キャンドル材料のお店『Kiitos』スタッフAyaです
今日は『キャンドルの作り方』についてお話したいと思います
キャンドル作りに必要な基本的手法として、ワックスの溶解
染料や香料の添加、型(モールド)の準備、ワックスの流し込みなどがあります
キャンドル作りは難しくはありませんが、時間がかかる場合があります。
1.ワックスを溶かす
ワックスを溶かす方法はたくさんありますが
最も一般的なのは、湯煎鍋またはワックスを溶かすポットを使用して溶かすやり方です。
まず、キッチンスケールを使用してワックスを計量します
次にワックスを溶かす容器に入れます(ワックスを溶かすポットを使用する場合は
水をいれた鍋にそのポットを入れます)
推奨溶解温度(以下の溶解温度と流し込む温度表を参照)
または融点になるまで、ワックスを弱火から中火で溶かします
融点は、ワックスを液体状態に保つ最低温度です。
お好みで、染料・香料を入れます
ワックスが推奨流し込み温度(以下の溶解温度と流し込む温度表を参照)まで冷却したら
型(モールド)に流し込みます。
流し込む温度により、キャンドルの仕上がりが異なります。
流し込む温度が低過ぎると、まだらになります(雪の結晶効果)
高過ぎると、亀裂(ジャンプラインともいう)が入る可能性があります。
ワックスの材質などを考慮しながら流し込み温度を調整して、キャンドルを作ってください
ワックスを溶かすポットを使用する場合は
ワックスを直接、型(モールド)に流し込みます。
湯煎鍋やIH鍋の場合は、ワックスを流し込み用ポットや
耐熱ガラスの計量カップなどの流し込み容器に移します。
注意:ワックスを溶かすポットの底や湯煎鍋の上の鍋をキッチンタオルで拭きます。
ワックスに水が入るのを防ぐためです。
この際、鍋つかみなどを使用してください
ワックスを用意した容器(コンテナー)や型(モールド)に流し込みます。
ワックスの溶解温度
ビーズワックス(ミツロウ)
溶解温度:62 ℃~ 65 ℃ 流し込む温度:76 ℃
パームワックス
溶解温度:58 ℃~ 62 ℃ 流し込む温度:92 ℃~ 95 ℃
ソイワックス(大豆)ソフト(ガラスや陶器などの容器用)
溶解温度:61 ℃~ 64 ℃ 流し込む温度:65 ℃~ 73 ℃
ソイワックス(大豆)ハード(ボティーブなどの型抜き用)
溶解温度:46 ℃~ 54 ℃ 流し込む温度:43 ℃~ 54 ℃
※注意1
パームワックスは、非常にゆっくりと固まり、結晶状に固まる前に、濁ってきます。
完全に冷却するには、一晩キャンドルをそのままにしておくのが簡単な方法ですが
キャンドルの側面がモールドから離れ、触れるとわずかに暖かい状態であれば、離型できます
(数時間程度かかります)。
外から中に向けて固まるため、外見は固まって見えても内側は液体の状態です。
※注意2
表は目安の温度です。ワックスメーカーにより異なるため
詳しい情報については、メーカーまたは納入業者のウエブサイトでご確認ください。