妬み嫉みの発想は、なにも生み出せないなあ・・・
ということを、ひしひしと感じています。
突然ですが、アメリカでは公務員は尊敬の対象だと聞きます。
特に軍人、消防などの公務員は「名誉ある職業」であり、市民のために命をかけてくれるということから人々の尊敬の念が強く、制服で彼らがレジに並ぶと先をゆずってくれたり、レストランで軍人の集団がいたりすると知らないうちに精算してくれてる等の「逸話」をよく目にします。
彼の国の人々は、自分たちの生活になくてはならない仕事をしている人への尊敬の念を、当然のように持っています。
もちろん日本にも公務員は沢山いらっしゃいます。
ゴミ収集や下水処理などの公共サービスを始め、土砂災害など河川、山林の見回りをしてくれたりする自治体の公務員。
私たちが気づきもしない、地味だけども大変重要な仕事をに関わっている公務員の皆さんが居るという事は、皆さんご存知ですよね？
危険といえば、例えば災害時にはいち早く危険な場所に赴いて人々の命を救ってくれたり、離島の傷病者搬送を行ったり、凶悪な犯罪者を摘発するなど、「公務員」は見えないところで大変重要な仕事を遂行しています。
・・・・いざという時にお世話になる人達を尊敬することのない社会は、大変未熟ですし、とても情けないことだと思います。
ここで、少し考えてみます。
ある人が公務員に対して「人数が多すぎる。給料が高過ぎる、有給とるなんて羨ましい。許せん。休みなく働け！」と言ったとします。
それを言っている本人は、自分以外の「羨ましいと思われる誰か」に向けて言っているつもりですが、この発想は巡り巡って自分の首を締めることになります。
・・・それはなぜか。
他の人からみたら、自分自身もまた「羨ましい他人」であり、「待遇を改悪すべき人」だからです。
こういう「他人を引きずり下ろす発想」を許し続ける社会は、負の連鎖でどんどん悪い方に転がってしまいます。
ここで最初の「尊敬」という感覚を思い出して下さい。
「頑張っている人、リスクが高く社会貢献度の高い仕事に携わる人の報酬はきちんとあげてほしい。」
「イザという時に十二分に訓練の成果を発揮できるよう、平時の休みはきちんととってほしい。」
・・・こう考える場合、この中には自分自身が入っていません。
でも同じことを他人につたえて他人がその言葉をつぶやくとき、その中に自分自身が内包されます。
公務員の給料がさがっても自分の給料は上がりません。
ねたみや恨みで動く人は、「他人を下げれば相対的に自分の価値があがる」ように錯覚していますが、人を貶めても自分の位置は全く変わりません。
そして、こういう「他人の足を引っ張る人」がこの事実にうっすら気づいていくと、今度は自分を大きく見せようとし始めます。
特にネット上で顕著な傾向ですが、自分より弱そう、あるいは無名な相手と見るや、
会ったことのない相手でも突然尊大で横暴な態度をとる人が増えているのはこういう心理なのかな、と感じます。
「人を呪わば穴二つ」
デフレ不況の時代にさらに経済の足をひっぱらないよう、本当の意味でモラルが高く、そして賢明な人が一人でも増えたらいいなと思います。
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