いや、夢だったのかどうかも定かではない。
確か、ターニアやバーバラとも会えなくなって、
ものすごく悲しい思いをした気がする。
でも、今見てみると、バーバラはパーティーにいるし、
帰るべき場所に帰ったはずの仲間たちとも一緒にいる。
夢の中で、大盤振る舞いして手に入れたメタルキング鎧も、
ハッサンが着ているし、
カジノに行ったら、コインも減っていた、70000枚に。
そういえば、
最終決戦に向けて、いろいろアイテムと交換したような・・・。
ハッサン、あれって夢だったのかなぁ?
俺もその夢を見たぜ。夢じゃなくて現実だったんじゃないか?
どう思う、ミレーユ?
夢でも現実でもないと思うわ。
デスタムーアがいるのは、狭間の世界だから、
これが「狭間」の状態なんじゃないかしら。
ねえ、チャモロ?
そうですね。
我々は、確かにデスタムーアを倒した。
でも、少しだけ時間を巻き戻された。
これが「狭間」ということなんだと思います。
そして、デスタムーアには、
もう混沌へと導く力が残されていないのだとも感じます。
大魔女バーバラさん、どうです?
大魔女だなんて。
でも、確かにデスタムーアの存在感をもう感じないよね。
これって、平和が来たってことなんじゃないかな~。
ね、テリー。
フン・・・。
テリー殿は、相変わらず愛想がないでござるな。
さて、カイン殿。
平和が来たとあれば、やっておきたいことがあるでござる。
スライム闘技場での最後の戦い、行ってもいいでござるか?
ああ、もちろんさ、ピエール。
キミが最強のスライムだということを、証明しないとね。
かくして、カイン一同はスライム闘技場へと行き、
少しだけではあるが、武闘家として修行を積んだピエールが、
今、最後の戦いを行おうとしていた。
もちろん、闘技場へは無職になってから挑戦する。
自分本来の力を試す、
これがピエールにとっては重要なことなのであった。
長い戦いの末、
スラッジ氏の育てた最強のスライム、チャンプを倒し、
ピエールは、名実共に最強のスライムになったのだった。
チャンプを倒したピエールを見て、
褒め称えるスラッジ氏。
そして、カインに交渉する。
ピエールをわしに譲ってくれんか、50000Gで?
カインは、ピエールを譲る気でいた。
今まで仕えてくれて、ありがとう。
平和を取り戻せたのは、キミの手伝いがあったからだよ。
キミの志と精進には感服していた。
だけど、平和を取り戻した今となっては、
また、別の道を進むのもアリなんじゃないかな?
キミはここのチャンピオンとして、
最強のスライムの座を守って行く、
そういう道もあるんじゃないかな、ピエール。
そんな考えをカインは持っていた。
ところが、ピエール本人は、
「ご冗談を。私はいつまでもカイン殿についていきますぞ。」
と、ここに残ることを拒んだ。
スラッジ氏は、金額的に不満があるものと思い、
どんどん額を吊り上げていき、
最終的には、3000000Gでもダメか?と言うに至った。
カインは、最初からずっと承諾しているのだが、
ピエールのほうが納得しないので、結局この話はご破算になった。
この話はご破算になったが、
逆に、スラッジ氏のスライムを育ててはくれまいか、
というお願いをされた。
「ルーキーというスライムなのじゃが、こいつが臆病者でのぅ。」
なるほど、スラッジ氏ですら手を焼く軟弱スライムなのか。
カインは、育てる気はないのであるが、
ピエールを譲る件を断っているので、
なんとなく断り辛くて、つい、「はい」と言ってしまった。
まぁ、ルイーダでぶちすけと仲良くしていればいいんじゃないかな、
と思うカインであった。
さて、優勝の商品として「ドラゴンの悟り」を手に入れたピエール。
ピエールは、意外にもこう切り出した。
カイン殿、
拙者をルイーダで一休みさせてもらえないでござろうか?
その代わり、
ホイミンにこのドラゴンの悟りを渡して欲しいでござる。
カインは、始めはピエールの真意がわからなかった。
スラッジ氏のところには行かないけど、
パーティーにも残らないで、
ルイーダ行きを望むとはどういうことか?
そして、カインは気がついた。
ピエールは、ホイミンが空飛ぶベッドに乗りたがっていたことを
遠回しにカインに伝えているのだと。
確かに、平和になったらベッドに乗せてあげようと、
そうカインは約束していたのだった。
わかったよ、ピエール。
ありがとう。
今までずっと、ありがとう。
みんなにはよろしく伝えておくよ。
酒場でゆっくりして来てね。
それと、アモスにもよろしくね。
かたじけない。
では、拙者はこれにて。
そして、ピエールの冒険も幕を閉じた。
代わりに出てきたホイミン。
カインは、ホイミンにピエールからの預かり物を渡し、
ホイミンは、すぐにドラゴンへと転職した。
それから仲間たちに経緯を話し、
空飛ぶベッドで夢の世界を回る一同。
どうだい、楽しいかいホイミン?
うん。
けど、もっと高く飛べると思ってたのに、
山や森で、あんまり気持ちよく飛べないんだね。
微妙に不満足だったホイミン。
だが、彼は今後、
カインたちの大切な仲間になるのだった。
ホイミンには夢があった。
それは、いずれ人間になることであった。
でも、空を飛びたくてホイミスライムになったのに、
人間になったら、また空が飛べなくなる。
だけど、空飛ぶベッドさえあれば、
人間になったって空が飛べる。
その夢への大きな一歩を今踏み出したのであった。
さて、所は変わり、ここはジャンポルテの館。
うつくし草を食べながら、
ベストドレッサー賞にエントリーするミレーユ。
うつくし草の美肌効果により、さらに美しくなったミレーユは、
僅差ではあったが、
見事スーパードレッサーの称号を得ることとなった。
世界一の美貌、と認められたわけである。
いや、着こなしも重要だから、
総合的に世界一カッコいい、ということである。
ここでもらえたのが「幸せの帽子」。
なんでも、歩いている間に魔法力が回復していくという、
優れ物であるらしい。
そんな美貌のミレーユを見て、
仲間になりたい、というキングスライムが現れた。
オシャレな人と一緒にいると、自分もオシャレになれそうだ、
というのである。
そのキングスライムはキングスという名前であったのだけど、
ぶちすけとルーキーあたりと仲良くしていてもらうことにして、
彼にはルイーダを案内してあげるカイン。
なんだったら、
酒場にはプラチナ一式を着込んだピエールがいるから、
彼にオシャレを習うといいよ、とアドバイスをしておいた。
伝説の装備を身に付けていたら、
その装備がたまたまオシャレだっただけで、
ぶっちゃげ、オシャレには全然興味が無いカイン。
キングスとは、どうもウマが合わなそうな気がしていたのだった。
さてさて、
カインには、以前からちょっと気になっていることがあった。
それは、ダーマの神殿の地下に、
青い炎を灯した燭台が並んでいること。
燭台の炎は、最後の一つを残して灯っているのだが、
以前からちょくちょく見に来て、なんとなくわかったのは、
この燭台の炎は、カインたちの職と関係がありそうなのである。
新しい職に就けば、燭台の炎が灯る、ようなのである。
ということは、最後の一つの燭台に対応する職業が、
まだどこかに残されているのかもしれない。
そんなことを考えていたカインだったが、
そんなときに、上のほうから声が聞こえてきた。
なんでも、封印された者を倒せ、とかなんとか。
そして、隠されていた扉が開き、
扉の奥は洞窟になっていた。
なんと、ダーマの神殿の下に、
こんな封印された洞窟があったとは。
カインは驚いた。
が、そこに踏み込むのは後回しにして、
カインにはもうひとつ気になることがあった。
テリーが、どっかの洞窟で、なんか見つけた、
と言っていたこと。
どうも、
テリーも「狭間」のせいで記憶があやふやになっているみたいで、
要領を得ない。
ただ、行ったことのない洞窟だった、と言っている。
テリーは行ったことなくても、
カインたちは行ったことあるかもしれない。
もう少し、的確な情報が欲しくて、
テリーに詳しく話を聞くことにする。
★レベル41、プレイ時間56時間26分
仲間:ハッサン、ミレーユ、バーバラ、チャモロ、
テリー、ドランゴ、ホイミン
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