「医療保険制度改革関連法」の患者申出療養が始まり一年が過ぎました。
今回、厚生労働省の第5回 患者申出療養評価会議を傍聴してきました。
患者申出療養は分かりやすくいうと
患者が未承認薬を使いたい場合に安全性・有効性を確認した上で、保険診療との併用を認めるものです。
仕事柄、アメリカのセカンドオピニオンで未承認を使いたいという患者さんが多いので、こちらの制度はおっかけています。
患者申出療養のことを書いた
さて、
今回の議題はこちら
患者申出療養は
この一年.チェックをしてきましたが、
”パクリタキセル腹腔内投与及び静脈内投与並びにS-1内服併用療法”
一つしかありません。
臨床研究が基本で、準備に一年近くかかり、安全性・有効性を確認していく必要があるからです。
今回、傍聴して
新たに加わるかもしれない
”難治性天疱瘡患者に対するリツキシマブ治療”
”チオテパを用いた自家末梢血幹細胞移植療法”
の2つの治療法の実施計画の評価により患者申出療養に
どのように評価されていくのかがわかりました。
大きく分けて3つ
【実施体制等の評価】
【倫理的観点からの評価】
【試験実施計画書等の評価】
上記の3つに対し、評価会議構成員が指摘をして、実施機関の回答がありました。
当日の資料は
また、
”パクリタキセル腹腔内投与及び静脈内投与並びにS-1内服併用療法”
の臨床での募集が一旦終わり。
そのデータについて議論がありました。
予定症例数が100から121に変更になったことに対して、臨床研究数を守っていくことに対して、研究側と患者の想い側の議論
治療後亡くなった方はどれくらいの期間で亡くなったかの議論
データから報告書になるまでの議論
などがありました。
傍聴していて、なんかモヤモヤすることがありました。
大事なのは研究に対する結果だと私は思います。研究の結果をいち早く報告をすることが大切です。
厚生労働省の担当者の臨床研究のデータに対してや報告書の完成の期限に対するコミットがなく歯切れが悪く気持ちが悪かったです。
私は国民として、患者申出療養の目的の常に安全性・有効性に土台においた、患者の命を守ることを優先する制度として作っていって欲しいです。
今後もできる限りおっかけていきます。