるかカラスにつつかれて増えないからうちはやらなくていい、

とのお返事でした。まだまだ避妊去勢が進んでいません。


農薬などの毒まきで野良犬をゼロにする。

 

複数の住民から、昔からそれが常習であるとの話しを聞きました。

この行為が犯罪にあたるという意識もないままに、長く当たり前のように住民により

行われてきたこの地域で、無辜の犬たちは人知れず命を落としていくのです。


常総警察と県警にもこの虐待事件を文書で提出し、犯罪防止のためのパトロール強化をお願いしました。

 

ただゼロにするだけではだめなのです。

 

根本的に人間が命に対する考えを改めなければ、

ともに共生する動物の習性や飼育方法についての知識を持たなければ、

また増やされてしまいます。

 

捨てる人が悪い。

増やす人が悪い。

そうかといって、あふれてしまった命を、人慣れたものも、そうでないものも、

まとめて残酷に殺してしまうしかないのでしょうか。

殺処分しか道はないのでしょうか。

そんなはずはありません。

 

野犬といっても、ここの犬たちは、人の捨てた犬、人の手からえさをもらっている犬がほとんどです。

手術し、ワクチンを打ち、つなぎ、譲渡できるものはして、みんなで協力しあって、生かしていけるはずです。でも、民間だけでは無理です。行政に中心になって頂くことです。

 

パルボのない、安全な収容場所があれば。そして、医療行為の提供があれば。

 

茨城県も努力をされているのは否定しません。

衛生管理の面で、徹底洗浄を「努力」されているのでしょう。

でもその努力とは裏腹に、実際にパルボが頻発しているという現実があるのです。

「パルボ蔓延は事実と違う」と、複数の職員からそう言われましたが、

引き出した犬の複数に今月だけでもパルボは出ています。

ウイルスの強さから、蔓延しているということになるでしょう。

 

言葉遊びをしている時間はないので、

あの施設に犬猫を入れるのは愛護法違反であり告示違反でないか

真剣に考えて頂きたいのです。


あのままでは県としてもまずい、と申し上げます。

飼い主が飼い犬を感染させられたことにより訴訟を起こされたら?

 

センターに入れるとき、明らかに病態を呈した犬は隔離場所に隔離し、ほかといっしょに

しないなど、できることから始められるはずです。

 

今こそ他県の進んだセンターを見習って頂きたいです。

 

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県民から動物の遺棄や繁殖の相談がくれば、茨城県動物指導センターが核となり、

「命を助けるために」動くべきです。

収容と処分だけが仕事ではありません。

助けるために、です。

動物を生かすシステムにして頂きたいです。



生き物を保護するというのは、

たくさんの時間と場所と愛情と、物資と、お金が必要。

でもだれかがやらなければ、動物は命を落としていきます。

行政が、施設の一角でも、人手の一部でも、税金の一部でも、投じてくれたら。。。。!


これは、民間がやる規模の仕事ではありません。

ボランティアを育て、助ける行政であってほしいです。
茨城県動物指導センターに新たに就任された松本さんは
愛護派の方です。

数年前からいっしょに愛護のために動いてきました。
若く、柔軟で、理解のある方です。
これまでの信頼関係には、時間の蓄積もあります。
私たち民間ボランティアは、松本センター長を信頼をしています。

byおかめ