今日はいよいよ選挙当日でございます。
全国の選挙権をお持ちの皆さん、選挙に行く
準備は整っていらっしゃるでしょうか?
どの候補者に入れるか、どの政党に入れるか。
それは個人の自由です。皆さんが正しいと思う
選択をしていただければ、間違いないでしょう。
ということで、今回は「新党大地」です。
日本維新の会は、わざわざ大阪に行ったのに、
札幌に行くスケジュールが取れなかったため、
新党大地さんには、本当に申し訳ないですが、
来年の参院選の時には、ぜひ政党の写真を
撮りに行かせていただきたいと思っています。
なので、いきなりマニフェストを見るところから
スタートさせていただこうと思うのですが・・・。
■ 政党スローガン
『北海道から日本を変える!』
北海道では、皆さんお馴染みの政党であり、
絶大な支持を誇っている。東京や大阪から
日本を変えると言っているのが維新の会だと
するならば、田舎から日本を変えていこうと
言っているのが「新党大地」である。
■ 政党プロフィール
「疑惑の総合商社」と言われた鈴木宗男が
2005年に立ち上げた政党で、今となっては、
全国的なイメージはあまり良くないムネオだが、
北海道では、かなり支持者が多い。
なんだかんだ言って、北海道のために汗を
かいてくれるのは、ムネオだという信頼感が、
北海道にはあるのだ。
■ 基本政策
争点政策1位: TPP問題(100%)
争点政策2位: 原発問題(80%)
争点政策3位: 景気回復(60%)
「再稼働反対、TPP反対、増税反対」の
3つを掲げている政党の一つで、どこよりも
北海道を守ろうと言う姿勢が感じられる。
原発を再稼働すれば、北海道の大地が汚れ、
TPPに参加すれば、北海道の農業が潰れ、
増税をすれば、細々と農業をして暮らしている
北海道の人たちが打撃を受けることになる。
今回は、北海道の人しか投票できないが、
僕が北海道に住んでいたなら、間違いなく、
「新党大地」に投票していただろうと思う。
■ 原発政策
再稼働反対。
北海道には泊原発があり、青森には新たに
フルMOX燃料の大間原発を建設していて、
東通原発、六ヶ所村も、北海道と距離が近い。
そして、泊原発はもちろん、青森県の原発が
事故を起こすと、日本最大の農産地である
北海道の大地は汚染されることになる。
「新党大地」というぐらいなので、「大地」を
守ってこそであり、再稼働には反対している。
その代わりのエネルギーとしては、ロシアから
天然ガスを安く買おうという計画である。
ただし、故郷を愛しすぎるあまり、放射線量の
高い地域になっていて、今、避難している人を
一刻も早く故郷に戻すという公約も掲げており、
被曝リスクの観点からは、疑問も残る。
■ 経済政策
中小企業に手厚い融資制度を用意すること。
防災事業に取り組み、雇用を喪失するという。
再生可能エネルギーの開発に予算を投じて、
経済を復活させるのだという。
そして、さまざまな財源に関しては、政府が
保有している、JT(日本たばこ産業)、NTT、
日本郵政など、22兆円の株式保有をはじめ、
合計65兆円の政府資産を活用するという。
■ TPP交渉
断固として反対。
新党大地が最も訴えている問題がTPP。
なにしろ、北海道にとっては死活問題であり、
日本最大の農産地であるため、アメリカから
激安の農作物が入ってきたら、その先の保険
制度崩壊や知的財産権への侵入を待たずに
北海道は大打撃!
TPPは、「北海道を見捨てる」という政策で、
これには断固反対するというのが、新党大地。
■ 消費税
増税よりも先に、まだまだお金の使い方を
見直すべきであると、増税には反対している。
そして、天下りは絶対に許さないとしている。
現在は、官僚がいろいろ決めても、最終的な
責任を取らないので、政治家が責任を取れる、
本当の政治主導を目指すとも言っている。
■ 憲法改正
憲法を今の時代に合ったものに改正すべき。
ただし、「憲法9条」だけは絶対に守るという。
つまり、日本を軍事制度にしたりすることなく、
平和主義は貫こうという提案をしている。
■ その他の政策
ユニークなところでは、札幌でオリンピックを
開催しようという、石原慎太郎ジジィのような
ことを言っている。
あとは、終身雇用、年功序列という古き良き
日本の風習を取り戻したいとも言っている。
無能なジジィが、いつまでも上に立ってたら
困るので、実にオッサン的発想だと思うけど、
これを望む人は多いかもしれない。
ちょっと珍しいところでは、「冤罪防止を
強化する」と言っている。なにしろ、ムネオが
無罪を主張しながら、刑務所に入れられた
過去があるだけに、「取り調べの可視化」を
訴えている。確かに、日本は冤罪の温床だ。
★ 有権者の判断ポイント ★
残念ながら、北海道にお住まいでなければ、
まったく投票できないので、見守るしかなく、
うらやましいと思ったら、次回は「新党東京」、
「新党大阪」などを作ってみると良いでしょう。
なによりも、原発再稼働反対、TPP断固反対、
消費税増税反対で、憲法を改正するとしても、
「平和主義」を変えるのは辞めようというのは、
共産党や社民党などを除くと、日本未来の党、
新党日本、新党大地の5つだけ。
このうち、新党日本は近畿に住んでいる人、
新党大地は北海道に住んでいる人しか選択が
できないというのが、残念ながら、日本の現状。
全国的に選択できるのは、共産党、社民党、
日本未来の党ということになります。