1969年生まれ、山形県山形市出身。
筑波大学第一学群社会学類卒業。
2003年、『真夏の車輪』で第25回小説推理新人賞。
2008年、『傍聞き』で第61回日本推理作家協会賞を短編部門
で受賞、また2012年にはおすすめ文庫王国2012の国内ミステ
リー部門第1位。
2014年、『教場』で週刊文春ミステリーベスト10第1位、さらに第
11回本屋大賞6位。








戸柏耕史と陶山史香は警察学校の同期で成績はいつも拮抗して
いて、別々のところに卒配されてからもずっと勤務成績を競い
合っている。
第一話から第八話、それにエピローグからなる連作集なのだが、
第一話と第八話の間には三十年という長い年月がある。
二人のほかにも様々な重要人物が登場し、物語の中で子供や若
者も大人になっていく。
大きな事件は起きないが、小さな出来事が複雑に絡み合ってい
て読みごたえがある。