どうも、こんにちは。2日ぶりの僕です。

こんなに早く復活すると、「俺は頭が良いから

デマには騙されない!(キリッ」という方々から、

壮大にディスられると思うんですが、どうしても

書かなければならないことができてしまったので、

今日だけ一時的に復活しようと思いますが・・・。


先日、茨城県牛久市の奥様からメッセージを

いただきまして、「牛久市が子供の内部被曝を

検査するために、わざわざ子供を福島県まで

連れて行くとか言っているから、助けて!」

言われました。


まさか、牛久の大仏様よりも頼りにされる日が

来るとは思いませんでしたが、奥様の味方を

名乗ってしまったので、これは「宿命」でしょう。

ですから、ちょっと調べてみたのですが・・・。


奥さんの話によれば、牛久市は、沼と大仏しか

ないくせに、茨城県の中では空間線量が高くて、

いわき市と同じくらいあるそうなんです。


だからでしょうか。牛久市は、このたび福島の

病院と提携を結び、ホールボディカウンターで、

4歳から中学生までの子供の内部被曝検査を

無料で実施することに決めたそうです。


茨城県は、日本で最もホールボディカウンターが

たくさんある県なのに、どうしてわざわざ福島まで

検査しに行かないといけないのよ! そう考えている

奥様も多いと思うんですけどね。


参考までに、どうして茨城県に、日本で最もたくさん

ホールボディカウンターがあるのに、市民の検査を

させてくれないのか。これには2つ理由があります。


1つは、どのホールボディカウンターも、原発の

作業員や放射能を研究する機関で働く人たちの

被曝を測るためのもので、実験や事故で猛烈な

被曝をした時に検査する用の物なので、庶民に

使わせるために持っているわけではないから。


もう1つは、たかだか原発事故の1回ぐらいで、

素人どもが検査のために施設にやってくるなんて

面倒でしょうがないし、そもそも貸したくないから。


ケチ臭いことを言わず、素直に貸してくれれば、

牛久の人が福島まで行く必要はないんですけど、

貸してくれることになっても、日常的な内部被曝の

検査ができる機種かどうかは、よくわかりません。


なので、牛久の人たちは、わざわざ福島に行き、

内部被曝の検査をすることになったんですけど、

どうして福島なのか。


それは、福島県には、「今が稼ぎ時やで!」

言わんばかりに、高級ホールボディカウンターを

導入して、親切にも無料で牛久市民の検査を

請け負ってくれる、本当に素敵な病院があるから。


その病院は、福島県内の市町村とは既に契約済。

溢れるボランティア精神で、今は茨城県の自治体と

契約を結ぼうと奮闘しているようですが、さすがは

牛久市です。どんなコネクションがあったのか、

子供を福島の病院に送り込むことにしたのです。


ちなみに、牛久市は、小中学校から保護者に

内部被曝検査の申込書を渡したんですけれども、

なんと、「検査を受けないという人は、これから

市に対して、一切、文句を言わないということに

同意してください!」という一文に、チェックを

入れなければならないそうです。


こういう一文を入れるから、話がややこしくなり、

奥さんが困惑するんだろうが! バカ市役所め!


もはや、役所の人間たちの保身主義の象徴とも

言える一文なんですが、要するに何かと言うと!


「検査を受けない人は、あとから内部被曝して

いることが分かっても、俺たちは知らん!」。


市役所としては、そういうことが言いたいのです。

ただ、もし内部被曝していることがわかったとしても、

だからって、市が何か保障してくれるというわけでは

ありません。だから、本来は、こんな文をわざわざ

書く必要がないんです。


単純に、「検査したい人は無料で受けられる

市のサービスをしますから、やりたい人だけ

申し込んでください!」と言えばいいだけの話。


そして、福島県の病院に設置されている

キャンベル社製のホールボディカウンター

「ファーストスキャン2250-G2KL」という

機種なんですが、セシウム137の検出限界値が

300ベクレル(東京なら250ベクレル)というもの。

ただし、これは「/body」。


福島で検査する時と、東京で検査する時で

検出限界値が変わるのは、周辺の空間線量が

高いか低いかで、検出限界値が変わるからです。

本当だったら、福島で検査するより、同じ機械を

東京に持ってきて検査した方が正確に測れます。


ただし、今、議論になっているのは、幼児の

体内被曝で30ベクレルや50ベクレルといった

単位なので、検出限界値が300ベクレルなんて、

まったく話になりません。というのは、ウソです。

体重1kgあたりに直せば、ちゃんと測れている!


要するに、このホールボディカウンターは、

原発作業員や放射能の研究所の作業員たちが

大量に被曝していないかどうかを検査するもので、

「低線量被曝している人たちの内部被曝には、

本来、向いていない機種なのです。というのは、

キャンベラ社の人が言っていましたが、30ベクレル、

50ベクレルといったものなら、十分測れるじゃん!

そこまで被曝している人も、少ないのだろうけど。


本当に内部被曝を測るためには、鉛で遮蔽した

空間の中で、キッチリと測定しなければならず、

みんなが心配なのは、もっと低い数値ですから、

この検査で「大丈夫」と言われたところで、何も

安心できないということ。これは本当。


だから、この検査のデータが、山下俊一率いる

原子力サイエンティストたちに渡って、実験台に

されてしまうという心配は、あると思います。


このデータは有効なものとして

活用されることになるでしょう。


セシウム137だけで300ベクレルを超えるほど

内部被曝するって、よっぽど毎日、原木シイタケを

モリモリ食べないといけなくて、そんな人は滅多に

いませんし、日頃から内部被曝に十分注意をして、

『チダイズム』を読んでいるような奥さんの子供が、

そんなに被曝していることは、ほぼあり得ません。

だから、結論から言いますと・・・!!


この機械で内部被曝を検査して、

ドヤ顔しているヤツは、全員バカ。

と言いたいけど、そうでもない。


飯舘村や浪江町など、大量に被曝してしまった

可能性のある人には有効かもしれませんけど、

少なくとも、茨城県牛久市の人には意味がない!

だけど、やってみる価値はある。


ですから、問題なのは、この無意味な検査で、

「よかった!安全だ!安全だ!」と言うことが

一番よくありません。これは間違いない。

ただ、僕たちの知りたいレベルという話を

するならば、こういうこと・・・。


ケタが1個違うのです!


例えるなら、「あなたが太りすぎかどうかを

検査しましょう」と言って、1トンから測れる

体重計を出すようなもの。


100キロを超えていたら、確実に太りすぎだと

思いますが、1トン(1000kg)から測れるので、

「太っていません」という結論になります。


ですから、問題なのは、ほぼ検出されないような

検査によって、何も知らない人が「不検出なら

大丈夫だ!」と考えてしまうこと。


自治体のミスリードです。


でも、自治体を責めるような話でもない。

ということで、牛久市の奥さんへのアドバイスは、

これで「安心だ!」と思うものでもないということを

頭に入れておいて、受けた方がいいと思います。


そして、もし市役所に文句を言いたいのであれば、

「せっかく良いことをしているのに、脅しのような

一文を入れたせいで、台無しじゃねぇか!」

正しいキレ方だと思います。


圧倒的勉強不足。

それは僕でした。


大切なのは、今回の検査で、「不検出」なんて

言われても、安心せず、引き続き気を付ける!


要するに、これで安全性を証明されるわけでは

ありませんので、これからも、地元の野菜が

汚染されていないか、一つ一つ検査をしていく

ことが有効でしょう。


牛久市の奥様に共有していただきたい情報は、

「検出限界値が高すぎる検査だと思うけど、

意味がないわけではない。これにプラスして、

日常食べている地元の食材や、地元の

海の幸に注意すべき」。


こんな感じで、大丈夫でしょうか?

まぁ、この検査にビビる必要はありません。

嘘情報を流してしまって、大変申し訳ないので、

修正した部分を、赤で表記しております。はい。



【追記】


この話には、どうやらすごく巨大な陰謀があり、

茨城県庁の職員が「なぜ牛久市だけが特別に

受けられるのか、わからなくて困惑している」

話していたのですが、その理由がわかりました。


こいつは、どうも黒い話のようです。


もし、牛久の奥さんたちがボイコットをすれば、

困るのは奥さんではなく、黒い人たちのようで。

この話は、すごく面倒臭い雰囲気がプンプンして

おりますんで、ノータッチで行かせていただきます。