ニコラスが居ないとなると、私のペースでは早く出発しないと！
ニコラスは、８：００に出発すると言っていましたが、
私は早く出発したい、淋しかったので、そうしたかったんです。
眠りこけていたニコラスに、そっとお別れしました。
グエンさんは、私を気にしてくれて、
『 aya レッツゴー!!! 』
と一緒にアルベルケを出てくれました。
""Keep your tempo!!""
『他の誰かに合わせたら足を壊しちゃうの。
私は去年身長１９０ｍの男の人と歩いて５ｋｍで歩けなくなっちゃった！
だって足の長さも体力も違うでしょ？！だから絶対自分のペースを守るの！』
『私に合わせてもダメ。ayaに私が合わすのもダメ。』
なるほど～～～～！！
３日間ずっとニコラスの背中を必死に追いかけて歩いてきた私にとって
グエンさんの言葉はとっても新鮮でした。
""Keep my tempo!!""
合言葉のように叫んでから、お互い歩き出しました。
でも、１人きりで歩くのは、こんなに心細いのか。。。
いつも前にあったニコラスの背中、
その存在だけで、すごく安心できたのです。
後ろから来た人達にどんどん抜かされて。。
でももう、待っててくれるニコラスは居ません。
思わず涙があふれて、道がグニャグニャに。。。
ニコラスぅ～～
グシュグシュしながら歩いていたら、物凄いイケメン
が
『オラー！』
と猛スピードで横を通過して行きました！
かっかっ!カッコエーーーーー
途端にパワーが湧いてきて、シクシクムードＳＴＯＰ！！
元気にガンガン歩き出しました！
イケメンパワーってすごいです!
途中、一面のひまわり畑が！
既にひまわりの季節は終わってしまっていましたが、
きっとひまわりは、夏の猛烈に暑い時に歩いた人だけのご褒美なんだろうな
一面黄色の景色をイメージしながら歩きました。
そして、今まで恐怖だった坂も、今日は全く怖くない！
更に３ｍ先だけではなくて、長い坂全部を見ても、
”できる！！！”
そう思えてどんどん登ることが出来るようになっていました！
ニコラスに見せたい！出来たよニコラス！！
毎日少しずつ自分が変わっていくのが感じられるんです。
"Keep my tempo" ゆっくりでも、歩き続けていれば、
『ブエン カミーノ』と先に行った人たちにも休憩中のベンチで再会できたり
ゆっくりでも、歩いている限り、前に進んでいるのだと、改めて実感しました。
広い大地が美しくて、気持ちがいい！なんだか新しい気持ちです。
途中、教会に寄っていたグエンさんにも再会して、
なんと彼女も、１2日にブルゴスまで行かなくてはならなくて
１２日の午後バスで向かう予定だそうで、私と全く同じ予定だったのです！
私は１３日にジョンさんとブルゴスで会うのに、
すでに２日も予定から遅れていましたから
お互い、そのバスはどこから出ているのかも知らないのでしたが、
偶然の一致はとても心強かったんです！
『カミーノでは、必要なものは全て与えてくださるのよ』
またしても、素敵な言葉を教えてくれました！
その後、 教会の前で会ったドイツ人のジョセフさんと会い、
ペースも合ってお話も止まらず、街まで一緒に歩きました！
街に着くと、『僕はプール付きのアルベルケに行くけど、ayaはどうするの？』
アルベルケのことはすっかり忘れていたので
私もそこに連れて行ってもらうことにしました！
アルベルケは、ここの橋の先から、なんと３００ｍもある
トドメのような坂道を登ったところにありました！１０€
部屋も仕切りがありましたし、個室もあるようでしたよ。
『ここのシャワー最高だよ』
先に着いた女の子が教えてくれたので、早速浴びにいきました！
スッキリして今日の最終仕事、お洗濯をしていたら、
『 いやー、本当にここのシャワーよかったね！ 』
と紳士が登場！
『洗濯が終わったら街を見に行くけど一緒に行くかい？』
と言うので、ジョセフさんも誘いにベットを見に行ったのですが。。。
居ない！
私は紳士と紳士のお友達の支度ができるまで、
ビールを飲みながら待つことに。
紳士はドイツ人。
そして、登場したお友達はデンマーク人のスティンさん！
御年７３歳のお話好きな紳士で、紳士２人は、赤いカタツムリが
今ヨーロッパで野菜や花に被害をもたらしているだとか、話していました。
。。。。？！！！！
と、やっとここで、この紳士がジョセフさんだったことに気が付きました。
一緒に歩いていた時は、帽子に眼鏡、汗だくで髪の毛もぺったんこだったのですが
シャワー後は、髪の毛もふんわり!!
まるで別人! 驚きのビフォーアフターだったのです！
爆笑後、３人で街歩きへ。
『美しいね～！！！』
橋を他の橋から眺めながら、色々な歴史のお話を聞かせてもらいました。
街に出たものの、ほとんどのお店がＣＬＯＳＥ．．．
私たちはシエスタタイムだったことをすっかり忘れていたのでした！
（この先もしばしばシエスタタイム（14:00-16,17:00まで）を忘れるのです）
そこで、スティンさんが去年、この街で雨の中足を滑らせて負傷して、
泣く泣くカミーノを断念したという、無念の現場を見に行くことに。
そして『再チャレンジのこの旅は、雨の日も注意して歩こう！！』
と３人で誓いました！
お二人とも、すごく素敵で、
ス：『毎年、今がベストだって思うんだ！』
ジョ：『そうそう！僕もthank you me！！４８歳の自分、最高だぜ！って思う』
毎日最高だ！カミーノでの日々はそう思わずにはいられないのだそう！
今日は13:00にはアルベルケに到着したし、
午後をこんなにenjoyできるのなら毎朝早く出発しよう！と決めました！
夜、ベットに入る直前まで、
ジョ：空港の発券がテクノロジー化されすぎている！
ス：いや、便利だ！
とか、色々熱く語る姿が面白くて、素晴らしい１日に感謝して眠りました。
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