日頃、アメリカのセカンドオピニオン支援業務をしていて、アメリカの医療費が日本人が渡米すると保険がないので、高額になるケースがあります。
そこで、高額なため治療ができない方もでてくるかもしれません。
一方、
私達の住む日本はとても恵まれている国民皆保険という制度があります。
国民皆保険は全国どこでも誰でも平等な医療が受けることのできる制度であり、費用は年齢や所得により負担割合や制度を活用することで費用の限度額が決まっており、日本が世界に誇る社会制度です。
先日、カナダで治療をする方がいて、インターネットで調べていると、あるホームページがでてきました。
見てみると、カナダの在留日本人が病気になった時に、カナダの医療機関ではなく、日本の優秀医や病院を紹介し予約をするサービスをしているようです。
そこでこのサイトのページを見てたら、ある一箇所が目がとまりました。
な、なに!!!!!!!
は、は、は、8番
日本の治療費を7割節約するための、健康保険証の発行手続きを患者様に行っていただきます。このノウハウは、訪日前の面談で細かくお伝えします※
※ケースにより、払い戻しの対象とならない場合があります。ご了承ください。
と書いてあります。
うーん。一時帰国をして、そんなことができるのだろうか?疑問がでました。
疑問が出たら調べたくなります。
某区役所の健康保険の担当課に私、電話をしました。
結果、手続き上、要件が揃えば可能だそうです。
しかも高額療養費は区分エになるとのこと。
一カ月の医療費が保険適用の治療であれば、57,600円。。。
最大のポイントは住民登録ができるかみたいですね。
たぶんこの会社はそのノウハウをお持ちなんでしょう。
なるほどね。。。。って、、、
おいおい
これって、こないだ話題になった、免疫チェックポイント阻害剤のニボルマブの治療を目的に海外で在留している人だけではなく、海外から入国した人も健康保険が取得できれば、健康保険適用で受けれることになるということになるんじゃないでしょうか?
日本赤十字社医療センターの國頭先生の言葉を思い出しました。
「総額を考えると、事の大きさに愕然とします。日本の非小細胞肺がん患者を年間10万人と推定します。早期がんなどを除き,ニボルマブの対象になる人は5万人程度はいるでしょう。皆に1年間投与すれば,その合計額は1兆7500億円です。現在の日本の医療費は約40兆円で、薬剤費は約10兆円ですよ? もとがこれだけのところにいきなり年間2兆円弱の負担が増すなんて、どう考えたって無理がある」
さらに。
仮に海外にお住まいの日本人や外人の人が治療をするために住民票を取得し、健康保険を利用したらどうなるんだろうか?
ニボルマブは1人当たり3,500万かかり、国民健康保険制度を利用することによりその5%ほどで治療できると言われている。
その負担の大きさは計り知れない。
国民皆保険は
素晴らしい制度ではあるが、
薬価が高騰化し、さらに海外の方の受け入れの人数なども考えると、調整が必要なのかもしれませんね。