雪室考察 | コーヒーブログ

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福井県小浜市にある珈琲屋すいしょう(旧喫茶SVZ)店長のブログです。

明日16日は親戚の法事のため、臨時休業をいただきます。
ちなみに明日は夢わかの日でもあります。
年に数回しかない夢わかと、数年に何回しかない法事がなぜ重なるのか…
何者かの陰謀を感じずにいられない。
夢わかに出店していた場合、今年最初の水出しコーヒー販売日にしようと思っていたので残念です。
 
さて、本日は新潟から雪室コーヒーが届きました。
強烈な苦味と深い味わい。雪室コーヒーらしくイヤな香りは少なかったように思います。
また、苦味が強いのにまろやかさがあって、美味しいコーヒーであると思いました。
 
ただ、これを上根来の雪室で目指していくのか…と思うと疑問符もつきます。
新潟の雪室コーヒーは別段高単価なわけではありません。
当然安い豆と同等ではありませんが、普通の価格。
雪室と言う付加価値、さらに数量が限定される手間を考えれば、通常より2~3割高く設定したくなるようにも思います。
ですが、(実際はどうか確認はしてませんが)そこまでの付加価値として金額に上乗せはできないと言うことではないかと推測します。
 
実際、上根来の雪室の食材にしても、自分や知ってる人たちが入れた物だから、付加価値がついて○割、または○円くらいの価値があるのでは?と考えがちです。
ですが、特に関係ない新潟の雪室コーヒーを飲んでみて、じゃあ、これが雪室に入れた付加価値として代金に2割上乗せします、と言われたら多分、いらない、と即答するのではないかと思います。
去年だったか一昨年だったかにも雪室に入れた野菜を試食してもらって、いくらなら買いますか?とアンケートを採っていたと思います。
結果は10円くらいなら上乗せして良い、とかだった記憶があるようなないような?
その時は売る側の人間の立場でう~んとなってましたが、今回買う側の人間になって、気持ちがよくわかった気がします。
 
そして、新潟の雪室ブランドにはコーヒーの他にそば、お茶、肉、野菜、豚汁までありました。
既にブランド化しているここに対抗し、食い込んでいこうと思ったら相当な労力が必要になってくると思います。
いや、労力だけなら惜しまなさそうな人たちがいますが、ぶっちゃけ資金の問題も大きいでしょう。
また補助金に頼る?
 
N嶌さんとも話をしましたが、雪室の使用法として食材のブランド化は後でついてくる”ついで”程度で、主軸は電気代のいらない自然冷蔵庫として利用してもらうのがベターではないかと思います。
自然エネルギーとして利用する。
それが現実的な雪室の価値ではないでしょうかね~