「再生」門前町の『教科書』的存在?である伊勢市宇治地区 (過去記事の画像更新版) | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

「再生」門前町の『教科書』的存在?である伊勢市宇治地区 (過去記事の画像更新版)

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どぉ~して、

みんな、

あの「殺人的混雑」になるのを覚悟で、

有名な神社に御参りに行くのだろう???

 

(素朴な疑問)

答え(の1つ)・・・

は、

たぶん、以下の本を読むと出てくるかも、、、

伊勢1081

五十嵐敬喜「美しい都市と祈り 」学芸出版社
    【概要】A5変・224頁・ISBN4-7615-2384-0
   
 【定価】2100(本体2000)円
    【発行】2006.4.10

【書評】-------------------------

この本の内容は、美を探究する人間の本性を祈りという視点から検証し、祈りが日常化した高野山、平泉、天理、綾部、沖縄久高島、巣鴨を訪れ、各々の共同体が形成する独特の土地所有への感覚に注目したものである。
そのために、筆者は個人所有に基づく絶対的土地所有を見直し、集団的土地所有「総有」を提案、資本主義と渡り合い都市美をめざす、権利論に続く筆者の「美のシリーズ」第二弾である。

 

「近代」が成熟すればするほど、皮肉にも、「神」や「祈り」を求める人々が増加するのではないか。
近代はかつての「食べられない」というような貧困を克服することには成功したが、反対に「食べるため」にみんなで頑張るというような価値観を喪失させ、新たな「貧困」の原因をつくった。
社会の中から道徳や倫理が喪われ、自殺、社会参加の拒否、周囲に対する無関心が蔓延する。
これにより、人々は生きていることそれ自体に苦しむという「近代の病い」とでも言うべき症状を訴える。

 

とりあえず、人々は教育や治療によって現世の苦しみから解放されたり、痛みを和らげたりすることができる。


しかし、人々は「死」から解放されることはなく、そこに「神」を見、「祈り」を捧げる。
人間は食べるだけの動物ではなく、現世を生きるためには文化や歴史を楽しみ、他人と関わることが不可避である。
そのために都市には、皆と価値観を「共有」するためのコミュニケーション手段として、「美」が必要だ

そこで、都市における「美」とは、すなわち、「祈り」の対象(シンボル)であり、「共感」のための言語であると僕は考える。


残念ながら、現在の私個人的なことを言わせて頂ければ、どうしても、最低限度は自分が「食べるため」に、
或いは、狡賢い他人に蹴落とされることから身を守るために、
「個人主義」的な側面を強めていかなければならない状況下にあることも事実である。
筆者が提唱するのは「個人」と「集団」の中間である「第3の道」という位置づけであり、我が身の「生き残り」のためには、どうしても利潤追求に走らざるを得ない圧倒的大多数の日本人の心に響くであろうお勧めの一冊である。


伊勢109 伊勢108

伊勢111

▲撮影地・・・・・伊勢市宇治(本ブログ管理者撮影)

 

 

 

↓関連「気になったニュース」

 

 

 

身代を賭けて門前町を復興

銘菓「赤福」会長の心意気
(週間ダイヤモンド2007.7.28 92頁 抜粋引用)

 

 

日本の神社のなかで最高位とされ、

 

 

江戸時代には全人口の25%が参拝に訪れたといわれている伊勢神宮・・・・・。

 

だが、

 

バブル最盛期の伊勢は

『駄目な観光地』の典型であったらしい。。。

「日本一滞在時間が短い観光地」

境内の目前まで観光バスで乗りつけた観光客は、

おはらい町には見向きもせず去ってゆく・・・

(年間来訪者は20万人にまで落ち込む)

当時の土産物店は

観光バスとのバーターで稼ぐ

「ぼったくり店」ばかりだった。。。。。。。。

 

 

 

 

それから10年余り・・・・

おはらい町の年間来訪者は400万人

(かつて「衰退期」の20倍)

 

街や公共交通の衰退を予防する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-御福餅081202641

 

 

再生の立役者は・・・・・

 

地元の老舗和菓子店「赤福」の10代目当主・濱田益嗣会長

(↑写真は、赤福の類似品で「御福餅」ですが、、、、)

 

 

一連の「修景」事業は・・・・・

 

 

その、かなりの部分が

「(このままでは)

 伊勢と共に生きてきた

 赤福の将来も無い!」

 という危機感から・・・・・・

      

赤福や

濱田会長の『私財』を投じたもの。。。。。

(近似の事例=本ブログ内過去記事より↓)

http://ameblo.jp/camumiya/entry-10032840942.html

 

街や公共交通の衰退を予防する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-御福餅081202650

 

再生の契機(起爆剤)になった「おかげ横丁」

もともと赤福の本社ビルがあった周囲の土地

2700坪もの敷地を赤福が買収

本社ビルを惜しげもなく取り壊し、

伊勢の最盛期でもある、

江戸後期から明治初期の街並みを再現。

横丁の運営は自社関連企業が行い

出店している店舗の約半数が直営店とのこと。

 

 

 

 

後に、

おはらい町一帯の景観保存等の条例を

伊勢市当局などへ陳情し制定させる。。。。

 

さらに・・・・・

 

電線地中化

石畳の敷設

沿道店舗の伝統建築意匠への改装費用を、、、

実質的に

赤福側の「持ち出し」で実施(!?)

一連の事業への総投資額は約150億円

(当時の赤福の年商を超える巨大投資!!)


ちなみに、↑上掲写真は、赤福の類似品で、「御福餅」という商品ですが、、、、、、、
 


伊勢市飲食店M統計 伊勢市地価推移

【添付掲載図表:2点/クリックすると画像が拡大します!】

本ブログ管理者調べ

(事業所企業統計調査、および路線価図に基づくデータより)

街や公共交通の衰退を予防する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-伊勢081211452

 

最後に・・・

 

週間ダイヤモンドにおける当該特集記事では・・・・・・

 

 

 

「土地の文化と歴史を守り、維持するという、

 

 この老舗店当主の一貫した

 『執念』

 があったからこそ、プロジェクトは成功した。

 

 (一見)採算度外視

 

 とも見える門前町再生プロジェクトは、

 歴史と文化の復興という果実を生み、

 それが全国から観光客を引きつけ続けている

 

・・・・・・っと、

 

締めくくられていた。。。。。。

(ことを紹介し、本記事も「締めくくり」たく思います)

 

 

 

*ちなみに、↑上掲写真は、赤福の類似品で、「御福餅」という商品ですが、、、、、、、