カナダのSEM会社Enquiro
の記事です。
SEOとPPC広告の共存について、どの様なケースの時にSEOとPPCをどの様に扱う事ができるかを
簡単に述べていましたので、紹介したいと思います。
記事では、以下の様な10のケースが挙げられています。
1.サイト再設計の準備時
2.Micrositeの立ち上げ時
3.新しいサブドメインの立ち上げ時
4.新しいウェブサイトの立ち上げ時
5.僅かな予算でのサイト運営時
6.会社やウェブサイトなどの合併時
7.新しい製品の発表時
8.誹謗中傷サイトの追い出し時
9.新しい市場への参入時
10.トラフィックの停滞時
1~4は、新サイトでのSEOが発揮されるまではPPC広告でトラフィックや露出を補い、
SEOの効果が出てきた時点でPPCの出稿量を減らしていくという考えです。
5はできるだけSEOに注力し、CPCが低い複合語などのいわばテールワードをPPC広告
で行う方法です。これは特にSEOを自前で行う場合に当てはまりますね。
会社の合併などで、取り扱っていなかった他方の会社のサービスのコンテンツを自社社の
ウェブサイトへ移行する場合が6になります。
ここではSEOの観点というよりも、「自分の会社にこんなサービスが追加されました!」という事を
ユーザーに認知してもらうためにSEOとPPCは役立つとされています。
7も6と似たような意図で、新しいサービスを始める際の広告的役割となっています。
独自のサービスであれば、SEOでランクアップするのもそう難しい事ではないですしね。
8はたまに聞く追い出しSEOの事で、自社についてのネガティブな記事が上位にランクされていた
場合などに、自社のサイトに対するSEO、及びソーシャルメディアを活用する事により、
その記事を2ページ目以降に追いやってしまおうという方法です。
さらにこれに自社のPPCを上位表示させる事によって、そのページの情報を自社の意図するもので
覆ってしまおうというものになっています。
一見すると、自社の関わっているページが多く表示されるので、導入してみたくなる気持ちも
わかりますが、この施策はPPCも含めて金額がかかる事と、そもそもの検索エンジンの意図に反する
行為ですので、倫理的には余りオススメできない施策ですね。
9は、SEOやPPCを利用してユーザーの特性を知る方法です。
また、10はSEOとPPCどちらかしかやっていなかった場合は、もう片方も同時に行う事でトラフィックが
増えるというものですが、単純にどちらも増える、という事はないでしょうね。
SEO⇒PPC(その逆も然り)と流れるケースもありますので。
何れにしても、一見当たり前で単純な事の様ですが、この様に列挙する事で改めて考えさせられる
事もあるのではないかと思います。
最近ではSEO単体で見ていてはダメで、PPCと共にどの様な相乗効果を得られるのかを意識されて
いる方も増えてきました。
これが今後のSEO施策の助けになれば幸いです。
[参照・引用]
10 Areas Where SEO and PPC Can Work Together
/Ask Enquiro
(石田)