前回、神代にオオクニヌシを中心として、約3500年前に人類創生と国造りが行われたことを書きました。
今回は、その続きで国譲りについて書きます。
国譲りについては4月に記事にしました。
しかし、この記事には書きすぎの点がありました。その部分は訂正線で削除しています。
この記事を書いた時点では、私は記紀の神代の内容については、登場人物を含めて半分くらいが藤原不比等らの創作話だと思っていました。従って記紀はざっと読むくらいに留めて、インスピレーションと自分勝手な妄想で書いていました。
その後、ふらっと書店に行ってみたら、目に入ったのが日本書紀の解説本。
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古事記の解説本はもっていたのですが、日本書記はもっていませんでした。
- 古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)/角川書店
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書店で目に止まった本は「買って読みなさい」との天の采配に思えました。日本書紀の解説本が欲しいなと思っていたからです。それまでは、古事記しかじっくり読んだことはありませんでした。
すぐに日本書記の解説本の上下巻を購入し、じっくり読みだしました。
読んで見ると、日本書紀の方が奥が深いのです。
古事記は本文だけですが、日本書紀は本文に加えて、「一書曰く」という風に、異伝を複数例掲載して参考情報にさせています。これを一書(あるふみ)というようです。
古事記の知識がなく、日本書紀だけ読んでしまうと、何がどうなっているのか、ちんぷんかんぷんになってしまうような複雑怪奇な内容です。
私は、それほど歴史は好きではなかったのですが、日本神話に関しては好奇心がくすぐられ、がんがん理解できます。深層記憶とインスピレーションが合致するのでしょうか?それとも、これがミッションだからでしょうか?
古事記と日本書紀をじっくり読み込み、突き合わせていくと矛盾する点が生じます。ここに、両書の書き手(編者)の意図的な改竄が隠されているのです。これをチェックしていくと、インスピレーションが湧き、真実が見えてきます。それを、5月以降、私は記事にしています。従って、4月以前の記事について、軌道修正が入り、訂正箇所が出てくると思います。
要は、記紀の編者が、それ以前に伝わっていた神代の真実を書き留めた古文書をベースにして、一部を自分たち(侵略した大和朝廷)が都合のいいように書き換えたのが古事記、日本書記なのです。真実を書いていた古文書はほとんど焚書され、残っているもの(ホツマツタエ、竹内文書など)も改竄されていると思います。
たぶん、記紀の神代についての内容は、8割以上は正しいのですが、一部の改竄によって全てがデタラメに見えてしまう手法を使っているのです。これが金星系の老獪なところです。
この改竄手法を命令したのが、ウォークインされた藤原不比等だと思います。
でも、騙されませんよ。
従って、国譲りについては記事を修正し、今回、新たな情報を書かせていきます。
オオクニヌシが中心となり、せっかく造った国を、何故、譲らざるを得なくなったのでしょうか?
それは、オオクニヌシは、天(天津神)が地上の統治者として任命したものではないからです。
三貴子誕生を思い出してください。
<宇宙の仕組み②> の次の部分です。
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三貴子とは、イザナギから誕生したアマテラス(女神)、ツクヨミ(男神)、スサノオ(男神)の三兄弟のことです。
国産み、神産みを終えたイザナギは、地球を統治させるため、三人の神を自分の体から誕生させます。古事記によると、アマテラスには太陽神(日神)として高天原を、ツクヨミには月神として夜の食国(をすくに)を、スサノオには海原を治めるよう命じたとされています。
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スサノオは海原を統治するように命じられます。この海原とは、陸地を含む地球上という意味で捉えていいのだと思います。
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イザナギが地上の統括者として指名したのは、スサノオです。
ところが、スサノオは父に背いて地上を治めず、泣きわめくばかりです。
イザナギが「何故、地上を治めないのだ?」と問いただすと、スサノオは「亡き母イザナミのいる黄泉の国、地底の片隅の国へ行きたい」と駄々をこねます。
これに対してイザナギは、「それならおまえはこの国(高天原)に住む資格はない」と言い放ち、スサノオは高天原を追い出されてしまいます。
この瞬間、スサノオは天津神から国津神に降格したのです。
天津神とは高天原に居住権利がある神々のことです。
一方、国津神とは、地上で誕生した神々。天津神の中で、スサノオだけが、天津神をはく奪され国津神になってしまったのです。
(以前は解釈が間違っていました)
スサノオが追放されたので、地上の統治者が空位になります。
その後、スサノオが地上(現世)に降り、根の国(黄泉の国)へ行く途中でオオクニヌシを誕生させます。そのオオクニヌシとスクナヒコナが、前回記事に書いたように国造りを行いました。地上の統括者が決まっていないままにです。従ってオオクニヌシが事実上の地上の統治者でした。
しかし、それは、高天原の神々、天津神の神意ではなかったということです。
従って、スサノオに代る天津神系の統治者を決め、その統治者にオオクニヌシが国を譲りなさい、というのが国譲りだったのです。統治者は国津神ではダメで、天津神でなければならないのです。
高天原の神々が選んだ新しい統治者は、アマテラスの長男アメノオシホミミです。(当然、天津神)
アメノオシホミミはこれまで書いてきたように和魂。
一方、オオクニヌシは、スサノオから誕生していますが、実はアメノオシホミミの魂が分裂した荒魂なのです。ここに記紀の解釈が複雑になっている理由があるのです。
そして、記紀に書かれていませんが、オオクニヌシからアメノオシホミミへ国譲りが行われたのです。
ところが、記紀では、最大の改竄、天孫降臨が創作され、ニニギが登場しています。オオクニヌシから架空存在のニニギへ国譲りされているのです。全てはこの改竄に、歴史の謎が隠されているといっても過言ではないと思います。これについては、いずれ書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。