私たち指導者側からすると当たり前のことでも、
生徒さんたちにとってはすぐに理解するのが
難しいこと…結構ありますよね。
もっとも、理解しやすい&習得しやすいものである
ならば、私たちの存在意義がないわけで(^_^;)。
演奏する技術の習得も然り。
楽譜を読む力を身につけることも然り。
特に幼児や発達障碍児・者にとって、目には
見えない「音」の存在は体感的に理解できても、
その「音」を使って感情表現をするまでには
たくさんの時間と努力が必要です。
クラシックの音楽を学ぶ上で重要な要素の中に、
読譜があります。
まだ観察力も理解力も未熟な生徒さんにとっては、
音符とは何だろう?
音の高さの違いってどんなことか?
という疑問を持つ前に、
「この〇はなにかな~?」
「なにか、いみがあるみたいだけど~?」
…そこから始まるのではないかと思います。
いきなり線の音符&間の音符の説明をして、
「そうなんだ。音の並び方には順番があるんだ。」
「右上に線、間、と上がっていくと、音の高さも
上って行くんだ~」
…などと一発でそこまで悟る生徒さんはあんまり
いませんね。
そりゃ当然です。
紀元前から記譜の歴史がず~っとあっての今日。
2千何百年といふ膨大な時間をかけ、スマートに
わかりやすく現在の記譜法にまとまったわけです。
そんな長い歴史のあるモノを、簡単に理解できたら
もう天才かも知れない。
平行な五本の線に、音の高低や長短を示す音符が
記されているのが五線譜。
音符は高さと同時に音の長さも表しています。
でもいきなりそこまでは。。
まずは、この〇に着目するところから始めよう。
〇があるねぇ~。そこからね。
先生方みなさま使われると思いますが、五線譜の
一段ノートを私も初歩の生徒さんに何冊も使います。
1冊使いきるのは一瞬。(笑)
もっと小さな子には真っ白な自由帳から。
〇を描いてみよう。
大きくてもいいし、〇の出発点と終点が閉じていなく
てもいい。最初はそれで。
自分の腕や手首や指先を上手くコントロールする
…それ自体に慣れるために、ね。
私の教室でただいま最年少、3歳のKくん。
Kくんは2歳からレッスンに来ています。
少し前になりますが、お母様がこの音符ちゃんを
見せてくれました。
病院でもらったお薬の紙に、Kくんが自分で描いたそう
です。…おお、なんと上手な。
ドがドになってる!
マルがしっかり閉じている。すごいな。
この時点でKくんはすでに、おだんご(線の音符)と
ボール(間の音符)の違いが理解できていました。
私は初歩の生徒さんには「串に刺さったおだんご」と
「線と線にはさまっちゃったボール」と教えています。
これを自分で描きたくって、お薬の紙に描いたKくん。
意欲的に楽しく描いた様子が見えるようです。
先生、嬉しいなぁ。
こうしてね、自分でたくさん描いて…書いてみるって
とっても大事だよ。
楽譜を読む第一歩…!
もうすでに良い経験を積んでいるKくん。
小さなピアニストの成長がこれからも楽しみです。
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