友人知人親戚に会うと、『仕事どう?忙しい?』なんて会話をあいさつ代わりにしたりして、
『お陰様で、なんだかいつも忙しいし仕事も充実しててありがたいよ。』なんて答えても見るも、
意外と自分『暇なんじゃぇの?』と感じてしまう。
何せ、『読書』をしているじかんがあるのだから・・。
最近のお気に入りがこれである。
勝山実 著書 『安心ひきこもりライフ』
最高に面白い。 自身20年に渡るのひきこもりライフを解りやすく楽しく記載しているも
角度を変えてよむとひじょうに興味深いし、かなり切実。
今じゃ言わなくなったが、自分はいわゆる『登校拒否児』経験者であるし妹二人もれっきとした
『不登校』と言われる学生ライフの経験者。
うちの次女に至っては本人胸を張りつつ『園卒です』と答えている。
当時にこの勝山氏の存在を知っていたならば、私達姉妹は何にも悩むことはなかったかもしれない。
たぶん、少しだけ心が明るくなったかもしれない。
ひきこもりがいけないなんて誰が言いだしたのだろう??
社会に出られない奴を誰が落ちこぼれと言いだしたのだろう??
学校が嫌いな奴や、勉強が嫌いな奴を何故に焦って引っ張り出そうとしたのだろう??
『不登校』と言われて育ち、『ひきこもり』と言われる大人に該当するようになった妹たちの会話を聴くと
『こいつらがひきこもり??』と言わさるくらいに面白い。
何がと言われると困るが『発想』が面白いのだ。大した社会も知らんくせに、
なんだか妙にパンチがきいた言葉やスパイスのあるジョークを言うのだ。
れっきとした大人や立派な社会人と言われる奴らでも気の利いた事一つ言えない輩もいるのだから
それよりは遥かに人を楽しませる感性を持っていると思う。
人間は『楽しさ』がなくちゃだめだ。 この勝山実氏のように。
然しだ、社会人ともなるとあんまりヘラヘラしているのも語弊が出る。
先日、我ホームのうちの部署にもニューフェイスが登場。
ハンサムな面持ちのイカした青年が新入社員としてやってきた。介護社員なんてもったいないよと言わさるほどに
ハンサムな風貌なため別部署の若人たちからすでに『王子』と命名されるこの青年。
爽やかな上に仕事も喋りもセンスがある。こんな奴も貴重である。
彼と夜勤をしていたらまんまと言われた。
『入社して驚きました。僕の新しい上司の人は、(自分)前髪はななめだし、サイドは刈り上げているし、
なんて奇抜な髪形なんだろう!と思いました!』というのだ。
かくいう私はそんな自分をぬけぬけと差し置いて、
『なんか、ちゃらい男の子が入社してきた!』と引き気味だったのだから。
お互い、『よく言うよ!』と笑ってしまった。然しです、人間見た目は大事だが見た目ではないのです。
私は彼に『ごめんごめん』です。 リーダーらしからぬりーダーは自分だけで他のリーダーさんは決して
こんな風貌をしていない事を慌てて訂正です。
みんな素敵女史だし、凛として活躍してます。
猫背でふらふら歩き、エプロンもせずにロックバンドのTシャツで婆さんの相手をしているのは自分だけです。
これでいいのか?と時々悩むが、これが自分だ恥じても仕方なし。とあきらめている。
こんな自分を雇用してくれている社長にありがとうと言いたい。でも恥ずかしくて言えない。
そんなこんなで、自分は自分。
どんな人も自分の『生き方』がある。
安心ひきこもりライフを読破した後に感じた『感想』。
その自分らしい生き方が認められる『社会』を私は望みます。
『だいたいひきこもっているとどうなるのか?』
『だいたいこういう感じになります。』と勝山談。