家での練習と同じように、先生の前で演奏するって

難しいですね。

それは私も幼いころからずっと経験してきたこと。

どんな楽器演奏でも、どんなスポーツでも同じかも

知れない…。実力を最大限発揮するって、ね。

 

小学2年生のSちゃん。

昨日レッスン室に入るや否や、

「先生!こないだリクエストした楽譜、ありますか?」

と…(^_^;)。

「Sちゃん、今は発表会の曲に集中して欲しいから、

楽譜はもう少し後であげるね。」

 

…なんとなく、なんとな~く。

今までのSちゃんの練習ぶりを見ていて思うのは、

”本気を出すとしっかりやれるのに、頑張れない

時がある。自分に甘い”…ということです。

ですから、たるんでいるなとこちらが感じるとき、

私はお楽しみの楽譜はすぐには渡さないと決めて

います。

 

案の定、Sちゃんの演奏を聴くと、ここぞ!という

箇所でミスを連発。

確かに跳躍してから~のフォルテの一音だったり、

クレッシェンドをかけた直後に和音を掴めなかったり。

…わかるけれども。

でも、それはやはり弱点と言わざるを得ない。

レッスンでできない箇所は本番でもできない。

だいたい弾けたから…一通り通したから…

だから練習を終えてしまわないで、もっと自分が

苦手なところを自主的に見抜いていかないとね。

楽譜に答えが書いてあるし、私の指導でも言われて

いること、それらをもっと心に深く刻んでいってね。

突っ込んだ練習。それが必要。

 

レッスンは、自分の弱点を見極める場所。

間違えたっていい。

けれど、それが家でも間違える場所なら(50%くらい

の確立で成功するときがあったとしても)、だめ。

演奏には「良い演奏」と「良くない演奏」の2種類が

あると思うんだよ。

Sちゃん、自分の演奏をもっと良くしたいって感じた

よね。ミスして首をかしげてたものね。

それは、まだ弱点を克服してないということだよ。

 

うまくいかないのが納得できなければ、納得いくまで

家で試行錯誤してください。

Sちゃんはいつも明るく前向きに、そして楽しそうに

レッスンに来てくれるけれど、ちょっと自分に甘いかな。

私も自分に甘いところがいっぱいあるので(笑)、自戒

を込めて言います。

自分の弱みを強みに変えていこうね。

もっと自分の演奏に厳しくなろう。

できないところを見つけられたということは、できるよう

になるチャンスをもらったということだから。

一緒に、もっと上達できるように頑張りましょう。

 

 

 

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