『チダイズム』は、基本的に、ネタブログです。

なので、可能な限り、どうでもいいネタを中心に

お届けしていきたいと思っているのですが・・・。


僕の気持ちとは裏腹に、原発関連ニュースは、

ほぼ毎日、酷い話が飛び込んでくる状況です。

なので、一つずつ拾っていかないと、僕たちが

知らない間に、とんでもないことになっている!


だから、ニュースがある時にはニュースを伝え、

そうではない時にはネタを書いてまいりますが、

渾身の作品ができそうにない時は、セシウムの

検査結果をお伝えし、世の中の役に立ちます。

そんな2013年の方向性を考えております。


さて、原発関連のニュースは、昨日もお届け

したばかりなのですが、今年は新年早々から

酷いニュースが連発されているので、ちょっと

まとめておきたいと思います。



■ 作業員の手足の被曝は無視。


原発事故の処理のため、高線量の中で労働を

強いられている作業員たち。足元の瓦礫などは

非常に高い線量になっており、作業する配管も

猛烈な放射線を放っているのですが・・・。


東京電力は、手足に線量計をつけてしまうと、

すぐに危険な水準に達してしまうため、手足の

被曝は無視して、胸部の線量計だけで被曝量を

計算していたことが明らかになりました。


当時は、放射能濃度の高い水たまりに足を

突っ込んでしまい、ベータ線熱傷になってしまう

作業員もいたのですが、それでも手足の線量を

無視していたのですから、どれだけ非人道的な

扱いをしていたのかが、よくわかります。


足から胸は100cmほど離れていますが、

放射線は距離の2乗に反比例する法則があり、

100cm離れるだけで、線量は全然違います。


末端被曝を無視してはいけない!


僕たちがこうして普通に生活できているのも、

原発で作業してくださっている方々のおかげ。

なのに、こうした作業員たちの健康がきっちりと

守られていないのは、非常に困った事態です。


僕たちは、もっと被曝の影響を考えなければ

なりません。特に、原発で作業している方々の

健康こそ、守らなければならないと思います。

今年は、これを特に呼びかけていきたいです。



■ 「福島復興本社」がスタート。


今年から、東京電力が原発事故の賠償や

除染への対応を強化するため、Jヴィレッジに

「福島復興本社」なるものを開業させました。


賠償や除染が目的なら、福島市に作った方が

効率的なんですが、あえてJヴィレッジなのは、

パフォーマンスも含まれているのでしょう。


ちなみに、皆さんはご存知ないと思いますが、

避難区域になっているJヴィレッジ周辺よりも、

郡山市や福島市の方が、放射能汚染は深刻。

世の中、知られていないことは、たくさんある!

それを『チダイズム』で、解き明かしたいですね。



■ 低線量被曝でも白血病に。


全国の安全野郎は、低線量被曝で病気には

ならないと言っていますが、被曝による人体の

影響については、徐々にわかってきています。


アメリカ国立がん研究所、カリフォルニア大

サンフランシスコ校の研究チームによると、

チェルノブイリの事故処理に関わった作業員

11万人を20年間にわたって追跡調査したら、

白血病の発症リスクが高くなっていたことが

明らかになったのです。


調査対象者のほとんどは、合計の被曝量が

100ミリシーベルト未満だったにもかかわらず、

11万人中137人が白血病になり、うち79人が

慢性リンパ性白血病だったというのです。


研究チームは、16%が被曝による影響だと

結論づけ、「低線量被曝と白血病の関係」

世の中に訴えました。


安全野郎は、「これくらいの人数なら誤差の

範囲じゃないか」と言うかもしれませんけど、

作業員の多くは成人であり、未成年の子供たち、

あるいは、赤ちゃん、胎児が同じ環境の被曝を

した時に、どうなるのかは分からないのです。


だからこそ、「気を付けて損することはない」。

低線量の被曝なら、まったく影響がないという

話にも、科学的根拠は存在しないのです。



■ 原発の安全度を5段階評価。


この国の原発野郎は、とんでもないアホです。

なぜなら、地震大国の日本に建てている限り、

安全な原発など存在しないのに、電力会社が

参加している「原子力安全推進協会」が、

国内の原発すべての安全度を総合評価する

取り組みを始めようと言い出したからです。


こんなことは絶対に不可能!


なぜなら、5段階評価で「1」「2」なんかを

つけてしまった日には、「そんな危ない原発は

すぐに止めろ!」と面倒臭いことになるため、

絶対に「3」以上をつけないといけなくなるから。


週刊プレイボーイが秋元康と

AKB48のメンバーに点数を

つけるのと同じようなもの!


前田敦子の半ケツ写真を載せる週刊文春が

点数をつけるなら、「1」「2」を連発できると

思いますが、AKB48を表紙にして売り上げを

確保したくてしょうがない週刊プレイボーイが、

ましてや秋元先生と点数をつけることになれば、

「アイツは1ですね!」なんて言えません。


ほとんどが「5」か「4」になる。


そもそも、安全な原発なんて存在しないのに、

5段階で安全評価しようと思っている時点で、

ものすごく間違えているということです。



■ 福島産を強制的に売る法律。


お化けみたいな顔をしたババァでお馴染み、

森雅子少子化担当大臣が、福島産の野菜や

海産物の販売を促進するため、国が小売店に

命令をして、強制的に福島県産の商品を

扱わせる法律を検討しているそうです。


マジで狂っています!


世の中には、本気で放射能問題に取り組み、

セシウム検査をしてから販売しているお店も

少ないながら存在しますし、千葉県柏市では、

放射能に気を使っている消費者が多いことから

セシウムが検出されそうな商品は店頭から消え、

安全な買い物ができるようになっています。


ところが、「放射能検査をする」という条件を

提示するわけでもなく、「福島県産は特別」

言い出して、優遇を検討した少子化担当大臣は、

人々のせっかくの努力を台無しにしています。


小売店にも「営業の自由」があるはずですが、

これから全面的に「絆!差別!風評被害!」

言い出しかねず、今までは表に出てこなかった

高濃度に汚染された商品が、堂々と流通する

世の中になってしまう可能性が出てきたのです。


売られても買わない!


きっちりと検出限界値の低いサンプル検査を

実施してくれることが、買い物の絶対条件です。

数値も出さず、「風評被害!風評被害!」は、

勘弁していただきたい。


風評被害かどうかは、数値を出して、初めて

論じられるものであり、危険かもしれないものを

リスクを隠したまま強制するなど許されません。

この法律は、これから真剣に考えていかねば

ならない問題かもしれません。