昨日は、明治学院大学の熊本一規先生の

講演の話をまとめ、震災瓦礫について考えて

みたんですが、案の定、このブログに1年半も

カラみ続けている松本君が、「デマだ!」という

壮大なファビョりをしてくれて、あんなブログには

騙されるなとおっしゃっていたので、このたび、

徹底的に反論することにしました。


松本君は、被災地に対して、熱い気持ちを持って

いるのかもしれませんが、大きな勘違いを武器に、

このブログを「デマだ」と決めつけてくれることは、

迷惑以外の何物でもないので、あえて書きます。


ここまで勘違いが激しいなら、一生関わらないで

いただきたいのですが、仕方がありません。



1.産業廃棄物とは本来、事業に伴って

排出される廃棄物だから、災害でダメージを

受けた住宅や家財は産業廃棄物ではない!

産業廃棄物は排出者に処理責任があるが、

津波被害も事業主責任で処理しろと?(キリッ


今回、熊本先生が言っているのは、津波の被害に

遭ったかどうかは関係なく、通常、家やビルなどに

使われる建築材は、どう処理されているかという話。


「缶は、燃えるゴミか、燃えないゴミか」という

話と一緒で、ビルのコンクリート、家の壁などは、

通常、一般ゴミではなく、産業廃棄物として処理

されています。


当たり前ですけど、解体したビルのコンクリートを

いちいち家庭用のゴミ袋に詰め込む人はいないし、

建築物にはアスベストのような有害な物質だって

含まれているのです。


しかも、もし「事業者が排出する廃棄物では

ないから、これは産業廃棄物ではない」という

松本理論を採用してしまうと、瓦礫処理の速度は、

とんでもなく遅くなるに違いありません。


なぜなら、産業廃棄物の処理能力は、一般ゴミと

比べ物にならないほど、ケタ違いにデカいから!

家庭用のゴミに比べると、10倍以上のスケール。


産業廃棄物として処理しない手はありませんし、

実際、既に産業廃棄物として、たくさん処理され、

「北九州市の瓦礫焼却に反対!」などの声を

挙げるまでもなく、皆さんの身近な産業廃棄物の

処理場で、ガンガン燃やされているのが現実です。


しかも、どうしてあんまり脚光を浴びないかって、

そんな話を深く突っ込んだら、命がないからです。

ヤバい人たちに拉致されて、自分が産業廃棄物に

なっている可能性すらある。だから、誰もこの話に

触れていないのです。実は、この問題が一番深刻。


それに、津波で被災した瓦礫を、「事業者が

処理しろ!」なんて、誰も言っていませんよね。

瓦礫は国が処理しているのだから、一般ゴミで

処理しても、産業廃棄物で処理しても、被災者が

身銭を切らなければならないことにはなりません。


妄想が過ぎるぞ、松本君!!


こうやって、言ってもいないことを、勝手な妄想で

言ってるかのように書かれるから迷惑なんです。

さあ、次にまいりましょう。



2.産業廃棄物に換算するのが、まずおかしい。

国内の産業全部ストップし、瓦礫を一斉処理を

すれば1年で片付くと言いたいわけか。国内の

産業を毎年10分の1止めても10年だ!(キリッ


ここでの問題提起は、原発から漏れた汚染水を

「1立方センチあたり」という小さな単位に直して、

まるで被害が小さかったように見せるのと同じで、

本来は産業廃棄物なのに、家庭用のゴミに換算し、

まるでたくさんあるかのように見せていたことです。


わざわざ産業廃棄物ベースで換算しなかったのは、

まるで瓦礫がたくさんあるかのように見せるためで、

国内の産業を止めろと言っているわけではない。


瓦礫の総量を、より正確に、客観的に分析するには、

産業廃棄物ベースで計算したら1年だという事実も

伝えなければならないし、それをしなかったせいで、

今、あちこちで計算間違いが起こっています。


大阪府堺市なんて、震災瓦礫の受け入れを

検討しただけで、復興税から86億円を受け取り、

クリーンセンターを建設したものの、「思ったより

瓦礫が少なかったから」と言い出して、瓦礫も

受け入れず、堺市のゴミを処理しているのです。


本来、被災地に回すべき金を

大阪がもらっただけになった!


どうして、こんなことが起こってしまったのか。

それは、アホみたいに「瓦礫が多くて困る!」

連呼しまくったあげく、わざと多いように見積もり、

松本君のような考え方をする人が続出したから!


産業廃棄物なら何年分なのかという計算をして

公表するべきだと言った瞬間、「国内の産業を

全部止めろと言うのか」という発想になるのは、

女子がこっちを見ているだけで、「アイツは俺を

狙ってる!」と言っちゃうのと同じです。


鼻クソがついてるだけだろ!


なぜ、産業廃棄物として処理しようと思ったら、

余力はどれくらいなのだろうという発想にならず、

国内の産業を全部止めなければいけないって

考えてしまうのでしょう。極端すぎます。



3.広域処理は、一般ゴミでも昔から

やっていることだ。放射能が不安と言うから、

わざわざ処理基準を作って、細かく測定して、

手間をかけているが、結果的には圧倒的に

基準値以下だから、何の問題もない!(キリッ


広域処理は、その近隣の自治体同士で連携し、

やることはあるにせよ、東北のゴミを、わざわざ

九州に持って行くって話は、従来の広域処理に

ありませんでした。


「600万ベクレルのセシウムを飲んでも

健康に害がない」でお馴染みの松本君なので、

不安を解消するために、放射性廃棄物に規定が

あると思っているんでしょうけど、原発の作業員が

タイベックを着たり、マスクをつけたりしているのは、


不安を解消するためではない。


そこには一定のリスクが存在しているわけで、

精神的な問題ではない。ましてや作業員のように、

原発で働くことを了承しているのとは、わけが違う。


子供や赤ちゃんが生活する、公共の空間に

リスクを与える可能性があるのであれば、細かい

規定を作って、手間をかけるのは、「当たり前」。

COWCOWが体操をしていいレベルです。



4.原発事故後に安全基準が80倍も

緩められたというのは嘘!(キリッ


原発事故前は、ドラム缶に入れて、六ヶ所村で

管理するべき基準は、100ベクレルでしたから、

それが8000ベクレルになったなら、80倍です。


しかも、六ヶ所村で管理するべきだとされていた

放射性廃棄物を、各地に中間貯蔵施設を作って

管理するというのだから、リスクは80倍以上です。

現実は、数字以上にシビアです。



5.津波で家や家財道具一式を失った人に、

よくも「産業廃棄物」と言えるな。被災者に

面と向かって言えないなら、とんでもない

中傷だ!(キリッ


このブログは、津波や原発で被災した人たちも

見ていることでしょう。そして、僕が書いている

この内容を「中傷だ!」と考える人は、おそらく、

松本君と、そのグループの人ぐらいなものです。


産業廃棄物と言ってはいけなくて、一般ゴミと

言うのがOKだとすると、いよいよ狂っていると

思うのですが、「瓦礫はゴミではない」と主張を

するのならば、なぜゴミとして扱わずに処理する

方法を考えないでしょうか?


防波堤の役割を果たす鎮魂の森を作ることも

できただろうに、ゴミにしているのは誰でしょう?


そもそも地盤沈下した土地の埋立や、防波堤に

使うべきだと主張している僕に、ゴミとして全国で

処理するべきだと言うオッサンが「瓦礫のことを

ゴミと言うな!」というのは、おかしいです。


オマエだよ、オマエ!


「やーい!オマエの家は産業廃棄物!」

言っているなら話は別です。「一般ゴミ」として

計算するか、「産業廃棄物」として計算するか。


計算方法についての議論をしようっていう時に、

「産業廃棄物と言うな!」と言っちゃうなんて、

ツッコミどころを間違えていることに気づいて

いただきたいんですけどね。



松本君は、こんな調子で全24ツイートにわたり、

ドヤ顔で反論したつもりになっているようですが、

まったく反論になっていないどころか、筋違いの

指摘を繰り返しているだけに過ぎないという話を、

これから5章にわたって、お届けしてまいります。