スペイン巡礼43日目☆彡Santiago de Compostela-Fisterra | スペイン巡礼の旅ブログ、フランス人の道Camino de Santiago 800km!カミーノ デ サンティアゴ800km!の旅

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スペイン巡礼の旅フランス人の道2014ブログ!サンティアゴ デ コンポステーラCamino de Santiago 800km!荷物も準備も甘いまま、ひとり出かけたカミーノ!サンジャンピエドポーからサンティアゴまで、笑って泣いて笑った旅日記ブログです。

フィステーラへ出発する朝、

恐る恐る東屋を覗いてみると、

デービットが、寝袋、バックパック、靴と、

川の字でお行儀よく並んで寝ていました。

外傷もみられませんし、無事のよう。

安心したよと、パンを1つ分けると、

”10秒で支度するから” 

バス停まで案内してくれるとのこと。

確かに、バス停は今から探すところだったので、

お言葉に甘えることにしました。

デービットはもう、10日間も

サンティアゴを放浪していたので、

ガイド級に街を知っていたのです。



おかげで、とってもスムーズに、

フィステーラ行きのバスにも乗れて、

歩けば4日かかるところ、

バスで3時間で到着しました。



バスを降りると。。

物凄い雨!波

矢印も見当たらず、

道もわかりませんでしたが、

海沿いを歩いて行けば着くだろう。。

と、とにかく歩き出しました。

やっと1つ矢印を見つけ、

やっぱり道は合ってる!!

(800kmの旅で感が増したよう笑)

海辺の道を進みます。

雨は、嵐のようになり、

何度も、吹き飛ばされそうに台風

でも、スタスタ歩いていくより、

この方が、ずっと感動的な最後だと思いました。

フィステーラは、巡礼の締めくくりに、

西の果てに沈む太陽を眺めて、

古い自分に別れを告げる

という場所。

フィステーラで吹き付ける雨が、

古い自分を洗い流してくれている、

そんな気がしました。

ピレネー越え、ニコラスの背中、

"keep my tempo!" 

太陽の日差し、

痛みを堪えて、星に祈り。。

奇跡のようなタイミングで出会えた人々、

全てが完璧なタイミングとシチュエーションで、

学びを届けてくれた、

私の素晴らしいカミーノの旅が、

まるで、映画のエンディングロールが流れるように

蘇りました。

遥か向こうの空で厚い雲の隙間から

光がこぼれているのが見えました。

その光が私の中に差し込んできたように、

その時、衝撃的な気付きが私の中に起こりました!

それは、これからの私の

課題になるのだと思うのですが、

これは、場所が場所なだけに、

きっと特別な体験だったのではないかと

今改めて思うと、そう思います。

私は、最後に神様からのメッセージをいただいたような

そんな気持ちになったのです!

そして、こうして、旅に出させてくれた家族、

日本で待ってくださっているお客様、

ここまで来れたのは、

全く自分だけの力ではない!と

感謝の気持ちが溢れてきました。

そして、やっぱり、リカルドも、

大切な旅の仲間だったと感謝の気持ちが蘇り

もし、サンティアゴで会えたら、ありがとう!

と伝えて日本に帰ろうと思いました。

 

 
0,00km。。。
もう何も言葉にすることが出来ず、

両手で石を抱えました。

感激で胸がいっぱいになりかけていたら、

戻ってきたペレグリーノに

岬はこの先だと教えてもらい、

危うく。。またまた違う場所で

満足してしまうところでした。

進んで行くと。。



ありました。。。!!!

ここかーーーーー!

本当は、ここで服を燃やしたかったのですが、

この雨では、即、鎮火。

おまけに岬の先までは、

本当に台風のリポーターのように

なってしまうほどの暴風で

『キケンすぎるわ!!』

と諦めて戻ってしまう方もいた程。

でも。。

行く!!



この世の果てに立ち、

暴風雨にさらされながら。。。

"旅が終わった。"

初めて実感が湧いてきて、

声をあげて泣きました。

とても、清々しく、虹色の気持ちの涙。

これが浄化ということだったのでないかと、

今になるとそう思います。

帰りのバスは、暖かくて、

なんというか、放心状態というか

心地の良い脱力感で、

ぐっすり眠ってしまいました。

サンティアゴに戻ったのは、

20:00を過ぎていて、

夕べのアルベルゲまでは遠かったので、

今日は最後の夜だし、奮発して、

街中のアルベルゲに泊まることにしました。

アルベルゲを探していたら、

第一待ち人!発見くらいのタイミングで

リカルドに出くわしました!

デービットにも再会できて、

サンティアゴ最後の夜は、

リカルドたちと深夜まで、

ギターと歌声で盛り上がりました。