重要伝統的建造物群保存地区。
通称、重伝建。
すっかり、旅のテーマのひとつになりましたが、
先週、2度に分けて、山梨と茨城の重伝建を巡ってきました。
重要伝統的建造物群保存地区(通称:重伝建)
文化財保護法に基づき市町村が指定した伝統的建造物保存地区の内、特に価値が高いものとして国が選定したもので、令和元年12月時点で全国43都道府県100市町村120地区が選定されています。
今回は、そのひとつ、赤沢宿へ。
◆赤沢◆
(重要伝統的建造物群保存地区)
この山里に行くまでが大変でした。
久遠寺で有名な身延駅からバスで50分。
(一日、7:05、11:25、13:45、16:45の4便で¥600)
七面山登山口・赤沢入口バス停下車。
少し戻った所に入口があります。
七面山は久遠寺の守護とされる七面大明神を祀る霊山として、今も信仰を集めています。
ここから40分程の山道。
覚悟を決めて、いざ。
急勾配な坂ではないものの、さすがにリュックにカメラでキツイ…
途中、題目碑も。
かつて、身延山や七面山への参拝客で栄えた宿場町。
久遠寺から身延山の奥の院に登拝し、赤沢宿で一泊をして、向かいの七面山に登拝するというのが一般的だったそうです。
そんな宿場町も、車道やバスが整備され、今ではひと気の無い山村集落風情。
江戸屋旅館
明治時代には9軒あった宿も、今も現役なのはここだけ。
(宿泊を相談しましたが、あえなくフラれてしまった…)
最盛期には、民家や蔵も開放して宿泊客を受け入れていたのだとか。
手前に見えるのは「大阪屋」さん。
(現在は廃業しています)
時刻は13時半近く。
人気の蕎麦屋さんでランチです。
土日祝のみおばあちゃん達が営んでいます。
(平日は5名以上なら予約可能とのこと)
この日は日曜でしたが、先客数名、後客に予約の団体客と、かなりの繁盛振り。
(あともう少し遅かったら、入店出来なかった…)
蕎麦の優しい風味を楽しめました。
天婦羅とビール。
昼ビーはNO車な私の特権です♪
ところで、
「武蔵屋」さんはこの10月で10周年を迎えたそうです。
山道ダメージも回復し、宿場町散策です。
くねった坂道を上がって行きます。
かつての宿も無料休憩所として開放中です。
山の中の隠れ里ですね。
宿泊した講の名前が書かれたマネギ板。
これが見たかった。
少し進むと、町を護る寺社に辿り着きます。
祀られているのは、子安八幡大菩薩。
神仏習合時代の風景そのままに、お宮からお寺に屋根付きの太鼓橋が繋がっています。
妙福寺
お寺も庫裡も山村集落の中とは思えないほど立派。
石畳に同化した柄ですね。