放射能を検査する市民測定所は、だんだん

増えるどころか、減っていく傾向にあるようで、

僕たちの「知る機会」は、だんだん減らされる

ことになるのではないかと心配しています。


先日、沖縄の市民測定所「てぃんふぁ沖縄」が、

地権者との争いがどうだとかの理由で、まさかの

閉鎖に追い込まれました。


沖縄の食べ物は、だいたい心配する必要がなく、

東北の薪で焼いたピザや、蕎麦からセシウムが

検出されたという報告はありますが、基本的には

あまり汚染されていません。


しかし、関東や東北から沖縄に避難した方も

いらっしゃるため、関心が高い方も多いのです。

わざわざ関東の市民測定所に依頼するのなら、

地元の市民測定所に依頼した方が便利だという

利用者の方も多かったように思います。


だから、市民測定所が閉鎖されるというのは、

とても残念なことだと思うのですが、皆さんの

安心のために頑張っている市民測定所のことを

批判するのは道義に反するし、改善されていけば

世の中の役に立つものだから、下手に批判をして

ダメだというレッテルを貼ってしまうのはどうかと

思っていたので、ずっと黙っていたんですけど、

閉鎖された今となっては、言えることがあります。


この「てぃんふぁ沖縄」を運営していた人物は、

かつて、スペクトルもすべてオープンにしている

『チダイズム』の測定に、「校正がデタラメ」という

イチャモンをつけ、悪い評判を立てようとしました。


これに安全野郎が過敏に反応し、「デタラメ」

部分だけを流布して、アホほど騒いでいたのは、

つい最近の出来事です。


同じ測定業界で潰し合っても仕方ないので、

僕が一方的に疑惑の目を向けられただけで

事を終わらせましたが、真実はそうではない!


校正がメチャクチャなのは、先方でした!

校正源に「福島の土」を使うという、あり得ない

やり方をしており、それではビスマスの影響を受け、

セシウムを過小評価してしまうのに、自分の校正を

棚に上げて、根拠なく他人を批判していたのです。


これでは正しく測定できません。


ある意味、もともと問題のあった市民測定所が

閉鎖に追い込まれたという話なので、これは淘汰。

閉鎖されたのは残念ですけど、別の頑張っている

市民測定所を応援した方が、結果的には得です。


市民測定所の世界も、いろいろ複雑なんですが、

残念ながら、今の日本で、「測定」で儲けるのは、

ほぼ不可能です。


ビジネスとして成り立たないものは、だんだんと

なくなっていくのが資本主義の大原則ですから、

これから減っていくことは間違いないんですけど、

減って困るのは、僕たちです。


どうしたら市民測定所が減らずに済むのか。

閉鎖されてしまった市民測定所から学ぶことも、

僕たちの生活を安定させるための、第一歩です。

みんなで勉強できたらいいですね。


さて、校正がデタラメと酷評されたでお馴染み、

『チダイズム』なんですけど、今日もセシウムの

検査をしてまいりたいと思います。

今回、検査をしてみる商品は、こちら!


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-XKS105


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-XKS106


茨城県産・国産豚生姜ロース肉。


「茨城県産」と書いてあるのに、わざわざ国産と

言い直しているあたりに、日本らしさを感じずには

いられませんが、さっそく検査をしてみました。

気になる結果は・・・!!


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-XKS107


セシウム137だけ検出という、

なんだか微妙すぎる結果に!


一体、何が起こっているのでしょうか。

具体的な数値を見ていくことにしましょう。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-XKS109

(※クリックすると、拡大できます。)


セシウム134の測定下限値が0.9ベクレル。

セシウム137の測定下限値が0.7ベクレル。

セシウム合算で、1.7ベクレルの測定下限値。


これに対し、セシウム137が0.8ベクレルと

ほんの少しだけ上回っているんですけれども、

これをもって絶対に「検出」だというのも乱暴で、

結果から言うと、「微妙」というのが答えです。


ただ、セシウム合算で1.7ベクレルの

測定下限値は下回っているということからも、

「2ベクレルなら食べる」という人たちには、

まったく問題がないと言うこともできます。


ただし、どんな微量のセシウムであっても、

自分は食べたくないという方には、もちろん、

オススメはしません。しっかりと安全を確認

できるようになるまで、自粛したらいいでしょう。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-XKS108

(※クリックすると、拡大できます。)


お待たせしました、科学野郎垂涎のスペクトル。

こちらのグラフを見ても、なんとも微妙ですので、

今回、『チダイズム』が出す結論としては!


茨城県産の豚肉だからって、ビックリする

数値が出るわけではない。ただし、微量の

セシウムでも食べたくないという人たちは、

もうしばらく様子を見てもいいでしょう!


あまりに多くのことが隠されまくっている昨今。

薄い皮を1枚ずつ剥ぐように、少しずつ真実に

迫っていかなければならないのだと思います。

今から少しずつ、できることをしていきましょう!