今日は里親会を開催しています。
☆毎月第2日曜開催☆
いぬねこ里親会inつくば
日時:4月12日(日) 午後2時~4時
場所:つくば市東新井26-13-10 「こまち動物病院」 にて
参加予定いぬねこのご紹介はこちらです。 (いつでも里親募集中)
たくさんのいねねこが新しい家族を探しています!
ぜひご来場ください♪
室内開催です。抱っこして触れ合うことが出来ます
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センターに蔓延するパルボにより、毎日多くの収容犬・猫が感染し、命を落としています。
命の期限が1週間なので、感染しても症状が出るか出ないうちに、殺されていくため、その感染率は不明です。
2009年に保護したカイトの記事を再掲します。あのときは県にも環境省にも議員にも訴えましたが、6年たった今も、状況は変わっていません。
センターのパルボ蔓延に終止符を打つため、皆様のお力をどうかお貸し下さい。多くの方にお知らせ下さい。パルボに感染し、処分され、焼却されていく犬猫たちの供養として、声をあげて頂けませんか。
センター施設のパルボ撲滅のために。
http://capin.jimdo.com/2012/10/28/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/
(CAPINシェルター里山日記)

白い犬のカイトのことを書きます。
カイトは、行政による不要犬の回収サービスを利用する飼い主が、指定の回収場所(つくば市)に連れてきた犬です。
私は、ほんの一時期ですが、先輩ボランティアのHさんに誘われて、飼い主に持ち帰りや親への不妊手術を説得していました。
回収場所では、いろんな人が「不要」犬猫を連れてきていました。
時間になると回収トラックが到着し、住民が犬猫を次々に運び込みます。
飼い主から不要犬として市庁舎の犬猫回収場所に連れてこられたときは、まだ5か月だったカイト。
「センターでの処分は、安楽死でなく苦しい窒息死です。何とか飼ってもらえませんか?」
と言うと、カイトの入ったケージをぐいぐい押しつけられ、「そんなに言うならもってけよ、くれてやるよ」と
飼い主に怒鳴られました。
可愛いときだけかわいがり、大きくなりかけたら捨てるのか?
子犬期を脱し、体の伸びた白い犬の、やさしく心細い表情が胸に刺さりました。
こちらがすぐに保護できなかったため、ほかの不要犬猫たちとともに回収トラックに載せられて
笠間の動物指導センターに送られてしまいました。
* * *
回収された動物は憐れそのもの。
放浪のあげく、毛もぼろぼろになりやせ細った老犬。
倉庫で産まれた子猫たちは、タマネギネットに入れられてぎゅうぎゅう詰め。
持ってきた奥さんは、してやったりと、得意げです。
箱に入った、目の開かない猫もいました。
わけもわからぬまま、しあわせです。
でも、もう2~3か月になった猫たちは物心もついて、訴えるような観念したような目でこちらを見つめています。
ひとつの中ケージに次々と入れられても、なかでケンカもせずに、凍り付いていました。
まだ小さくて、健康な命たちでした。
何ができる?何もできない、無力感しかありませんでした。
今も、助けられなかった子たちの目が、忘れられません。
自分より後に産まれて自分より先に逝ってしまった、幼いものたち。
近隣の市役所経由でやってきた子もいました。
つくば市や常総市の職員たちが連れてくるのです。
職員だって、つらい気持ちでしょう。
* * *
集めてこられた命たちを前に、助けるなら皆助けたい、そんな気持ちになるのです。
回収トラックに載せられた子のうち、1匹を選ぶことはとてもできないのです。
あまりの数です。
でも、1匹でも助けることから始めていかねば。
全部を助けられないが、関わった動物だけは、何とかしなければ。
あの白い犬は、もしかしたら里親がみつかるかもしれない。
まだ5か月だから。
家族会議をし、その結果、Hさんとセンターにお迎えに行ったのは翌日でした。
* * *
しかし、センターに1泊しただけで、パルボに感染してしまったのです。
1週間後に血便が出ました。
1か月の闘病。
生死を彷徨い苦しみましたが、幸い命をとりとめました。
カイトはいろんな問題を気づかせてくれた犬です。
私たちはカイトとの出会いで、たくさんの勉強をしました。
2010年度に茨城県では定時定点回収が廃止となりました。
が、住民の意識は果たして変わったでしょうか。
回収車の来る体育館裏でなく、山や川へ捨てる、そんな風習がまだまだ根強く、
多くの犬猫が泣いています。
茨城だけではなく、日本中で、この問題はなかなか変わりません。
子どもへの教育、避妊去勢の推進、啓発活動、チラシ配布に、実際の保護と里親さがし。
これに国、省、自治体、専門職、民間団体をあげて取り組まねば、殺処分はなくならないし、不幸な命は増えるばかりです。
助けられる人を増やし、捨てる人、増やす人を減らすこと、とにかく人育てがこれからは重要となります。


関連記事(capin cat&dog 2009.8 より)
http://miaomiaogatti.blogspot.jp/2009/08/blog-post_8861.html
http://miaomiaogatti.blogspot.jp/2009_08_01_archive.html
2011/01/05 | センターでのパルボウイルス撲滅のための要望書 |
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厚生労働大臣 細川律夫 殿
環境大臣 松本龍 殿
茨城県知事 橋本昌 殿
代表 おかめ
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、当会の代表者である私は、2009年6月10日、茨城県動物指導センターにて、収容犬(推定5ケ月)を里親譲渡目的で引き取りましたが、自宅に連れ帰って数日後に血便と高熱、嘔吐で倒れ、6月15日に病院に運ぶと犬パルボウイルス感染症(以下「パルボ」といいます)に感染していることがわかりました。
この犬は、平成21年6月9日につくば市桜庁舎において定時定点回収に出されたものであり、その時点ではまったく症状はなく、この犬を連れてきた飼い主も犬の健康については特別な訴えをしていなかったことから、センター収容中に感染したと思われます。このことは私自身が回収の場に立ち会って飼い主と話しており、確認しております。
御承知の通り、パルボは、非常に致死率の高い病気です。手当をしなければ100パーセント亡くなりますし、手当をしても半数近くが亡くなるといいます。感染力も非常に強く、北米大陸のオオカミは、飼い犬から感染したパルボのために絶滅に瀕しているとも言われています。
その日から、連日のように、往診を依頼し、点滴と投薬の治療を受けました。
往診を依頼せざるを得なかったのは、犬を病院に連れて行くと他の犬を感染させてしまう可能性が高いと病院から言われたからです。
6月15日から8月5日にかけての医療費は、往診料も含めて合計で9万8040円(詳細は別紙の通り)にのぼります。
茨城県動物指センターでは、以前より、犬の収容場所にパルボイルスが常時蔓延していること、一度この施設に入った犬はほぼ感染してしまうこと、入所当初は元気であった犬も、次第に食欲を失いぐったりとし、血便を出してパルボの症状を呈して亡くなっていくことが多いことを聞いております。
月に一度開催される譲渡会に出すことを予定している子犬についても、譲渡会当日までにパルボ等の感染症のために命を落とすことがあるという現実もあります。
提携ボランティアさんたちが犬の引き出しを行ったらパルボに感染しており、すぐに亡くなってしまった、あるいは高額な医療費をかけて治療せざるを得なかった、という事態が私達のケース以外にも多発していることを聞いており、数人の体験者も存じております。
センターでこうしたウイルスが蔓延する状態が何年も放置されているのは、異常な事態と言わざるを得ないのではないでしょうか。
茨城県では捕獲された野良犬・捨て犬・野良猫、すべて一旦センターに連れていかれ収容されます。譲渡用の犬舎に置かれるのは、センター主催の譲渡会用に選択される奇跡的に幸運な仔犬だけです。ボランティアさんが譲渡のために引き出す子犬や子猫もここには入れてもらえません。大半の犬は、このパルボの蔓延する一般の犬収容棟に入れられるのです。
ここがガス室・焼却室を備えた、殺すための施設であることに変わりはありませんが、だからといって、どうせ死ぬのだから感染症が蔓延していても仕方ない、という話にはならないのではないでしょうか。
ここには、迷子の犬も収容されております。万が一、飼い主が迎えに来たときに、すでに感染してしまっていることもあり得ます。その場合、家に帰って散歩中に、排便を通して地域にパルボを拡散させてしまう、ということも考えられます。そうしますと、行政がセンターでウイルス対策を怠って、県内外にパルボ・ウイルスを始めとした他の菌を撒き散らしているということになり、環境汚染や公衆衛生に関する重大な過失を犯しているということになります。
そこで、私たちは、以下のことを要望致します。
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- センターの動物収容棟その他、動物保管場所におけるパルボ・ウイルスその他の病原体(ウイルス・細菌・真菌等)の蔓延について、第三者(その分野で専門職にある民間の有識者。なお、その人選にあたっては透明性が必要である。以下同じ)による実態調査を行い、その結果を公表すること。
- ウイルス等の感染が明らかになった場合には、速やかな浄化を行い、併せて再発防止対策を講じ、その内容を公表すること。
- 定期的に第三者による施設内の立ち入り検査を行い、その結果を公表すること。
- 県内の保管場所を複数作ることにより、定期的な病原体、ウイルスの洗浄除去を可能にすること。
- 平成21年6月15日~8月27日に、私がセンターから引き出した犬のパルボ治療のために負担した医療費(詳細は別紙の通り)を速やかに支払うこと。
- 今後、センターから引き出した犬猫にパルボ等の感染症が発生した場合、治療に要する費用の損害賠償を負担者に対し行うこと。
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収容される犬猫のために、一刻も早く、この問題の解決と再発防止策を強く願うものです。なお、この問題は、茨城県の問題ではありますが、このような事態を放置した国にもその責任の一端があるものと考えられます。
つきましては、この要望に対する御回答は、本書面到達後、2週間以内に文書にてお願い致します。
以上
(別紙)
平成21年6月9日、茨城県動物指導センターから引き取りを行った犬のパルボ治療費
6月15日 15880円
(初診 1680円、採血500円、血算料500円、パルボ抗原検査4000円、
犬ジステンパー抗原検査5000円、治療費4200円) K動物病院
6月16日 6140円 (診察・治療代・往診代) 同病院
6月17日 8560円 (同上)同病院
6月18日 8560円 (同上)同病院
6月20日 17120円 (同上)同病院
6月21日 8460円 (同上)同病院
6月22日 8940円 (同上)同病院
6月27日 6330円 (診察料 840円、検便500円、薬代4990円)同病院
7月9日 1790 円 (薬代) 同病院
7月10日 10710円 (診察治療代5040円、内用薬5670円) 同病院
8月5日 4500円(再診料500円、パルボ検査4000円) B動物病院
8月27日1050円(再診料500円、便検査500円+税金) B動物病院
合計 98,040円
*去勢代、ワクチン代2回分、駆虫代、狂犬病ワクチン代は含まれておりません。
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茨城県動物指導センター施設のパルボ蔓延は解決されないまま、今も毎日、迷子犬や捨て犬が収容されています。1匹でも生かすためには、まずパルボ撲滅です。このままでは、虐待施設です。今こそ、変えてください!
byおかめ