あえて言わせていただきます。 | 猫詐欺防止のために動き始めた人のブログ。

猫詐欺防止のために動き始めた人のブログ。

川崎猫虐待虐殺事件(廣瀬勝海事件)被害者の一人であるみりんたらのブログです。
裁判終結まで事件の関連情報を掲載していきます。
リンク・転載大歓迎。承諾も不要です。いろんな人にこの事件について知らせてください。

またにわかに周囲が騒がしくなってきましたので、この辺で少し思うところを書かせていただきます。

まず最初に申し上げておきます。
私はマスターが署名活動をしてくださっていることに素直に感謝しています。
マスターがいらっしゃらなかったら、ここまで世間の関心を集めることもできませんでしたし、署名がこんなに集まることもありませんでした。
ありがとうございます。

私はこの事件に関して、被害者(加害者と言いたい方がいらっしゃるのも知っています)とそうでない人たちの間で諍いが起きることほど悲しいことはないと思っています。

被害者を批判するマスターのフォロワーの皆さん。
一歩外に出れば、周りは敵ばかりではないですか?
金の亡者の政治家、詐欺師、虐待犯、犬猫を平気で捨てる人たち、悪徳ブリーダー、命を売り買いするペットショップ。。。
敵はすでに外にいやと言うほどいて、日々、折れそうな心を奮い立たせて活動されているのではないでしょうか。
本当にご苦労様です。
仲間は一人でも多い方がよいと思うのですが、皆さん、お仲間はたくさんいらっしゃいますか?
ここで加害者と言われる人たちも、皆さんと同じ思いで保護活動をしている仲間です。
そのことを、頭の片隅に留めておいてはいただけないですか?

自分は騙されない、騙される方が悪い、頭が悪い、勘が悪い、やり方が悪い。
言いたいことはたくさんあると思います。
でも、言うまでもなく、人は失敗する生き物です。
失敗から学ばず、同じ過ちを繰り返すならば批判されても仕方ありませんが、失敗すること自体は罪ではありません。

今回の被害者(加害者)の方の中には、何十年も猫保護をこつこつと続けてきた方が何人もいらっしゃいます。
中には、40年間もの間、人生を賭けて活動されてきた方もいらっしゃいます。
今までにその方が救ってきた犬猫の命は、何千頭(匹)にも及びます。
被害者(加害者)をネット上や仲間内で批判するあなた方は、その大先輩方に、面と向かって批判ができますか?

私は今回この事件を通して、そういう先輩方とご縁ができたことに感謝しています。
学ぶところが多く、敬服の気持ちを禁じ得ません。
ただ年を取ってしまったという人たちは世の中に掃いて捨てるほどいますが、今回被害に遭われた年配の方々はそうではありません。

被害者批判をしているみなさんは、ご自分の言動にどこまで責任を持てますか?
尊敬すべき先輩方に実際に会った時に、自分の取ってきた言動が恥ずかしくて顔向けできないということはないですか?
人生の年輩だとか何だとか、そんなの関係ないという人たちには、残念ながら、お気の毒と言う言葉しかありません。

今回の事件は、誰にでも起こりうる出来事です。
そう思わない人こそが、次に同じような事件の被害者になるのではないかと私は思います。
その時に、そういう人たちはどういう行動を取るでしょうか。
たぶん、自分が被害に遭ったなどと名乗り出る勇気すらないのではないでしょうか。

それはそれとして、私個人としては、詐欺罪での起訴まで漕ぎつけた今、廣瀬への怒りや憎しみの段階を過ぎ、現在は猫詐欺・虐待をなくす活動の方にシフトしています。
なぜなら、同じような思いを他の人たちに味わって欲しくないからです。
二度と同じような目にあう犬猫が現れて欲しくないからです。

そもそも、なぜ猫詐欺が減らないのでしょうか。
今までに、猫詐欺をなくすチャンスがなかったのでしょうか。
私にはそうは思えません。
少なくともネット上の猫詐欺に関しては、減らすチャンスが今までにもいくつもあったはずです。
どうしてそれがかなわなかったのでしょうか。

今、鬼の首を取ったかのように被害者を批判し、方向性を見失っている保護ボラのみなさん。
ネット上のシステムが改善さえされていれば、少なくとも今回の悲劇は起こりませんでした。

この言葉は口に出すのも憚られるような不穏な言葉ではありますが、あえて言わせていただきます。
今回の事件は、ネットを利用して里親探しをし、その危険性を知りつつ事態を放置してきたすべての猫ボラの『全体責任』ではないでしょうか。
(里親サイト管理人さんの責任ではありません。誤解のないようお願いします。)


批判ばかりしているみなさん。
ご自分の胸に手を当てて考えてみてください。
あなた方は、今までに虐待の可能性を察知したり、不審者と思われる人物の情報を手に入れたりしたとき、他の人が被害に遭わないよう自分なりに最善を尽くしましたか?

廣瀬事件がすべてではないんです。
虐待は今この時も、あちこちで起こっています。
人のすることの粗探しをする暇があったら、実際に行動して、他で起きている虐待被害を防ぐよう努力してください。

虐待防止にご協力いただける方は、こちらのウェブサイトをご覧ください。
つたない内容ですが、私が被害者取りまとめの合間を縫って作ったウェブサイトです。
一般の人が被害に遭うことのないようにするため、ボランティアアドバイザーを募集しています。(今はサーバーの都合で署名用紙のページがトップになっていますが、署名終了後は内容を差し替えます。)
まだまだ内容を充実させる必要がありますし、これがベストの方法とも思ってはいません。
時間的制約のある中でやったことですので、改善の余地があることは承知していますが、ともかく、一歩踏み出したつもりです。
協力してくださる方は、ぜひご連絡ください。

動物を愛する人間同士でつまらない争いをするのはやめにしませんか。
ピンチはチャンスです。
力を合わせて行動を起こしましょう。