ドラクエ6冒険日記(8) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

ページをめくれば、そこには物語がある。

      読むドラゴンクエストの世界へようこそ。

ムドーの島に渡るために、船を求めてゲントの村を訪ねたカイン一同。
ゲント族のチャモロを仲間に引き入れ、船も借りてムドーの城に乗り込んだ。

ゲント族って?

ああ、それは人間です。
別にトカゲだったり、巨神兵だったりするわけじゃありません。
ある種の神懸かりな力を持つ人種で、病気とかを治癒できたりします。

で、そのチャモロを引き連れてムドーの城へと向かう丘の上で。
見た事ある風景に出合ったカイン。

焚火にあたっているミレーユとチャモロとカイン。
そこに、偵察から戻ってきたハッサン。
「なんか前にもこういうことがあったような」とハッサンが言う。
そうか、ハッサンはまだ記憶が戻ってないんだった。
カインはちょっとだけ、ミレーユはしっかりと記憶が戻っているわけで、
夢でムドーに挑んで石にされたときと同じだと思い出している。
チャモロはそんなことは知らないわけで、
カインたちが異口同音なことを言うことに、不思議そうにしている。


焚火を消し、辺りを見回すと、崖の上で笛を吹くミレーユ。
その笛の音に乗って現れる金色のドラゴン。

この表現は、第1話のコピペなんだけど、
状況は第1話のときと全く同じ。
いや、パーティがちょっと違うか。
カイン、ハッサン、ミレーユ、チャモロのパーティ。
バーバラはお留守番。

さて、笛の音に乗ってドラゴンが現れるんだけど、
このドラゴンはナニ?
その笛も、このドラゴンも、初登場なんだけど、
そんなことお構いナシに背中に乗っけてもらってムドー城へ。

で、やっとムドーと対峙できたんだけど、
「何度来ようと同じ事だ」
と、また石にされて、意識を飛ばされる。

そして、ライフコッドの家でベッドから落ちて、
ターニアに、「お兄ちゃん大丈夫?」と言われてしまう。
またしても、夢の世界に封印されてしまった。
第1話と同じ展開。

でも大丈夫。
なぜなら今回はラーの鏡があるから。
こんなまやかしは、もう通用しないということ。
ラーの鏡に真実を映し出され、夢の封印が解けて、
やっとムドーとまともに戦うに至った。
ゲーム開始10時間以上経ってのことである。

ムドーとの激戦は省略。
今度のムドーはレイドック王の化身ということもなく、積年の恨みもあるわけで、
ざっくりと斬り殺してさしあげました。

ちなみに、ハッサンの記憶が先ほど戻りました。
時系列的に見たら、ムドーと対峙する前。ムドー城に乗り込んだ後。


かくして、今度こそ平和を取り戻したカイン一同であったわけだが、
なんかしっくりきていない。
というのも、ミレーユとハッサンは記憶を取り戻したんだけど、
カインの記憶はあやふやなままだから。
シェーラ王妃曰く、
カインの存在は「レイドック王子の見ている夢」であり、
ムドーを倒したらカインの記憶が戻って、「夢」と「本体」が融合して、
それで、幸せな家庭が戻ってくると思ってたのに。と。
そうならないということは、ムドーよりも邪悪な何者かがいるのではないか。と。

なんか、シェーラの仮説は強引な気がするカインであったが、
もはや親子であるような気分になってきていて、
トンチンカンな父親と、強引な母親がいるんだなぁ、という気持ちが、
着々と固まってきている。
気立てのいい妹だと思っていたターニアが、
唯一の家族だと思っていたターニアが、
実はホントの家族じゃなくて、
トンチンカン王と強引王妃がホントの家族だと思うことには抵抗がある。
そこには抵抗があるが、ターニアと血縁関係にない、ということは、
あながち悪いことではないように思っている。
仮に、
もし仮に、
ターニアをレイドックに連れてきたら、
お父さんとお母さんは、それを認めてくれるだろうか・・・。
なんてことを考えながら、カインは自分の考えがバカバカしくなってひとり首を振った。
だって、まだトンチンカン王と強引王妃のことを、親と認めたわけじゃない。
親と認めていない人物に、ターニアを認めてもらうかどうか、
なんて考えるのは馬鹿げている。
だいいち、ターニアは夢の存在、レイドック王と王妃は現実の存在。
存在する世界が違うのを同一視するのもおかしな話。
夢と現実が混同してしまった自分におかしくなって、なんか虚しくもなった。

虚しくはなったが、
それとは別に、自分の本体と記憶を探す旅の重要性もよくわかっている。
平和になったこの現実世界であるが、いわゆる「自分探し」の旅を始めたカインであった。


どこの世界でも、「自分探し」と「就職活動」はセットになっている。
自分を見つけて職を決めるのか、職に就きながら自分を探すのか、
それは「ニワトリと卵」みたいなもので、どっちが先がいいのかよくわからない。
カインにもよくわからないのだが、
「ダーマの神殿に行けば、職に就けますよ」
と言われたので、ホイホイ就職することにした。
職に就いてから自分探しすればいいか、と、軽く考えたので。
職を極めれば、自分が見えてくるかも、とも思ったので。

何の職業がいいか、というのはちょっとだけ迷った。
そして、「魔物マスター」という、よくわからない職業が目についた。
話を聞くと、
「魔物マスターは魔物を仲間にしたりすることはできません。そこんところ誤解しないように」
と言われた。
なるほど、魔物マスターはなんとも役に立たない職業であるようだ、とカインは思った。
そして、役に立たない職業は、きっとなりたがる人も少ないだろう、と考えた。
手始めだから、そんな競争力のなくてライバルのいなさそうな職業から始めよう、
と、思うに至った。
そして、ダーマの神官に職を言い渡され、
晴れて魔物マスターになったのであった。


さて、就職が決まったわけであるが、
誰に報告したいか、って言ったら、やっぱりターニアなわけである。
ライフコッドへ戻り、実家で1泊。
たわいのない話をして、
「また、いつでも待ってるからね」
と言って別れる。
ここは夢の世界であり、現実ではないのだが、
それでも、こうやって帰る場所があるというのはすばらしいことだ、
とカインは思っている。
そして、いつか迎えに来るからね、とも思っている。

ターニアと言えば、ランドはどうしているんだろう?
カインが就職したことを話そうと思ったら、
ランドのほうはすでに転職していた。
バーテンからツアーガイドに。
いつも先を越されている。
軽いし、頼っていいのかどうか判断付かないし、
ターニアを巡ってライバル関係にあるかもしれないわけだが、
たまに、こうやって驚かされることがある。
そんなランドの今の悩みは、
村の人を山の麓まで案内しようと思っているのに、
魔物が出てくるので危なくて仕事ができない、というのである。
ムドーは滅びたはずなのになんでだろう、というのである。
うむむ。
シェーラ王妃が言っていた、「邪悪な何者か」説を裏付けるような証言が取れてしまった。
ちなみに、ランドひとりだったら、山の麓まで行くのなんて、ワケないことなのだろう。
カインがぶちスライムに苦労していた時代から、
ランドは山肌にごろ寝していたくらいの腕前なので。

ランドと言えば、ジュディはどんな様子か?
会ってみたら、
「この前結婚してくれるって言ったの覚えてる?」
と言われた。
言った覚えがないので、
「いいえ」
と答えたら、
「そういう正直で誠実なところがステキ」
と言われてしまった。
しまった。なんか嵌められた気分。
こちらにはその気がないのに、相手ばかりが盛り上がってる。
さては、ランドもそういう風に言われて困ってたんだな、
と、今更ながらランドに同情するカインであった。

その気はないのだが、
一応ジュディと結婚したらどうなるか、カインは想像の翼をはばたかせてみた。
ジュディは村長の娘なので、
その亭主となったら、カインがそのうち村長になれる可能性はぐっと高まる。
村長になったら、ライフコッドに宿屋を作り、
観光客を呼んで村おこしをしたいとも思っている。
こんなことになると思っていなかったが、
ランドがツアーガイドになっている今となっては、
この村おこしの考えが、ぐっと現実味を帯びてくる。

けど、これは夢の世界でのカインのドリームなのであって、
現実世界では、王子である可能性があるわけで、
王子のほうが村長よりも大きなことができそうだなぁ、と思うと、
村長としての在り方を考えることが、なんだか小さくも見える。
今は魔物マスターであるが、それが王子やら村長やらの第一歩になり得るのかどうか、
カインにはわかるはずもなかった。

というか、今の話は、もしもジュディと結婚したら、
という仮定の話であるし、
とりあえず、現時点ではカインにはその気はないし。
あまり真面目に考える必要のないことであった。
今は、魔物マスターとして精進するのみである。


このライフコッドのあるのは、夢の世界のほうである。
夢の世界では、とっくの昔にムドーを倒して平和がおとずれている。
いや、ムドーを倒したというか、ムドーの姿になっていたレイドック王を元に戻した、
というほうが適切であるわけだが。
では、今、夢の世界のレイドックがどんな状態にあるかというと?

記憶を整理しよう。
夢の世界でのムドーは、レイドック王であった。
レイドック王は、「お城に帰る」と言ってムドー城を後にしたが、
夢の世界のレイドック城には戻らずに、現実世界のレイドック城に戻ってしまった。
そこで、慌てふためく夢のレイドックの大臣。
そしてレイドック王を探しに行くカイン。

夢の世界のお話は、ここで途絶えている。
現実で平和を取り戻した後、夢のレイドックに行ってみると、
王様は城に戻っていたが、なんとも軟派な王様になってしまっていた。
バニーガールを侍らせて、おシリを触ったりしているのだ。
王様の性格の急変に愕然とする大臣。
もちろんカインも愕然とした。
だって、これがカインの父親の真の姿なのだから。
この「夢の世界のレイドック王」の存在は、
「現実のレイドック王」が見ている夢、なわけ。
どんな夢見てるんだ!親父!!
トンチンカンな上にエロジジイじゃねーか!!
こんな親父にターニアを認めてもらうかどうか、とか考えた自分が馬鹿だった。
馬鹿馬鹿!大馬鹿!!
自分を罵りながら、涙目になるカイン。
自分探しをしたら、こういうところに行き着いてしまうんじゃないか、
こんなダメ親父にそっくりになってしまうんじゃないか、
そんな思いが募ってきて、
カインの自分探しは、いきなり暗礁に乗り上げたのであった。

一応、話を整理しておくと、
お母さんのシェーラ王妃は、強引だけど勤勉な人。
夢の世界で、夫がムドーになってしまったのを知って、
自分がレイドック王と成り代わり、不眠不休で夫を救うのに力を注いだ。
お父さんのレイドック王は、トンチンカンでエロジジイ。
現実世界でムドー討伐に向かったら、途中でやられて、自分が夢の世界のムドーになった。
ムドーとしての自分から解き放たれた解放感から、
平和ボケして、イヤらしい王様を夢見る。


さてさて、レイドックの一件で、父親に失望したカイン。
いや、まだ父親と確定したわけじゃないし、
何かの間違いであってほしいと願っているカイン。
記憶さえ戻れば、
あのトンチンカン王が父親でないことがハッキリするだろうという一縷の望みを賭け、
あてのない自分探しの旅を続けるのであった。

カインの「自分探し」に、何故か同行してくれているお人好しな仲間たちの
ハッサン(大工の息子)、ミレーユ(謎の女性)、バーバラ(家出娘)、チャモロ(ゲント族)。

ただいまレベル22、プレイ時間12時間11分。
職業、魔物マスター。



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