さまざまなグッズで、指や手のフォームを整える工夫も
大事ですが、ピアノを習う上で一番必要なこと、それは
毎日ピアノに触れることです。
結局は、弾いてなんぼ、触ってなんぼの世界だからです。
ピアノを演奏するためにどう力をつけるのかと言えば、
正しいフォームでいかに効率よく練習するか。
たとえ短い時間でも、良い姿勢で開かれた耳で良く音を
聴いて集中して練習に取り組めれば、良いと思います。
今の子供たちは忙しいですね。
時間的に長くは練習に割けないという子も、少しでも良い
から毎日ピアノに触るように促しています。
例えば小学2年生のSちゃん。
水泳の強化選手で、毎日朝晩泳ぎに行っています。
これは本当にハードで、鍛えているとはいえSちゃんは
先日筋肉疲労を起こしました。
それでも、数日休むだけで筋力が落ちて強化コースの
メニューに追いつけないのだとか。
・・おお。ピアノも同じですね。
1日弾かなかったら3日遅れる…つまり元の感覚を取り戻す
のに3日かかるよということです。
良く言われていることですし、私たちもそう言われて来ました。
Sちゃんは、勉強もあるのでピアノに触れる時間は毎日10分
程度です。本当はもっと弾いていたい子です。
ピアノ、大好きなんです。それも難しい課題ほど燃えるタイプ。
けれど今は水泳がハードで、体調管理にも細心の注意を
はらわなければなりません。
だから私は、毎日10分でも十分！触れればOK！と伝えています。
なによりSちゃんは精一杯頑張っています。
今ある自分の立ち位置をわかったうえでできうる限りをしている。
ピアノの課題、全て完璧ではないけれどできている曲は仕上げ。
まだつかえる曲も、私との練習で解決策を見出してからレッスン
を終わります。
少しずつでも、やめないで続けること。
やりたいと思うことを、できうる限りの工夫でやりこなしていくこと。
Sちゃんにはそれが一番大事です。
それを実行しているSちゃんも、見守ってくださるご家族のみなさま
も素晴らしいです。
その姿勢、状況が許す限りずっと貫いて行ってください。
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