先日お伝えした
『クレルモン・フェラン国際短編映画祭』に
出掛けてきた。
することのない日曜日ということもあってか
座席は満員。
王冠1
私が観たのは「I8」という
外国作品のカテゴリー。
チケットは1枚3ユーロで
一度に5~6作品連続して観ることができる。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:゚・*:.。..。.:*・゚*☆*:;;;:*☆*:;;;:゚・*:.。..。.:*・゚:;;;:*☆*:;;;:*☆*

A Day in the Life of Beijing Hutong
A Day in the Life of Beijing Hutong
(画像は公式HP からお借りしました)

期待していた日本人の監督さんの作品は
A Day in the Life of Beijing Hutong』という
北京の下町で漢方を処方している
あるドクターが主人公のお話。
王冠1
オリンピックの開催などで
急激にグローバル化が進む北京で
店をたたまなくてはならなくなったドクター。
大切な漢方薬の戸棚を知人に売り渡そうと
自転車の荷台に載せて出掛けるのだが
道中街の人たちに「薬を処方して」とせがまれるうち
思い直して
自転車での営業で街に残ろうと決心する。
王冠1
上映後は大きな拍手が拍手
演技にややオーバーなところがあったのと
ちょっとわかりやすすぎる話の展開ではあったが
強いメッセージのある話だったので
なかなか興味深かった。
東京オリンピック開催のときも
日本もやっぱり同じような感じだったんだろうかなどと
ふと思ったりして。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:゚・*:.。..。.:*・゚*☆*:;;;:*☆*:;;;:゚・*:.。..。.:*・゚:;;;:*☆*:;;;:*☆*

5作品中 私がいちばん好きだったのは
Clean Hands, Dirty Soap』という
エジプトの作品。
拍手もイチバン大きかったかな。

Clean Hands, Dirty Soap
Clean Hands, Dirty Soap
(画像は公式HP からお借りしました)

トイレの清掃員をしながら
仕事場と家を往復する毎日を送る真面目な青年。
同僚の言葉に唆されて
初めての夜遊びに出掛け
そこでお店のベリーダンサーに恋をし。。。という物語。
王冠1
社会を皮肉るメッセージもありつつ
ふふっと笑えるユーモアも満載。
カメラワークも素敵でお気に入り。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:゚・*:.。..。.:*・゚*☆*:;;;:*☆*:;;;:゚・*:.。..。.:*・゚:;;;:*☆*:;;;:*☆*

字幕の速度が速かったり
政治的背景が読めなかったりして
「?」と思うものも中にはあったけど
全体的に満足度の高い上映だった。
王冠1
こういう「地味だけど心に響く」映画を
大きなスクリーンで観れるっていうのは嬉しいことだ。