2008年のまとめ(12月編) | ゲームを積む男

2008年のまとめ(12月編)

既に2008年が終了して3日が過ぎているけど何とか12月に出たゲームで印象的な物をまとめてみた、買ったけど手を付けられなかったりするソフトが色々とあるんだよなぁ。


12月
http://chun.sega.jp/428/
・428 ~封鎖された渋谷で~

かつてセガサターンで発売されて売り上げ的には地味だったけどそのゲーム内容の良さから多くのファンを得たサウンドノベル「街」の流れを汲んだ新作サウンドノベルです、サウンドノベルと言うのは基本的に画面いっぱいに出る文章を読みながらそれに合わせた静止画と音声で展開し途中に出てくる選択肢によって物語が変わってくるゲーム。


本作では基本的に全編実写で展開されているのと主人公が5人(+α)存在してそれぞれのストーリーを平行して読みながら各主人公の選択で他の主人公への悪影響(バッドエンド)を回避させながら進めていくシステムが特徴、基本的なシステムは「街」を継承している感じですよ、舞台も同じ渋谷だし。


物語のテンポが非常に良くてストーリーをグイグイと読み進めていける魅力があるんですよ、一人の主人公の物語が気になったらそれを読み進めるために他の主人公も進める必要があるんですがそちらも気になったりして、そうした感じで各主人公の物語がお互いに引っ張っていくような魅力があるゲームでした。


一度クリアーして物語の全容を知った後に再びプレイして序盤に入っている物語の複線を確かめたりとか、細かいキャラクターのサブエピソードを読む楽しみがあったりとか長く楽しめるのも良いところですね。

http://blazerdrive.jp/game/
・ブレイザードライブ

カードゲーム的な要素を持ったDSのRPGです、近未来の東京を舞台にエネルギーを発生するシールを悪用する者達との戦いがメインになっていて戦闘はカードゲーム的な要素を持った部分もあり、少年漫画とのメディアミックス作品なんだけどワールドデストラクションと違って細かい部分の出来が良くて意外と丁寧に作られているのが好印象。

http://mirrorsedge.jp/
・ミラーズエッジ

高度に監視されている社会の中で監視の目が届かないビルの屋上等を渡って機密情報などをやりとりするランナーの主人公にしたアクションゲーム、プレイヤーは主人公から見た視点で様々な場所を駆け抜けて時には警官などから追われたりしながら目的地を目指すゲームで、ギリギリのラインを飛び越えたりとか高い場所の怖さを感じさせてくれるゲームです。


主観視点でプレイする撃ち合いのないアクションゲームは珍しい感じ、面白い部分は多いんだけどやっぱり操作が難しかったり若干不親切な部分があったりするのはまぁ仕方がないか。


http://samba.sega.jp/
・サンバDEアミーゴ

一昔前にアーケードで人気のあってドリームキャストに移植された事もあるリズムアクションの移植、ドリームキャスト版では専用のコントローラーが必要だったのですがWii版はWiiリモコンとヌンチャクである程度オリジナル版の感覚っぽくプレイ出来るように作られていますよ、若干癖はあるけどね。


Wi-Fiコネクション有料サービスで追加楽曲をダウンロードできるらしいんだけど大丈夫かしら、売り上げとかその辺りの面からちゃんと配信されているのか心配、確認してないけどさ。


http://taiko.namco-ch.net/taikowii/
・太鼓の達人Wii

現在もアーケードで人気の高い太鼓をモチーフにしたリズムアクションゲームの移植、前述のサンバと違ってこちらは専用の太鼓とバチコントローラーが付属しているのですがWiiリモコンのボタンを利用したプレイも可能、普通に面白いのは確かだけど太鼓コントローラーを叩くと意外と音が大きいのが気になった感じ、あと出来ればWiiリモコンとヌンチャクを振ってエア太鼓プレイが出来れば面白かったのに。

http://www.capcom.co.jp/tatsucap/
・タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES

アニメ制作会社であるタツノコプロ(ヤッターマンとかハクション大魔王などで有名)とカプコン(ストリートファイターやロックマンなどで有名)のキャラクターが競演する格闘アクションゲームですよ、アーケード版がWii互換基盤で制作されておりWii版とアーケード版が同時期に登場する形になります。


一般的な格闘アクションゲームではパンチとキックが別々のボタンに分かれているのに対して本作では攻撃が強弱でボタンが分かれているのが大きな違いですね、ゲーム自体は連続攻撃重視の作りになっていて爽快感のあるタイプなんです、Wiiリモコンとヌンチャクを使った簡易操作なら多くの人が楽しめそうです。

http://sonic.sega.jp/SonicWorldAdventure/
・ソニックワールドアドベンチャー(Wii版)

海外版が先行して発売されていたソニックシリーズの最新作です、Wii版はPS3/Xbox360版と基本的なシステムやストーリーを共有しつつもハード性能の違いからステージ構成や細かいゲームシステムが変更されており別のゲームとして楽しめる様になっています、ちなみに海外ではPS2版も発売されておりそちらを基本的には同内容。


PS3/Xbox360版が先行して開発されてそこからWii/PS2版が別スタッフにより開発されており、明らかに開発期間が短いなぁって思う事があるのですが上手く基本的なエッセンスを残して開発されたと思うんです、でもやっぱり全体的に端折り過ぎだと感じますけどね。


全体的にソニックパートよりウェアホッグパートの方が多いのが不満、もう少しソニックパートで走らせて欲しかったなぁ、Wiiリモコンやヌンチャクを使用して体感アクション的に楽しめるのはちょっと腕が疲れるかも。

http://www.xbox.com/ja-JP/games/splash/f/fable2/default.htm
・Fable II

海外産のアクションRPGですよ、プレイヤーは幼い頃に一緒に暮らしていて謎の男に殺されてしまった姉の復讐を果たす事を目的に英雄となり他の英雄の力を借りながら世界を渡り歩く内容なんですが、その合間にある選択によって主人公が善になるのも悪になるのも自由で、それによって主人公の見た目も変わってくるんです。


日本のRPGのような手取り足取り優しく導いてくれるような親切さは薄いのですがその代わり日本のRPGでは決して味わえないような不思議な魅力があります、見た目とかで敬遠したらもったいないと思うんだよな。

http://namco-ch.net/talesofhearts/index.php
・テイルズ オブ ハーツ CGムービーエディション

人気日本製RPGのテイルズ オブ ~シリーズの最新作ですよ、ジャンル名は「心と出会うRPG」とか、戦闘システムが面白かったりキャラクターが相変わらず魅力的だったりとか普通に安定した作りなんですが、ストーリーの合間に挿入されるムービーがアニメとCGで別ソフトとして用意されており騒然としましたよ。


CGムービーエディションはリアルな頭身のキャラクターで作られておりちょっと怖いのが印象的、アニメ的な服装のキャラクターをリアルなCGで再現するって事の難しさ、そしてある意味コスプレの滑稽さを感じさせてくれるゲームだと思いました。

http://prope.sega.jp/letstap/
・レッツタップ

世界初の「コントローラーを持たないゲーム」と言う触れ込みで登場したソフト、プレイ方法は箱の上にWiiリモコンを置いてその箱をタップしてその強弱を使い分けることでゲームを楽しむ感じなんです、ゲームソフトには特製のタップボックス(結構頑丈)が二つ付属しておりそれを使ってプレイするのが理想ですがそれ以外の箱でも何の問題無くプレイ出来ますよ。


リズムゲームとかアクションゲームとか癒し系環境ソフトとか色々なゲームが収録されているのですが、基本的に一人でプレイするよりも多くの人と集まってプレイするのが楽しいゲームだと思ったのです、まさにパーティゲームと言った感じですが全くの新規タイトルを売る力はセガにはないんだろうなぁ。

http://www.konami.jp/gs/game/genso/tierkreis/
・幻想水滸伝ティアクライス

PSやPS2で出たRPGシリーズの新シリーズとなります、オーソドックスな作りで安定したRPGに仕上がっているのが好印象、テンポも良いので携帯ゲーム機向けにしっかりとチューニングされているのですがあまりにもオーソドックス過ぎてちょっと地味に感じるかもなぁ。

http://phantasystar.sega.jp/pszero/
・ファンタシースターZERO

オンラインゲームだったりSF的な世界観だったりしてコアな人気のあるファンタシースターシリーズの最新作で、本作はドリームキャストで発売され人気の高かったファンタシースターオンラインのシステムをベースに携帯ゲーム機向けにアレンジされた物になってますよ、当時のドリームキャストと比較するとDSの性能は劣りますが上手くコンパクトにアレンジされております。


ネットワーク要素もオフラインで集まる方法の他にWi-Fiコネクションを利用したインターネット経由のプレイもあったりして中々豪華、フリーワードでのチャットがフレンド限定なのは仕方がないかな。


http://www.d3p.co.jp/riz/
・RIZ-ZOAWD(リゾード)

「オズの魔法使い」をモチーフにしたオリジナルRPGですよ、綺麗で特徴的なグラフィックに加えて音楽周りが素晴らしいんですね、これ重要。


長く続く道を仮想トラックボールをくるくる回して駆け抜けていくのは気持ちがよいし結構楽しい、道に迷いそうになっても分かれ道では印を付けることが出来るので困ることは少ないだろうし、この駆け抜けるシステムが他のRPGとの大きな差別化になっているから良いと思うんだよな。


ちなみにRPGとしてのバランスは結構厳しめ、世界観とか雰囲気に惹かれて買うとちょっと面食らうかも知れないけれど地味に何度も行ったり来たりしながらゆっくりと進めていけば苦戦しないんじゃないかなぁ、そうすると行ったり来たりでだれてくるかも知れないけど。

他とは違うRPGをプレイしたいって人は是非とも買ってみると良いと思うよ、よく言われるJ-RPGでも色々な幅があるんだと実感できます。


http://www.jp.playstation.com/scej/title/shirokishi/
・白騎士物語 -古の鼓動-
中世的な世界観で謎の組織に攫われた姫君を救うために巨大ロボット(甲冑)に変身して戦う主人公が活躍するRPG、ゲームシステムはフィールドと戦闘シーンの区切りが無くて常に戦闘と移動がシームレスで展開するタイプ、キャラクターの成長でプレイヤーの好きなように成長方法を変えられたり出来たり特殊攻撃を組み合わせてコンボを作ったり出来るのが特徴。


オフラインで楽しめるストーリーモードの他にオンライン上で他のプレイヤーと一緒に楽しめるモードがあってそこでプレイヤーが使用するアバターをゲームスタート時に作成するのですが、そのキャラクターがストーリーモードでも登場したりして、ストーリーを邪魔しないように作ると個性が薄くなって個性を強く作りとイベントで違和感を出させる不思議仕様。


なんて言うか、やりたいことは理解出来るんだけどその色々な要素がお互いに邪魔し合っている感じがするんだよね、悪くはないけど惜しいゲームだと思いました。


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それにしても12月はソフトが出過ぎだね、年末商戦って恐ろしい事です。


ソニックシリーズに関する思い入れ点を除けば12月で一番印象に残ったのはやっぱり428だと思うんです、ゲームシステムに関しては10年前に出た「街」から大きく変化はしていないんだけどストーリーの作りがよりスピード感を重視しているのでそれだけのめり込める感じで。


特にWiiリモコン縦持ちで片手プレイが出来るのが良かったと思うんだ、これだけでWiiと言うハードとサウンドノベルの相性が良いってのがわかった感じ。


確かに色々と合う合わないがあるとは思うんだけどただの食わず嫌いでこのソフトを避けているのならば是非とも一度プレイしてみた方が良いと思う、面白いと思うんだよなぁ。