「かわいい女のコとチョメチョメしたい!」
「将来、大金持ちになって、ウハウハしたい!」
「メイドさんに囲まれて、萌え萌えしたい!」
これらはすべて、「煩悩」と言い、
仏教の世界では、好ましくないことで、
捨て去るべきものと考えられています。
えっ? 僕ですか? そんなものは、どうでもいいです。
カワイイ女のコとチョメチョメして、何が悪いんですか!
貧乏で暮らすより、大金持ちの方がいいに決まってるし、
僕の場合は、親が大金持ちだったわけではありません。
自分の努力によって稼いだお金が、たまたま多くても、
他人からとやかく言われる筋合いはありません。
そんなだと地獄に落ちるって?
上等じゃねぇか、バカヤロー!
僕は僧侶じゃありませんし、ごく普通の一般ピープル。
煩悩に溢れていることを恥ずかしいと思ったことなんて
たったの一度もありません!
だけど、もしも僕が「僧侶」という職業に就いたなら、
そこはやっぱり、なるべく煩悩を捨てる努力をして、
「仏道に生きる」と言いますか、なるべく修業を積み、
人々に「人生のヒント」の一つも授けられるような、
立派なお坊さんを目指すと思います。
だって、それが「僧侶」だもん。
ところが!!
世の中には、ビックリするほど煩悩に満ち溢れ、
ついには、お寺の境内に「メイドカフェ」を作り出し、
まさに「冥土カフェ」と呼べそうな場所があるって、
皆さんは、ご存知だったでしょうか?
そのお寺の名前は、八王子にある「了法寺」。
「了」という字が、カタカナの「ア」に見えることから、
別名、「あほうでら」と呼ばれているとかいないとか。
まぁ、実際、かなりのアホにしか見えませんけどね。
だって、入口からして・・・。
これですもん!
他のお坊さんが見たら、一体、何を思うでしょうか?
しかも、目の前のストリートで開催されていた祭りに
合わせて、本当にメイドカフェをやってしまったので、
こんな看板もありました。
もはや、寺ではない・・・。
しかし、さっそく寺の前は、どこから情報を聞きつけて
やってきたのか、アキバ系の猛者たちが写真を撮り、
まさかの大盛り上がり!
看板の写真を撮るアキバ系の猛者。
楽しげに感想を語るアキバ系の猛者。
いろんなガジェットを使いこなして、
記録を残そうとするアキバ系の猛者。
休日の秋葉原でも、こんなに猛者たちが熱狂する
メイドカフェは珍しいと思うんですが、中に入ると、
さっそく、『チダイズム』のネタにしてほしいかのように
「了法寺グッズ」を売るブースが展開されており・・・。
「とろ美」というデザイナーさんが
書き下ろしたという、お経入りの、
しかも、ラベンダー色のTシャツ。
いくら着るのが、ファッションに疎いアキバ系とはいえ、
さすがに、「ラベンダー色」っていうのはシュールすぎ!
今どき、ババァの髪の毛でさえ、そんな色は採用されて
いないと思うんですが、了法寺のビックリTシャツは、
これにとどまらず・・・。
「あほうでら」としか読めないTシャツ。
「あほうでら」のファンじゃなければ買わないような
デザインなんですが、ここに集まっている人たちは、
ただの2次元アニメが好きな人たちだけですからね。
売れると思って作ったなら、本格的にアホなんですが、
さらにビックリするTシャツが、こちら!
・・・えっ!?
アイ・ラブ・了法寺!!
「アイ・ラブ・ニューヨーク」みたいなテンションで、
「アイ・ラブ・了法寺Tシャツ」を作ってしまいました。
アイ・ラブ・ニューヨークですら
恥ずかしいのに、このTシャツ?
この時点で、この寺がいっそ滅びたらいいと
思いかけたんですが、何のために来たのかって、
Tシャツを見に来たわけではありません!
そうです。僕ぐらいの男になっちゃうと、
秋葉原のメイドカフェには、片っ端から行き尽くし、
ちょいと刺激を求め、八王子まで来てしまったのです。
すると、そこで見た衝撃の光景・・・!
おめでたいテントの下が、
冥土カフェになっておる!
さあ、お待たせいたしました。ここからが本番です。
こちらのメイドカフェが、どれほどカオスな世界に
なっているのかを、皆さんにご紹介しましょう。
まずは、受付みたいなところで、お金を払います。
メニューは、それほど多くありませんが、詳しくは、
後ほどお伝えします。
お金を払い終えると、メイドさんがお寺の本堂へと
ご案内してくれ、なんと、一緒にお参りしてくれます。
ちなみに、ウ●コ色のジャケットを着ているアニキは、
僕ではありません。たまたま僕の前にいた人です。
そして、本堂の横には、絵馬を掛けるところがあり、
これがまた、実にシュールな絵馬がたくさん・・・。
皆さんの予想通りの絵馬も
たくさんあるんですけれども・・・。
子供は元気かもしれないけど、
確実に「ブサイク」だと思う絵馬!
来るべき所は「萌えな寺」ではなく、
「ハローワーク」だったという絵馬!
これを書いたヤツは、何のために
絵馬を買ったのかが分からない。
マンガの前に、字が下手すぎる!
宇宙人到来。
・・・えっ!?
※但し、二次元に限る。
もはや、仏様でも、どうしたらいいのか分からない。
三次元の女のコに興味がないってことでしょうか?
そして、極めつけは・・・!
住職、全力でアキバ系!
ただの車では飽き足らず、萌え萌えデザインが
施された「痛車」に乗るのが夢なんだそうです。
煩悩丸出し。
「おもいっきりDON」のインタビューで、ご住職は、
「メイドカフェに行ったことはない」と語ってましたが、
行ったことがなかったら、こんなことにはなりません!
それに、「痛車に乗るのが夢」って、アキバ系の中でも
かなりの上級クラスじゃないですか!
しかも、いろいろなメイドカフェを巡ってきたからこそ
言えることがあります。この冥土カフェ、本格的です!
とても行ったことがない人が想像でできるものではない!
そして、メイドさんに席へとご案内されると、そこに広がる
とってもカオスな光景・・・。
ちょっ・・・、これ・・・!!
抜けの画が・・・!!
墓!(チーン)
そして、そこで出されたのは、オレンジジュースと、
どこかで買ってきたと思われる焼き菓子。
お値段、600円。
お寺の境内でやっているわけですし、
家賃がかかるわけでもないのに、この値段!
お寺の中なのに・・・、
お寺の中な~の~に!
ぼったくり!
もう少し良心的な価格でやっているかと思いきや、
どこかにプロデュースしちまっているバカがいるのか、
本格的なメイドカフェの値段で展開しやがりました!
さらに、ビックリする値段設定は、これだけではなく、
お絵かきしてくれるという、「ソースせんべい」は・・・、
お値段、300円。
ちなみに、これはガチなんですけど、1000円札で
支払ったんですが、僕に100円のお釣りを渡す前に、
受付のメイドさんが、他のメイドさんにいろいろ指示を
出し始めてしまい、「コイツ、お釣り忘れるだろうなぁ」と
思っていたら、案の定、お釣りの存在を忘れやがり・・・。
僕は妙に見栄っ張りなところがあるので、忘れられた
100円で、「渡した」「渡してない」の押し問答になるのは
どうしてもイヤだったので、ここは一つ、お布施だと思い、
くれてやりました。
で、注文したメニューが届くと、メイドさんが秋葉原の
メイドカフェ同様、おいしくなる魔法をかけてくれる
サービスがあるんですけれども・・・。
「まずは、両手を合わせてください。
そして、『南無南無』と言いますよ!」
・・・は?
すみません。いくら寺だからって、おいしくなる魔法に
「南無南無」は、やっちゃダメだと思うんですけど!
しかもこの後、ハートを作って「キュンキュン」と言い、
猫のポーズをして、「ニャーニャー」と続けましたからね。
もう、わけがわからねぇ。
最終的に、メイドさんが「南無南無」と言っているところを
写真撮らせてもらおうと思ったんですが、こちらもまた
秋葉原のメイドカフェと同じように、写真撮影は禁止だと
言うので、ツーショットチェキ(1枚500円)を撮ることに!
南無南無しております。
ちなみに、このチェキをブログにアップする条件が、
このメイドの女のコ、「りぼん-T」さんのブログを
紹介して、リンクを貼ることだとおっしゃていたので、
こちらに貼っておこうと思います。
●りぼん-Tのブログたん
「りぼん-T」と書いて、「りぼんたん」と読むそうです。
とってもカワイイんですけど、年齢はものすごく不詳。
・・・えっ? ・・・あ、17歳。
このペースで行くと、永久にお寺でお世話になることは
なさそうなんですけれども、彼女は何やらイベントなども
開催しておられるようなので、興味があるアキバ系の
猛者の皆さんは、ぜひ参加してみては、いかがでしょう?
そして、僕はお墓を眺めながらのオレンジジュースと
焼き菓子をいただき、カオスな世界をたっぷり満喫し、
いろんな意味で「おなかがいっぱい」になったので、
テントの外に出てみることにしたんですが、そこには!
インタビューを受ける、ご住職!
・・・ん? ちょっと待ってください。この撮影してる人、
よく見たら、けっこう身長がありますし、なんだか
髪の毛が金髪。
ちょっ、世界配信!
やめてぇぇぇ! お願ぁぁぁい! 日本だけにしてぇぇぇ!
日本の寺が、全部こんなだと思われちゃいそうじゃん!
っていうか、ますます欧米人に、「ジャップのサルどもは、
気持ち悪いぜ、ベイベー!」みたいに思われるじゃ~ん!
2つの意味で、
全・仏・号・泣。
フランス人と仏様が、ダブルで号泣なさる事態です。
いやいやいや、これはダメだって。日本国内で面白く
放送している分にはいいけど、世界配信はダメです!
「おい、そこのアキバ系の猛者たち!
海外のクルーが来ているんだから、
気持ち悪いところを見せるんじゃないぞ!
あくまで観光客を装うんだ、わかったな?」
ん? どうした? なんで、そこで「人だかり」を
作っているんだ、アキバ系の猛者たちよ・・・。
な、なんか出たー!
詳しくは知りませんが、この寺のイラストなんかを
描かれている方らしく、アキバ系の猛者の皆さんが
熱烈に写真を撮りまくる始末。そして、そんな様子を
欧米のカメラが・・・。
死にたい・・・。
いろいろなテレビ番組で特集されていたようですが、
これが、「了法寺」の「冥土カフェ」の一部始終です。
皆さんは、どのようにお感じになったでしょうか?
南無。(チーン)。