ボディスキャンするヨガ | 呼吸ヨガ®  平賀恭子

呼吸ヨガ®  平賀恭子

呼吸ヨガ®スペシャリスト
シャンティ201(日本橋、東京)コレド日本橋徒歩1分
著書 オレンジページ出版 「呼吸がすべて」

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上から引き上げつま先立ちのドッグポーズ。
私は良く上のドッグポーズを感じて貰ってから、下のドッグポーズに誘導します。

そして最近行っているボディスキャンはカラダの感覚を研ぎすませて行くことに役立ちます。

普段使わない部分、筋肉って意識を向けにくいものですよね。カラダが何となくカタイといってもどこがどのように固いのか、自分では分からない場合も多いです。骨盤は右左どちらが開いているか、前後のズレ、高さのズレはあるのか、意識を向け観察することで、初めて気付くこと、沢山あります。

このボディスキャンを最初のタダーサナで行うことで、そのあとのヨガのポーズの体感覚がグンと違ってきます。

ではこの下のポーズ、「ドッグポーズ」はとても有名なヨガのポーズですが、どんな事に意識を向ければ良いのでしょうか?



*両手は肩幅もしくは少し広めにマットを斜め前下に向って押します。
*手の平の親指先から根元、手首近くを通り、小指の指先迄の意識を高めて押します。
*手の平の真ん中は両腕に対して引き上げる感覚です。
*肘は少し緩めて、肩の力は抜きます。

*両足は骨盤幅平行に開き、踵を意識して踏み込みます。
*踵の意識が強すぎて、膝裏を伸ばしきることで、腰が丸くなる場合は膝を緩めます。
この腰が丸まってしまう感覚を取り除くために上の写真の様に膝を緩めて、つま先で立ち、お腹を引き上げ、尾骨を天井に持ち上げます。横から見ると三角形のイメージで、腰は90度と感じてみましょう。

*肩の力が入って、腕が痛くなることがあります。肩の力を抜きましょう。
*伸ばそうとするあまり、胸が開き過ぎて、胸がマットに近づき過ぎてしまう場合があります。
*胸郭は閉じて、呼吸の広がりは、横や背中側も感じましょう。
*胸の広がりを前、横、後ろと感じることで、肩の力は抜きやすくなり、耳は二の腕の真横に位置することができるでしょう。
*お腹は引き上げて、おへそを背中側に近づけてあげましょう。

ここまでで、下の写真に近づいたとボディスキャン出来たら、足首前側、臑と甲の境目の横シワを取る様に意識しましょう。要するに臑の筋肉は上へ引き上げ、ふくらはぎの筋肉は踵側へ下げます。

座骨を中央へ引き寄せる感覚を感じることで、ムーラバンダ(丹田)を意識しやすくなります。お尻は固く固めるのではなく、柔らかくキープします。奥の座骨に意識を向けます。

*左右の座骨の高さは同じですか?
*左の手首から左の座骨、右の手首から右の座骨、それぞれを直線で結びましょう。同じ長さでしょうか?
*同様に左の踵から左の座骨、右の踵から右の座骨、それぞれを直線で結びましょう。同じ長さでしょうか?
*肩甲骨は左右均等な位置にありますか?肩甲骨は骨盤の方へ向って下げましょう。同時に肩の力が抜けるのが分かります。


この様に、一つのポーズの中でボディスキャン(カラダの内側の感覚を感じる)出来ることは沢山あります。吸う呼吸でカラダを少し緩め、吐く呼吸では丹田の意識と共にポーズを深めていきます。じっくりとカラダと向き合い呼吸をすることで、カラダは緩み、広がり、心も緩み広がることを感じることができるでしょう。

実はこのドッグポーズだけでもまだまだ感じることは沢山あります。皆さんはどんなことを感じることが出来ますか?自分の体験こそがヨガの醍醐味です。人と比べることがなんの意味もないことに気付くことが出来るでしょう。

是非みなさんと一緒にヨガが出来ること、楽しみにしています。
次回はハーフムーンのポーズにフォーカスしてみます。

スタジオに来て体験してみたいと思った方は以下のリンクからホームページをご覧下さい。
http://www.studio-shanti.com/201/