『たま』ちゃんへ
『たま』ちゃん
君のことは
ずっと前から知っていたんだ。
だけど、こうして『ねこかつ』で
会うことになるとは
ちっとも思っていなかったよ。
なかなか幸せにしてあげれなくて
本当にごめんね。
『たま』ちゃんのことを
最初に知ったのは、
いつだったかな。
そうだ、おっちゃんが
福島に行っている時に
電話があったんだ。
『たま』ちゃんが草むらで
仔猫を産んだから処分したい
そんな相談の電話があったんだ。
酷いよね。。。
おっちゃんは福島にいて
すぐに行くことができなかったから
『猫のお守り 』さんが
代わりに行ってくれたんだったね。
『猫のお守り 』さんが
保護してくれて
そのまま『猫のお守り』さんのところで
ちびっこ達を育ててくれた『たま』ちゃん。
そして、『たま』ちゃんは
『猫のお守り』さんのところから
『せきねこ 』さんのところへ行って
そして里親さんの下へ
巣立って行ったんだったね。
『猫のお守り』さんも
本当に喜んでいたんだよ。
『たま』ちゃんに最初に
ご飯をあげてくれていた
おじいちゃんがいたよね。
『たま』ちゃんが子猫を産んだことで
『たま』ちゃんと仔猫たちを処分してくれ！
とか酷いこと言ったけど、
その後、ずっと後悔していたみたいなんだ。
『猫のお守り』さんから
『たま』ちゃんにお手紙を預かっていたから、
読んであげるね。
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『たまちゃんへ。
たまちゃんがご飯をもらっていた
おじいさんのことを覚えていますか？
ある日、たまちゃんが３匹の仔猫を産んでしまい、
おじいさんはとても困ってしまい、
市役所に「仔猫を引き取ってほしい。
でないと保健所に持っていくぞ！」って電話をしたの。
市役所の人から連絡をうけた
ねこかつのおっちゃんは
そのとき福島で残された猫たちにご飯を配っていたから、
おばさんが仔猫をお迎えに行ったの。
線路のすぐ脇の草むらの中で、
仔猫たちを守っていたたまちゃん。
そんなたまちゃんから
仔猫たちを奪ってしまうのはすごく嫌だったけど、
このままだと保健所に連れていかれて
その日のうちに殺されちゃうから仔猫を車に乗せたよ。
おじいさんに
「たまちゃんが今後子供を産まないように手術をしましょう。
手術すれば増えることもないから、
またたまちゃんにご飯をあげてください」とお願いしたけど
「たまちゃんも一緒に連れて行ってくれ。
戻されてももうご飯はやらない」って言うから
仕方なくたまちゃんも車に乗せたの。
車を出すときおじいさんは
泣きながら車を追いかけてきて
窓を叩きながら
「たまちゃん、たまちゃん・・・」
って言ってたね。
おじいさんはたまちゃんのこと好きだったのか
嫌いだったのかおばさんには分かりません。
それからおばさんのお家で
仔猫みんなを元気な子に育ててくれたね。
たまちゃんはとてもいいお母さんでしたよ。
群馬のせきねこおばちゃんが
仔猫たちの新しいお家を見つけてくれて
たまちゃんとさよならした仔猫たち。
しばらくはたまちゃん淋しそうだったね。
仔猫の里親さんが
「是非たまちゃんも家に・・・」
と言ってくれたときはすごくうれしかったけど、
これで本当にたまちゃんとはずっとさよならかと思うと
こんどはおばさんがすごく淋しくなったよ。
たまちゃんが行ってしまってだいぶたちました。
今日、おじいさんから
おばさんのところに電話がありました。
たまちゃんと別れたおじいさんは
その後すぐ転んでしまい足の骨を折って
ずっと病院に入院してたんだって。
入院中もずっと
たまちゃんのことが気になって、
退院して家に戻ってきて
昔たまちゃんが日向ぼっこしてた場所を見てたら
こらえきれなくなっておばさんに電話をしてきたの。
たまちゃんも子供たちも
みんな幸せに暮らしているって言ったら
おじいさんいっぱい泣いてたよ。
「たまちゃんごめんね。。。」
って何度も言ってたよ。
たまちゃんは今仔猫たちと一緒に
あったかいお家で幸せでしょ。
おじいさんはこれからずっと一人ぼっちだけど、
たまちゃんは家族ができてひとりぼっちじゃないよね。
おじいさんのこともう許してあげようか。。。
お返事待ってます。』
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続きます。
『きい』ちゃん
みんな大好き黒缶をいただきましたm(u_u)m
『ユキ』
みんな大好き黒缶と
ご飯をいただきましたm(u_u)m
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