お子さんの言葉遣いに気を配られている親御さん、
素晴らしいですね。
特に先生と生徒として対峙するとき、先生に対して
失礼のないようにと、言い聞かせること。
親のしつけとして大事かなと思います。
我が家も然り…と言いたいところですが、自閉症児の娘に
関しては、言葉遣いを指導する以前の問題というか課題が
ありますので、我が家ではその躾はしていません。
Jにとって、言葉で自分の気持ちを表現することは至難の業
だと推測しますので…。
目の前のモノの単語を一つ発するだけでも、大変なのです。
おっと、Jのことはそれくらいにして。。
行き過ぎる言葉掛けやしつけは論外ですが、やはりこういった
ことは幼い子供にとって簡単ではありませんから、繰り返し教えて
いくしかないですね。
「○○、”だよ”じゃないでしょ?”です”でしょ?」
「ちょっとっ。先生に失礼でしょ~!」
そんなママたちの咄嗟のお言葉に、私はくすっと微笑みます。
そうおっしゃるママたちは言葉遣いの大切さを、一所懸命
伝えようとしているからです。
それがわかるからこそ、くすっとします。
子供ですしね、時々本音がいつもの口調で出ちゃうこと、
ありますよね。
人間だれだって完璧じゃないから、そりゃありますあります。
「先生!○○だったんだよ~♡」
「あのね、しゅくだいむずかしかったよ~」
「だって…!!」(←ママに言う調子での”だって”投下(^_^;))
私は、基本的に生徒さんと接するときには丁寧語を使いますが、
あまり堅苦しくなる必要はないとも感じます。
発達障碍児さんには、”です・ます”調で短めにはっきりと伝えたり
~が多いですが。
「ここは、○○ですよ。」
「わかりましたか?」
「素晴らしいですね!!」
「この調子で練習頑張ってくださいね。」
…などと声掛け&指導しますけれど、もっとその子らしくレッスン室で
力を発揮して欲しいなと感じると…
「そうだよね~!」
「うん、うん。」
「すごいじゃん!!」(←少々静岡弁?)
などという口調になります。
ピアノを演奏する、歌を歌う、ほかの楽器演奏もそうですが、
レッスン室で先生の前で、自分らしく力を出し切れるとは…限らない。
その生徒さんの性格にもよりますが、変に緊張して力を出せずに
悶々ワールドから抜け出せない状態を見ることがあります。
(でも今在籍している生徒さんたちはそういう子はいません。)
在籍されている生徒さんの中にも、かつていらした生徒さんの中
にも、”変に意識しすぎて”、”それを自覚できないまま演奏して”
上手くいかない~と泣いちゃったりする場合もありました。
そこをどう抜け出すか。
保護者様が、その状態をさらに悪化させてしまう言葉掛けを
まさにレッスン中に拝見することもありましたね。
心理的に固くなりすぎて、演奏に集中する以前の問題だった
ことも。
私は、極力その生徒さんが自分らしく演奏できるように、
意識を他へ持っていかせたりします。
気持ちをほぐすような言葉掛け、私の子供の頃の体験談、
曲の解釈を深め、子供の”こう弾きたい”気持ちに集中して
もらえるように、アレコレと仕掛けます。
言葉遣いや、できなかったことへ意識を持っていかずに、
もっと子供の心に響くように。
人間だもの、すぐには変われないけれど、薄紙をはがすように
その子らしい音が出るようになります。
嬉しいものです。
上手くできた時の生徒さんの「やった~!!」の歓喜の声は、
私も密かに心の中でガッツポーズをする瞬間です( *´艸`)。
悪循環の連鎖から抜け出せるようになると、レッスンでの演奏が
変わってくるから不思議です。
悪循環の連鎖、自分では思ってもみない方向へ行ってしまうこと。
あれっ、あれっ、おかしい!とパニックになってしまうと、その焦り
の気持ちに囚わてしまい、また同じ状況に置かれた時にパニック
になってしまうんですね。
私も経験ありますからわかります。
大小大きさは異なれど、ドツボにはまって出られない時の焦りと
いったら…本当に嫌なものです。
先生がキライなわけではないし、練習に問題があるわけでもない。
レッスンだって、楽しみに来てくれる。
でも、いざって時に実力が出せず…。
その悪循環を断ち切るために、仕掛けアレコレ~の中に、
”言葉遣いにはこだわらずに接する”というのもあります。
親密な言葉掛けで、心と心が通じて何かがほどける瞬間が
あると知っているからです。
些細なことかもしれません。
そうしてもうまくいかない場合もあります。
でもこれまでの経験から、生徒さんが何かに囚われて抜け出せない
時、もっとフレンドリーな言葉と態度で接することでうまくいくことも
あると、なんとなく思うんです。
子供はあっという間に成長します。
先週は覚えていなかった単語や知識を知っていたりします。
どこで覚えてきた~!という言葉遣いも(^_^;)。
しかしそれも成長の証ですね。
自我が芽生え、親にハンパツするようになることも然り。
そう。自我が芽生えると、嫌なものはイヤ、ママも黙ってて、
先生あのさぁ、だってさぁ~、などと生意気な口調で訴える子もいます。
私は苦笑いするときもあれば、それもアリだねうふふと笑うこと
もあります。
度を超す態度や言葉遣いにはカツを入れますが(笑)、
役に立ちそうな予感が働くと、そのままほっておくことも。。
子供らしさ、その子らしさって大事ですから。
その子の気持ち、その時の精神状態、すべて音に反映しますもの。
余分な力を抜いて演奏に没頭してもらうために、いろんなことを
毎日考えながらレッスンしています。
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