『イマジネーションが形になる時』 | small planet

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日々の散文。
もしくは 独り言。

私が常々に想い描いてきたことが形になるかもしれない。

私は、兼ねてから「生きる」を「形」することを空想していた。
私は非力な存在であるが想いだけは負けない自信がある。
その思いは、ずっと以前から変わっていない。

去年の春、上司がパネリストとして参加したあるシンポジウムを観覧しに行った。
そこでオープニングアクトとしてある歌い手さんに出会った。
私は彼らの存在を以前から知っていたけれど、その楽曲に触れるのはそれがお初だった。

その世界観に魅了される迄には数秒とかからなかったと思う。

私は音楽が好きだ。そして、彼の奏でる世界観が好きだ。

もしかすると彼なら、目の前にいるお年寄りの人生をも歌にできるかもしれない。

その時、一瞬そう思った。
その日から、私の妄想は色あせることなく心を君臨した。
私のコンセプトを理解してくれるかもしれない。勝手にそう思い込んだ。
そして、必ず彼にコンタクトをとり断られるのを覚悟してアクションを起こそう。

私は、必ず彼らの「今」を作品として残そうと考えていた。
この野望は、私をかわいがって育ててくれている上司と相棒、家族とほんの少しの友人しか知らない。

私は目立ちたいのではない。だから現場の人には内緒だ。

彼に楽曲の依頼をした。

彼は、私の話を真剣に聞き「できるかわからないけどやってみます」と返事をしてくれた。

それがほんの数日前の事だ。
そして今日、彼から連絡があり「リサーチしながら曲つくりをしたい」という申しだてがある。
すぐに時間を作りお話をした。

彼が協力しようとしてくれているのを実感した。
そして、何回かここ(ホーム)に通いみんなと触れ合ってみたいという申しだてまで。

やっぱり、本物のアーティストだと感じた。
私は、彼なら必ずそういってくれることを確信していた。

上司はこのことをとても喜んでくれている。
上司と彼が力を貸してくれた。
作品の内容は、ある一人のお婆ちゃんの『想い』にフィーチャーされる。それを彼が聞き取り
曲に仕上げる。私は、彼らを撮影する。それで映像を作る。彼の曲と合わせて上司と編集し作品を作る。
私は、信頼できる人たちと完全なオリジナルの作品を作ろうと思った。
完全に私の独断と偏見で決めた「仲間」だけで世界でたった一つの彼らの今を収録したものだ。
よくあるお涙ちょうだいではなく、誰かの真似でもなく、彼らの人生が世界でたった一つであるのと同時に・・・。

私は、ダサいのは嫌いだ。
音楽は格好がいいほうがいい。イカしてるほうがいい。

私がであった彼ならば、きっと、ヒロトのように峯田のようにの子のようにハートで歌ってくれるはず。

想像しただけでもニンマリしてしまう。彼らが「うた」になるのだ。
婆ちゃんがいっていた「こんな風に私が想っているのを誰かに知ってほしい・・・」その思いが彼の産み出す「音」と「声」で発信される。
彼らのフィルターを通して、たくさんの人に「創造」してほしい。
自分の生き方というものを・・・。

まずは私の想いに賛同し、出会ったばかりの私に力を貸してくれた彼に感謝したい。ありがとう。