ドラクエ4冒険日記(24) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

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「つまらぬ喧嘩をして申し訳なかったでござる。」
と、反省の色を見せるライアン。
「戦力も整ってきたことですし、私は馬車の中で休めますな。」
と、反省どころか、謹慎を喜んでいるトルネコ。
「わしもサントハイム城に入りたかったのう。」
と、戦闘から外されたことを残念がるブライ。
そして、この3人とともに、馬車でお留守番のカイン。

ここは、カインが入った馬車を引くパトリシアを乗せたネネポポ号。
目指すのは、サントハイムのお城。

ハバリアからサントハイムへの航路を
カインはずっと馬車の中で過ごした。
だから、カインは、
自分が、馬車に揺られているのか、船に揺られているのか、
よくわかっていなかった。

途中でお告げ所に寄って、
シスターが「滅ぼすべき相手はエス・・・、ぐふっ。」、
ってなったのも、
ヒルタン老人のもとで修行を終えたホフマンが、
新しい町を興そうとしているところを訪れたことも、
アリーナが、この町を「カインの家」という意味で、
「カインズホーム」と命名したのも、
カインは知らずにいた。
そして、サントハイム城に乗りこんで、
バルザックと戦っている状況も、もちろん知らなかった。

ただ、
あるタイミングで、サランの教会に呼び出され、
棺桶が4つ飛んで来たぞ、と言われたので、
マーニャとミネアのリベンジが、
またしても失敗だったことがわかった。


カインにはわからなかったが、
今や棺桶となったアリーナ姫の目線でいくと、
もちろんいろんなことがわかっていた。

ハバリアの西のお告げ所のシスターは、
エスなんとかのことを伝えようとして、
急にしゃべれなくなって息絶えてしまった。

後刻サランの町で知ったのが、
父サントハイム王は、
消え去る直前に、地獄の帝王の話をしようとしていた、
ということだった。
これは、生き残ったサントハイム兵士からの情報。

お告げ所のシスターと、サントハイム王、
エスなんとかと、地獄の帝王。
両者は、どうも関係がある気がするアリーナ。
もしかしたら、
シスターの能力と父サントハイム王の能力は、
同じものなのかもしれない。
もしかしたら、
エスなんとかと、地獄の帝王は、イコールなのかもしれない。

地獄の帝王の情報は、これだけではなかった。
ハバリアとサントハイムの間にある、とある小島の老人が、
ここの地下には地獄の帝王が眠っている、
とまで言っているのも耳にした。

バルザックを追っているマーニャとミネア。
サントハイムを目指しているアリーナとクリフト。
そこに舞い込む地獄の帝王の情報。
若干戸惑うアリーナとマーニャであったが、
「まずは」「まずは」
「サントハイムを」「バルザックを」
「目指しましょう」「目指しましょう」
と、何故かハモるクリフトとミネアに促され、
一同はサントハイム城へ突入するのだった。

サントハイムは、魔物の巣窟になっていた。
そして、バルザックは、
この魔城サントハイムの王として君臨していた。

最初、バルザックを見たとき、
アリーナは、父が舞い戻ってきたのかと勘違いした。
バルザックは、そういう風体をしていた。

しかし、その正体を現し、醜い魔物の姿へと変身するバルザック。
アリーナは、
魔物が父サントハイム王の玉座に座っていることに激情し、
冷静ではいられなくなった。
もちろん、クリフトも同様である。

醜い魔物を見たときに、
マーニャもミネアも、バルザックだと認識できなかった。
進化の秘法は、そのくらい、バルザックの姿を変えてしまっていた。
「ほう、エドガンの娘か。見違えたであろう?」
その言葉で、
やっと姉妹は、魔物がバルザックであることを認識できた。
「父親が恋しかろう。すぐに同じ所に送ってやろう。」
そう言われて、マーニャとミネアも激情し、
同じく冷静ではいられなくなった。


しばらくの後。
視点はカインへと戻る。

カインは、棺桶4つを馬車に押し込んだ。
生きているのは、カイン、ライアン、トルネコ、ブライ。
ライアンとトルネコは謹慎中であったが、
状況が状況なので、カインも渋々ではあるが、謹慎を解いた。
解いたのは謹慎だけ。
ライアンの呪いまでは解けなかった。

カインは、バルザックにもサントハイムにもゆかりが無かった。
ライアンもトルネコも同様であった。
ブライは、サントハイムにゆかりがあるものの、
アリーナ姫の護衛が本務であるので、
バルザック退治は、少し本務とかけ離れていた。

そんな4人で挑む、バルザックへの弔い合戦であったが、
バルザックのほうは、
「何度戦っても同じことよ。」
と、アリーナとカインが仲間であることを瞬時に見抜いていた。
カインたちは、バルザックと初めて会ったというのに。

そんなバルザックは、カインにとって重要なことを口にした。
自分は進化の秘法で究極の進化を遂げたので、
デスピサロさえも自分には及ばないだろう、
と言うのである。

カインは、自分が勇者であることを徐々に理解しつつある。
だから、デスピサロを追う理由は、
シンシアの仇だから、ではなく、人間の住みよい世界を作るため、
である。
それを理解しつつあるカインであったが、
実際、デスピサロの名を聞くと、
やはり冷静ではいられなくなった。

そして、バルザックに斬りかかり、
逆にバルザックの棍棒で叩きのめされ、
返り討ちに遭い、意識が薄れゆく。
カインが最後に見たのは、
自らの刃で、自分を傷つけながら、
バルザックに斬りつけるライアンの姿。
カインは、
どうやら、ライアンの忠誠心を低く見積もっていたようだ、
と思った。
謹慎処分にしたのは、間違いであった、と思った。
同時に、トルネコの姿も目に焼き付けていた。
戦闘中に、ぼーっとしたり、歌ったり、指を回して遊んだり。
こちらは、謹慎処分が妥当であったようにも思った。
そして、薄れる意識がぷっつりと途絶えた。


カインが意識を取り戻したのは、サランの教会。
「今はまだ息絶えるときではない」とかなんとかの、
天の声が聞こえて、ここサランで息を吹き返したのだった。
振り向くと、7つの棺桶が並べられていた。

カインと導かれし7つの棺桶。
冷静さを取り戻し、
これからどうするかを考えるカインであった。



カイン:レベル18、プレイ時間15時間2分
パーティ:カイン、棺桶×7




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