ボーン・アルティメイタム ~07(米) | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:ポール・グリーングラス
製作:フランク・マーシャル/パトリック・クローリー/ポール・L・サンドバーグ
製作総指揮:ジェフリー・M・ワイナー/ヘンリー・モリソン/ダグ・リーマン
原作:ロバート・ラドラム
原案:トニー・ギルロイ
脚本:トニー・ギルロイ/スコット・Z・バーンズ/ジョージ・ノルフィ
撮影:オリヴァー・ウッド
プロダクションデザイン:ピーター・ウェナム
衣装デザイン:シェイ・カンリフ
編集:クリストファー・ラウズ
音楽:ジョン・パウエル
出演:マット・デイモン/ジュリア・スタイルズ/デヴィッド・ストラザーン/スコット・グレン/パディ・コンシダイン/エドガー・ラミレス/ジョーイ・アンサー他

記憶を失った元CIA諜報員ジェイソン・ボーンが自らの過去を取り戻すため世界中を駆け巡るスパイアクション・シリーズ完結編。原作は俳優から作家に転身したロバート・ラドラム。監督は引き続き「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス。

評価★★★★★

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[STORY]
CIAの極秘計画“トレッドストーン”(ボーン・アイデンティティー)によって過去の記憶を消され、究極の暗殺者にされたジェイソン・ボーン。2作目(ボーン・スプレましー)では、インドで最愛の彼女を亡くし、彼はその過去の断片を辿りながら、全てを明らかにしようと奔走していた。

そんなある日、イギリスの大手新聞ガーディアンにボーンの記事が載る。その担当記者ロスが、CIAの内部告発に基づいて、トレッドストーンのアップグレードとなる“ブラックブライアー”という計画に関する取材を進めていたのだった。ロンドン支局からその情報を聞いたニューヨークのCIA対テロ極秘調査局長ヴォーゼンは、ただちに現地要員へロスの監視と尾行を指示。また同じ頃、この新聞を目にしたボーンもロンドンへ飛び、監視を巧みにかわしながらロスと接触するのだが…。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!
3作目ともなると、2作目よりも見劣りしがちなんだけども、回を重ねて行くうちに素晴らしく完成度が高くなっていく作品は本当に珍しいと思う。ロバート・ラドラムは俳優業はいまいちパッとしなかったが、作家としての才能は天才的。この作品を映画化した事自体もそうだけど、アクションが飽きないリズムと瞬きすら許されない展開に仕上げたスタッフも最高!!!(σ´▽`)σ

実際にジェイソン・ボーンが実在するとしたら、彼の寿命は、そう長くないだろうね。この頭の切れ具合といい、スタイリッシュな行動といい、映画でしか表現できない彼の個性が1作目から3作目にかけてふんだんに表されていて見ていて気持ちがいい。今回もかなり転々と街を移動するのだけれど、さらにアクションシーンが多く感じられ、常に目線がジェイソン・ボーンの目線で表現されているから、カーチェイスシーンなんかでも目が回りそうなカメラカットになっている。

また今回はジュリア・スタイルズがキーマンになっている。ボーンの前ではおびえていた彼女が、今回は彼を信じて助けようと命をかける。
絶対に笑わない彼女が、最後に笑みを浮かべるシーンが、おもわず私もニマッ(・∀・)っとしてしまったくらい。

この原作は3部作なので、次作が無いのが残念。これでブサイクなマット・デイモンが一躍『イイ男ランキング』にのし上がったのも言うまでもない。