防衛予算が必要でも全く増えない(ごくわずかしか増えない)理由 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

【月夜のぴよこ】自衛隊守る会代表 http://yakamochi.org/
日刊SPA!に自衛隊の”敵”を連載中。https://nikkan-spa.jp/ & 小笠原理恵 拡散・シェアはご自由に。書道・墨画
https://www.facebook.com/rieka.ogasawara

【防衛予算が増えない理由】

  • 自衛隊の予算は、まず前年度より削減することがありきなので、熊本震災などで突然の支出がでても補充されることはないし、その支出でたらなかった燃料代なども補てんされないので、その分、演習や訓練を削減するしかなくなります。

 

 

  • 自衛隊の予算は各部隊などの必要な予算を積み上げていってつくるものではなく、まず、前年度の枠よりも縮小された枠があり、そこにどうにか合わせるという形で作られます。たとえば、燃料や弾薬がなかったり、島嶼防衛などで新たな予算ができても、その予算を増やすなら、何か必要なものを削ることが大前提で削らなければまず財務省が予算のシーリングすら始めてくれません。

 

だから年々、修理できていない箇所は増えてくるし、使えない武器類や装備類も増えてきます。でも、必要でも、予算の上限がある以上修理はできませんし、補充もできません。同じ理由で出動回数や仕事は増えてきますが、人員は増やすことができません。だからブラック度がまし、東日本大震災時に給料を下げたように、理不尽な賃下げが行われています。(たとえば士クラスはねあげして、それ以外を下げるような給与体系変更や手当を削り、なくそうような方法です。一見わからない方法をとって賃下げは行われています。)どんどん耐えられずに辞める人が出ます。

 

  • 予算に該当する項目以外には使うことができません。   

たとえば、糧食費が野菜が高かったり、燃料費や電気代その他が高かったりなどの理由で思いのほか高くなって困ったばあい、使わなかったその他の費用。たとえば広報費用から補てんするようなことは許されていません。だから余るところは余り、足らないところは足りません。前年度より予算は減らすことになっていますから、尖閣沖の中国船などがどんどん増えてやってきても、足の速い船を動かしては燃料費が高くつくので動かすことはできません。

 

  • 予算は単年度会計で使い切りときまっています。

これも予算の不正をなくすとやらなので、年度末には燃料費などの予算は使い切らないといけません。だから年度末には動こうにも動けない時がきます。安全より節約です。

 

--------------

 

概算要求基準(シーリング)

 

財務省が翌年度の予算編成を始めるに当たって、分野ごとに予算額や各省庁が要求できる額の上限を目安として設定する仕組み。これに沿って省庁は8月末に要求内容をまとめる。シーリングとは英語で「天井」のこと。

 

--------

【ここ大事 】

 

↓↓↓↓↓

予算は安全保障などの都合があっても、すべて犠牲にして前年度より減らさないとそもそも予算編成のシーリングを財務省が始めてくれませんから、予算は前年度程度におさまります。

↑↑↑↑

 

 

 

image

 

 

でも、足りないのは間違いなくたりないので、

 

東日本大震災当時に大量につかった陸自の迷彩などの制服はいまだに新しいものを発注するための予算すら取れませんから、新しく入隊してきた人に配る新しい制服がありません。中古の制服や中古の靴をあつめて渡すなどの対応をしているところもありますが、初期段階からこのざまですから、新しく入隊した人たちの意識はダダ下がりです。

 

たかだか、制服ですら足らないということは、すべてが足らないということです。


自衛隊に必要な演習や訓練は日程がきまっていてそれでもギリギリどころがどうやっても足らない状況なのに、災害派遣で多くの予算をつかって救助や復興支援などの活動をしても、その諸費用を補充されることはありません。

 

だからその使った費用はまるまる演習や本当は修理や整備保全、在庫の補充などにつかう予定だった予算を充てるしかないので、結局、自衛隊が防衛のために必要だった能力が毎年削られていくことになります。

必要でも、必要な予算を積み上げて請求することができない財務省の予算シーリングシステムでは国は守れません。

 

--

 

今年も予算委員会で少しは自衛隊の予算が増えるといわれていますが、毎年、スズメの涙くらいの予算が拡大になってますが、仕事量がふえていますので、実質内容はどんどん先細りです。(選挙があるかどうかわからないので、日程がどうなるかまでは保障できませんが・・・)

毎年、自衛隊の能力が縮小していることを恐ろしいと気づく人がふえることを望んでます。

 

----

 

ヒーローノーコスト君には国を守る力はないと知っておいてください。

 

国防には武器弾薬、人員、諜報だって予算がなければ何も集まりません。すべてに予算をつけないということは、いざとなったら白旗をあげるということです。


物量で敗戦した大東亜戦争から日本人は一つも学んでいません。

 

 

 

   
ニュース ブログランキングへ ぽちっとよろしくね!!

 

 

【28年産1等米】【新米5キロ】広島県産あきさかり5キロkg(無地袋)【送料無料】【20P01...【28年産1等米】【新米5キロ】広島県産あきさかり5キロkg(無地袋)【送料無料】【20P01...

3,699円

楽天