雑記 | 風人花山

風人花山

ポートレートや風景・花など、美しいものを追求していきます。

周囲に何も無い場所に広大な土地を買う。

その土地に自分で品種改良したたくさんの花を植える。

何十年もかけて木を育て、花畑の中に背景に出来そうな建物を自分で建てる。

傍ら、蚕を飼って絹糸を手に入れる。

さらに綿花も栽培し、綿糸をより合せて布を作る。

それらを使って、ようやく自分で作った衣装が出来上がる。

機織りの道具も自家製だ。

靴は造るのが大変なので、この際裸足でがまん。


このような環境を準備すれば、ようやく少しはオリジナリティが保てるポートレートが撮れるのだろうか?



ポートレートはモデルさんとカメラマンと二人で創り上げるなんていうものじゃない。

そこには周りの環境を構成する世界が必ずあり、その世界に関わっているたくさんの人にお世話になっている。

公園を整備してくれる人、さらにはその公園を造る予算を獲得するのに努力した政治家までも。

背景に取り入れる建物や橋、梅や桜やポプラの木・・・・・、どんなものだって。

自分の周りの全てのものに感謝しなければならない。

そうだ、この世に自ら創り上げた完全なオリジナリティーなど存在しないのだ。



どんなお仕着せの環境でも、見る者を唸らせる作品を撮る人も居る。

独自に、どんな場所やシチュエーションで撮ったかではなく、どのように撮る能力を発揮出来るかだ。



風人花山-バラ_ND4_6509


足利フラワーパークにて

つるバラの大株