● 大腸がんの再発やステージ4において、ベクティビックスは、効果的なお薬です。
こんにちは。加藤隆佑です。
先日、学会の発表を確認していたら、以下のような発表がありました。
大腸がんの再発やステージ4で用いる、ベクティビックス(パニツムマブ)は、アービタックス(セツキシマブ)よりも、より効果がある。
具体的には、「イリノテカンにベクティビックス(パニツムマブ)を組み合わせた治療」と、「イリノテカンにアービタックス(セツキシマブ)を組み合わせた治療」を比較したときの結果です。
ただし、今回は、120程度の規模での臨床試験なので、若干、規模の少ない試験です。
もっと大規模な臨床試験にすると、同じくらいの効果であるという可能性も、否定はできません。
その可能性はありつつも、私は、ベクティビックス(パニツムマブ)の方を、用いたほうがよいと考えます。
ベクティビックス(パニツムマブ)+イリノテカンならば、2週に1回の通院で、済むからです。
一方で、アービタックス(セツキシマブ)+イリノテカンならば、毎週通院しないといけません。
ちなみに、副作用は、どちらも同じです。
特に、注意しないといけないのは、皮膚障害ですので、副作用対策をしっかりしましょう。
手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。