ジャパネットたかたに関する面白い記事を発見しました。
ネット通販会社の『ジャパネットたかた』は皆さんご存じだろうか。甲高い声の高田明社長の説明で商品を分かりやすく説明してくれる通販番組がお馴染 み。地上波でも深夜に録画、または生放送での放送を行っているが、現在の通販業界は『Amazon』や『楽天市場』が牛耳っている形になっている。ではな ぜ『ジャパネットたかた』は生き残ることが出来たのだろうか。(こちらのサイトより )
要は、ジャパネットたかたは、客層戦略がしっかりしているから、涼しい顔してネット通販と実店舗の戦いを観戦しているのです。客層戦略の肝は、年齢。ジャパネットたかたで買う年齢層をまとめると、次のようになります。
【年齢層別ジャパネットたかた顧客割合】
60代 30%
50代 20%
70代 18%
50代 20%
40代 11%
つまり、50~79歳で顧客の約7割を占めるのです。シニア層をターゲットにして、商売をしていることになります。
私 はかねがね思うのですが、20代~40代向けに商売をすると、大変苦労するんじゃないかと。彼らの多くは、コスパをかなり意識します。給料がさほど上がら ないどころか、税や社会保障費の負担がどんどん上がるんだから、仕方ありません。さらに、スマホを持てば、何もしなくても月々6000円ほどの出費は固定 されるのですから、携帯キャリア以外の企業がこの層からお金を頂戴するのは、かなり大変。
確かに、その増に属する自分の感 性やニーズを元に商売を始めれば、事前調査が簡単で済むというメリットがあります。しかしですよ、参入先には多くの競合他社が待っているのです。これまで の消費を引っ張ってきたのは、20代から40代と考えれば、この層目当ての企業はわんさかいます。ほんのちょっと差別化しても、うまく行けばパクられるの は間違いありません。だから、そんなレッドオーシャンで勝負するのはどうかなぁ、と思ってしまうのです。
そんな中で見つけ たのが、ジャパネットたかた。正直言いますと、ほぼ毎朝ラジオで流れてきますが、買おうと思ったことは一度たりともありません。私と同じ年齢層の人なら、 同じように思うでしょう。それでも、ジャパネットたかたがラジオ通販を続けているということは、それだけ注文がある証拠。それだけ、売れているのです。そ れだけ、シニア層の心を掴んでいるのです。
もちろん、ジャパネットたかたの販売手法、営業トークがうまいのは、間違いあり ません。しかし、それなら既存の家電量販店も同じような手法を使えばいいはず。なぜ、ヤマダ電機やビックカメラが、シニア層をターゲットにした通販を行わ ないのか。ここに、新規参入のヒントがあるように思えてなりません。きっと、面倒なのでしょう。電話で受注する手間がかかりますし、シニア層なら電話も長 い人もそれなりに多いんでしょう。そんな比効率的なことやってられるかい!ヤマダ電機がそう思っても、不思議ではありません。だからこそ、ジャパネットた かたはその市場を狙ったんですね。つまり、
既存企業が面倒と思う方法でシニア層に売る
ということになるでしょうか。商材は、シニア層が興味を持つものなら、何でもいいように思えます。
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