「放射能のホットスポット」と言われ、本当は
かなり深刻なのに、この町のほとんどの住民が
放射能に無関心という絶望の町、千葉県柏市。
約40万人もの人々が暮らしているというのに、
公園の土を採取し、セシウムを検査したのは、
どうやら僕しかいなかったようです。
子供がいるお母さんも、まったく気にせずに
子供を遊ばせていますが、除染された公園は、
果たして、本当に安全なのでしょうか?
さあ、今日も元気に千葉県柏市の公園を巡り、
放射能に汚染された「ホットスポット」の現状を
詳しくお伝えしていこうと思うのですが・・・。
この「宮前第二公園」は、高台にあるため、
急な階段を昇らないといけない、僕のように
慢性的な運動不足の男には、厳しい場所。
頑張って階段を昇りきると、そこには小汚い
ベンチが2つありまして、ここから見えるのは!
そんなに感動しない高台の景色。
普通、こういう高台からの景色は、それなりに
感動があるものなんですけど、予想も超えず、
ただ高い所に来た程度の景色が広がります。
しかし、高い場所にあるセシウムは、雨や風で
低いところに流されるという性質があるため、
ここで一番感動したのは・・・!
0.14マイクロシーベルト。
特に除染したらしき形跡もないのに、数値が
低く収まっているのは、ここが高台だからでは
ないかと予想します。住むなら高い場所がいい。
そんな結論を導き出しましたが、やはりここにも
砂場はありませんでしたので、次に向かいます。
⑧ 北柏ふるさと公園
昨日は、「柏ふるさと公園」をお伝えしましたが、
今日は、ただ川を挟んだだけの場所に造られた
「北柏ふるさと公園」をご紹介します。
地図を見てもらえば分かるんですけれども、
同じような場所に、2つの立派な公園がある!
そうです、千葉県柏市は、「公園造成王国」。
放射能さえなければ、千葉県柏市は、公園を
巡るだけでも楽しい、住みやすい場所でした。
おっと、いけません。柏市民の皆様の中では、
放射能は「なかったこと」になっているので、
公園には、たくさんの小さな子供を連れている
家族がいっぱいいて、土曜日などは駐車場に
車を泊められないほどの大盛況!
さっそく公園の中に入ると、これまた立派に
お金をかけた「じゃぶじゃぶ池」などがあり、
普通の町では、1つか2つあれば十分な設備の
立派な公園が、この町には腐るほどたくさんあり、
しかも、川を挟んだ場所に並んでいるのです。
公園の管理に、いくらかかっているのでしょうか。
経営コンサルタントの秋山市長は、このあたりを
考え直す必要があったと思いますけど、予算の
削減が進んでいる様子は見受けられません。
参考までに、「柏ふるさと公園」は・・・、
向こう側一面が、柏ふるさと公園。
同じような規模の公園が、川の両岸で展開され、
しかも、長らく千葉県柏市に住んでいる僕でさえ、
こんなに立派な公園を知らなかった広報不足!
まさに、「知る人ぞ知る穴場」と言えますが、
せっかく僕の税金で作られた公園が穴場では
困るというもの。
鳥の写真を撮るのが趣味のオッサンには、
まさに「楽園」ですが、こういうオッサンたちの
写真を撮るのが趣味の僕には、こんな楽園が
何個もあってもしょうがないだろうと思います。
ちなみに、このあたりの空間線量は・・・!
0.38マイクロシーベルト。
無駄にいっぱい造った公園が、原発事故の後、
子供に危険を晒すだけの場所になっています。
この数値は、局所的に高くなっている場所では
ありますが、これくらいの数値は出るのです。
なのに、オッサンたちは、放射能に無関心。
子供たちが、どれだけ過酷な場所で遊ぶことに
なっているのかを知ろうともせず、魚釣りです。
40万人も市民がいながら、
放射能を気にしている人は、
ほとんど皆無に等しい現実。
まずは市民が知るところから始めるべきです。
空間線量が0.38マイクロシーベルトになる
芝生で、気にせず遊んでいる場合じゃない!
そんな「北柏ふるさと公園」の目玉と言えば、
尾瀬を思わせるような、湿地の上を歩ける道。
僕はこの道を通りながら、湿地に育った花を
愛でるでもなく・・・。
汚い藻が生えたところを見て、このセシウムを
検査したら、とんでもない数値になるだろうと
思っていたんですが、どんどん歩いていくと、
この道にはゴールがあり・・・、
どこかに行けるみたいです!
この先に、昭和の時代から忘れ去られたような
秘密基地があって、貴重な「デラべっぴん」が
密かに山積みにされていたら、僕のテンションも
最高に上がるんですけど、一体、何があるのか。
まるで、トトロが出てきそうなメルヘンな茂み。
全国の一般ピープルは、この先で、心の清い
チビッ子にしか見えない謎の生き物と遭遇し、
1週間ほど、夢のような毎日を過ごすものの、
「そろそろ帰らなくちゃ!」的な展開になって、
謎の生き物から「生態系の大切さ」みたいのを
教えられつつ、涙のお別れシーンになるところを
想像すると思うのですが・・・。
心の薄汚れた、謎の生き物が一切見えない
ゲス野郎の僕は、この先に小さな小屋があって、
何だろうと覗いてみたら、中でセクロスをしている
男女を目撃! 「おい!マジかよ!」と思いつつ、
よーく見ると、あんまり仲良くない近所の幼馴染の
女子がアンアン言っているというエロス!
歩きながら勃起が止まらない!
トトロの道を、良からぬ想像をしながら歩くこと、
約30秒。えぇ、けっこう一瞬で、その謎が解け、
辿り着いた先にあったのは!
ただの釣りスポット!
そうです。途中の道はメルヘンだったのですが、
辿り着いた先は、オッサンが日本トップクラスに
汚い沼で釣り上げた鯉をキャッチ&リリースする
超現実的で、オッサン臭い場所!
オッサンの趣味のために、果たして、あんなに
立派な遊歩道が必要だったのかと思いますが、
僕は、この川で、かわいらしい生き物に出会い、
思わず写真を撮りました。
「ここは、ベクレてんでぇ~!」
そう伝えたような優雅な泳ぎっぷりですけど、
実際、こういった公園で気を付けるべきなのは、
こうした草のある場所ではなく、もっと過酷な!
子供たちも歩く歩道の土溜まり。
ここには砂場はありませんでしたので、今回、
この土溜まりの「土」を採取して検査しました。
0.57マイクロシーベルト。
除染済みの公園の歩道で、これだけ高い
数値になっているんですから、まだ除染前の
歩道だったら、どれくらいの数値になったのか。
さあ、まいりましょう。北柏ふるさと公園の
歩道にある「土だまり」の土のセシウムは、
結果的に、こうなりました!
1万5292ベクレル。
子供たちが遊ぶ公園の歩道が、この数値!
こんなものが、公園のアチコチに分布しており、
子供が触っている可能性が大いにあるのです。
ドラム缶に入れ、厳重に管理しなければならない
国の放射性廃棄物の基準は8000ベクレルです。
なのに、これを大幅に上回るレベルのものが、
公園の至るところに無数に広がっているせいで、
子供たちの目の前に、管理もされずに放置され、
直接手で触れることさえあるという現実。
これはダメじゃないの?
どうして、こんなことになっているのか。
明日、この問題について緊急提言をします!