皆さんは、キム・ヨナ選手と浅田真央選手の

熾烈な戦い、どうご覧になっていたでしょうか?


僕はもちろん、浅田真央選手を応援していました。

他の選手に負けるのも悔しいけど、キム・ヨナ選手に

負けるのが一番悔しいじゃないですか。


またこんなことを書くと、「それは韓国人には

負けたくないってことですか?」なんてツッコミを

入れられて、妙な方向にブログが炎上しても困るので、

最初に言っておきますけれども・・・、


「ライバルだから」です。


浅田選手の前に、いつも立ちはだかるライバルだから

キム・ヨナ選手に負けてほしくないと願うだけのことで、

それがロシア人なら打倒ロシアだし、ジンバブエ人なら

打倒ジンバブエです。


そんなことを踏まえていただいたうえで、キム・ヨナと

浅田真央の戦い、審査員のジャッジは抜きにして、

皆さんの中では、どちらが勝ったと思ったでしょうか?


僕は残念ながら、キム・ヨナが勝ったと思いました。

あそこまで点差が開くものかどうかは別としても、

キム・ヨナが優勝したことに、異論はありません。


それぐらい完璧な演技でしたし、浅田選手は途中で

ミスをしてしまったので、もし、これで優勝しちゃったら、

それこそ八百長じゃないかと思われるかもしれません。

だから今回は、素直に負けを認めようと思います。


4年後のソチ五輪では、韓国の皆さんに

負けを認めていただくことになりますがね。


いくらギネス級の大技に挑戦しようとしていたって、

素人の僕ですら、完璧に負けているように思えた

わけですから、審査員の目から見れば、もっと大差で

負けていたのかもしれません。


そんな中、この戦いを、「僅差の金と銀ではない。

大差の金と銀だった」とブログに書いた国会議員が、

今、大炎上していらっしゃるそうです。


城内みのる議員。


城内議員は、まだまだ若い国会議員だからなのか、

とっても饒舌。そのため、ブログには、こんなことを

書いておりまして・・・。


「韓国のキム・ヨナ選手がどう見てもダントツ。

悔しいが隣の韓国に我が日本は完敗した」


「在日外国人の地方参政権、竹島の領土問題は、

お隣の韓国に譲歩できないが、今回は心から

韓国の皆さんに、おめでとうございます、

さすがです、日本は完敗しましたと言いたい」


「素人の私が見ても、顔の表情を含めて

文句のつけようのない完璧な演技であった。

ダントツの圧勝というのは、あれこれ文句の

つけようがないから、気持ちがいいものだ。

私の選挙も、そうでありたい。」


きっと、キム・ヨナ選手の話題に、参政権や選挙を

からめつつ、韓国の皆さんに「おめでとう!」なんて

書いちゃったもんだから、妙なブログになってしまい、

こんなことになってしまったんでしょう。


以下、城内議員に寄せられたコメントの数々です。


「必死に頑張ってきた日本の選手に向かって、

こんな言い方、あんまりです!」


「真央ちゃんがどんだけ苦しみ努力してきたか

わかっていて、そんな発言ができるのですか?」


「浅田選手や安藤選手、鈴木選手に対して

お疲れ様でした、の一言もないのですか?」

「浅田選手や安藤選手、鈴木選手が努力を

していないとでも言うのですか?」


「フィギュアの何を知ってるの? 得点だけ見て

大差の銀メダルなんて公の場で言ってのける

神経が信じられません!」


「物事をうわべだけしか見れない人間が日本の

政治を動かしているという危機感をもてました」


「難しい技に真摯に取り組み挑んだ人との

違いも分からずに、『完敗だった』なんて

良く言えたものですね!」


大・炎・上。

国会議員の先生が、もし、少しでも『チダイズム』を

読んでいたなら、こんなことにはならなかったかも

しれませんね。


オリンピックとは、タイムや審査員の点数によって

成績を決めるものではなく、努力した日本の選手に

「よく頑張ったよ。難しい技に挑戦しただけでも

スゴいよね!」と褒めてあげて、順位と関係なく、

心の金メダルを差し上げるスポーツなのです!


世界の舞台に出ただけで、

心の「金メダル」なんです!


審査員の評価なんて、この際、どうでもいい!

どれだけ努力したのかが一番大事なんですから!


もちろん、浅田選手だけ「金メダル」なんて不公平です。

安藤選手や鈴木選手も、たくさん努力していましたから。

だから、浅田、安藤、鈴木の1位タイで、いかがでしょう?

やりました、日本! フィギュアスケートで金3枚です!


キム・ヨナ選手は、どれぐらい

努力しているのか知らないので

4位ぐらいで、いいと思います!


えぇ、これからは、雪の降らない南国の選手が

冬季オリンピックに出た時みたいに、日本の選手が

世界の舞台に立っただけで、感動しちゃいましょう!

もう、それだけで「金メダル」です!


あと、選手に対して、「おつかれさまでした」っていう

言葉を書き忘れてはいけません。心の中で思っても

ダメです。そうじゃなきゃ、「おつかれさまの一言も

ないんですか?」って、お叱りを受けますからね。


よって、僕のような下品なクソ野郎が書くブログなら

ともかく、国会議員の先生ともあろう方のブログなら、

本来、こう書かなければなりませんでした。

以下、先生が書くべき、「模範解答」です。



浅田選手をはじめ、安藤選手、鈴木選手・・・。

まずは、おつかれさまでした。オリンピックという

大舞台で、国を代表して世界と戦うプレッシャーは、

私のような、薄汚い「野党の国会議員め」には、

とても計り知れず、ただただ感服いたしました。


フィギュアスケートの「フィ」の字も知らない

素人の私には、キム・ヨナ選手がスゴいように

見えてしまいましたが、あれはきっと勘違いです。


あれほど努力を重ねてきた日本の選手たちが、

いくら本番でバランスを崩してしまったからって、

金メダルではないなんて、信じられません。


審査員の人たちは、きっと日本の選手たちが、

どれほど辛い練習をして、どれほど努力をして

いたのかを知らないのでしょう。そうでなければ

金メダルではないなんて、おかしいですからね!


しかし、私は国民を代表している国会議員です。

国民の思いは、きっと私と同じに違いありません。

オリンピックに出場した3選手に、心の金メダルを

差し上げたいと思います。


努力を認めようとしない審査員の目なんて、

気にすることはありませんよ。大切なのは、

芸術点や技術点ではない、努力点です!


ですから、次回の選挙は、投票などではなく、

「どれだけ国会議員になりたいか」というやる気、

それと、国会議員になるために、どれだけ努力を

してきたのかで決めたらいいと思います。


最後に、私のような薄汚い野党の国会議員めに、

勇気と感動を与えてくれたフィギュアスケートの

3選手の皆さん、本当にありがとうございました。

この3選手の皆さんには、感謝しても感謝しても

感謝しきれません! かしこ。


えぇ、そうです。今の国会議員の先生なんてものは、

コメント欄に正義感の塊のようなコメントしか書かない

ジャパニーズの皆さんにとっては、少しのリスペクトも

ありませんので、「キム・ヨナ選手と大差であった」とか

書いた日には、とんでもなく厳しい言葉で責められ、

最後には、こう書かれるのです。


「あなたのような国会議員には、

がっかりさせられましたよ!」


「オマエ、今日の今日まで、城内議員なんて

存在すら知らなかっただろうし、一度も期待なんて

したことねぇだろ!」っていうヤツまで、ガッカリです。


要するに、国会議員なんかになってしまったら、

うっかりオリンピック選手をネタにブログを書いては

いけないってことです。国会議員でもない一個人が

オリンピックをネタにブラックな笑いを交えただけで

未曾有の大炎上になっちゃう時代なんですから。


考えてみれば、今の運動会だって、「競走をしても、

順位をつけたらかわいそうなので、順位はつけず、

全員に完走賞をあげましょう」の時代なんですよね。

僕は、はっきり言って、このシステムはバカなんじゃ

ないかと思っていますけどね。


そのまま国際競争にも負けて、

日本が沈めばいいと思います。


誰も浅田選手が頑張っていないとは思ってないし、

「辞めちまえ!」とも思ってません。むしろ、次こそ

浅田選手には、キム・ヨナを倒してほしいと思っている。

その前提があるからこその、「大差」だと思うんです。


これを、「ほんの少ししか差がない」とでも思ってたら、

キム・ヨナがコケない限り、勝つことは難しいでしょう。


僕たちが望むのは、キム・ヨナが完璧な演技をしたのに、

それでも浅田選手の方が、もっとスゴいパターンです。

しかし、現時点では、キム・ヨナ選手の方が上だった。

そこを認めなければ、次にはつながらないんですよね。


いずれにしても、浅田真央とキム・ヨナの差を

決めるのは、曖昧な基準で得点を決める「審査員」で、

その「審査員」たちが認める演技をしなければならない。

僕たちが認める演技じゃ、金メダルは取れないんです。


ですから、城内議員は特別に悪いことを書いている

わけではありませんし、国会議員であるとは言っても、

そこまで痛烈に批判を受ける話でもないと思います。


ただ、一つアドバイスができるとしたら、

『チダイズム』を読んでおけばよかったのに!


しかも、先生ときたら、僕がオリンピックとは関係なく、

ただ、「ねこ、かわいい」と書いただけで、読者は減るわ、

バッシングは受けるわで、酷いことになっていたのに、

批判のコメントを真正面から受け止め・・・。


「しかし、なんという言葉尻をとらえての

罵詈雑言のオンパレード。人のブログの

コメント欄に書きたい放題。いやあ、驚いた。

いつから日本人はこれほど礼儀知らずに

なったのだろうか!」


火に油を注ぐどころか、

ニトログリセリン大注入!


コメント欄には、「あなたは政治家としても、

人としても足りませんね」とか書かれる始末で、

何が悲しくて、昼からパソコンでブログを見ている

ニートのオッサンに上から目線で説教されなければ

いけないのか分かりませんが、すぐさまコメント欄は、

国民たちの「説教」で埋め尽くされていきました。


僕ぐらいのゲス野郎は、「人として足りないとか

書いちゃうオマエは、どんだけ足りてんだよ!」と

思っちゃうタイプなんですが、なんてったって、

今のジャパニーズは、他でもありません、


説教するのが大好き!


批判を受けて、「罵詈雑言」なんて書いた日にゃ、

バカと羽生名人の将棋ぐらい、その先の展開が

読めちゃってるってなものです。


最初の頃は、「ブログを辞めろ」と言われていた

城内議員でしたが、今では、「議員を辞めろ」とまで

言われる事態に発展。そんなにアスリートの努力を

讃えるなら、この議員が国会でどのぐらい努力して

いるのかを知ってあげてもいいのに、なぜか頭ごなしに、

「やっめ~ろっ!やっめ~ろっ!」のシュピレヒコール。


しまいには、人生まで

「辞めちまえ」との声も!


僕もまだ、世の中の仕組みが、いまいち理解できて

いないんですが、これが日本のネット社会なんです。

心に「ゆとり」が、まったくないんです。


ですから、国会議員の先生方には、ぜひとも

これを教訓に、いい政治をしてもらって、国民の心に

少しでも「ゆとり」が生まれるように、全力で頑張って

いただきたいと思います。僕は応援しています!