私はその昔、まむし指でした。
子供の頃ピアノを弾くとすぐに疲れてしまうので、
どうしてなんだろう、ほかのお友達は疲れないで弾けるみたい
なのに、私だけどうして?と不思議でなりませんでした。

途中でモウレツに訓練して自分でまむし指を直しました。
これはきつかった。本当に大変でした。
矯正の仕方をだれも教えてはくれなかったので、自分でアレコレ
試しては断念し、探り当てた方法は…親指の付け根をセロテープ
でグルグル巻きにしてがっちり固めてピアノをゆっくり弾く…
というものでした。
㊟これは専門的知識を持った人からのアドバイスではないので、
良い子のみなさまは真似をしないようにしてくださいね。


指くぐり、指またぎ、和音を掴む、オクターブで平行移動、等々。
付け根を固定した状態で自分の指に「付け根、引っ込まない!」
と暗示をかけながら~のゆっくり練習をし、日常生活の中でも
極力そのままで過ごしていました。
足掛け1年くらい経ったころ、ようやくまむし指が直りました。
それでも数年は、安定せず。癖を直すって難しい。
※あくまで私の場合です、悪しからず。

とにかく過去にそういう経験があったので、私はなるべく早期から
まむし指は直していかねばならないなと痛感しています。
生徒さんの各関節をなんとか良い形にしたい!といつも思いながら
レッスンしています。

両手の親指の付け根が引っ込んだままでピアノを弾くと、
非常に疲れます。
将来、ピアノを専攻してプロになるわけでなくても趣味で楽しみたい
場合も、楽に弾けるように指導するのは私たちの使命。
疲れて続きのパッセージが弾けない~楽しめない~じゃ、
ピアノを習っているのにつまらない・・・!

指先、手の形をピアノ向きに整えるグッズはたくさんあります。
その中で最近、友達に教えてもらって非常に有効な方法が
ありましたので、ここにアップします。
ピアノの先生の友人同士、仲間同士で、良い情報や指導法を
シェアできるのは嬉しいことです。ありがたいことです。

今回の素敵なアイデアは、
・ペットボトルのふたを、生徒さん(主に子供さん)の1-2の指
で作るOKマークにスポッとはめる

というものです。
まずご紹介するのは…すみません私の手ですが、大人には
ペットボトルのふたがOKマークには小さいため、セロテープの
芯をはめてみました。

 

 


小学校高学年から大人の生徒さんには、これがぴったり。
もうばっちり親指の付け根が出ます。

ただしここで付け根が自然に出るからと言って、鍵盤上で弾く際に
すぐに付け根が安定して出るかというとそうではない。
あくまで補助的なグッズになりますが、それでも安定のために
非常に効果があります。
自分の指がどういう状態ならば、安定してくれるのか。
生徒さん自身が体感できますから。身体でわかるんですね。
視覚的にも、コレが良いフォームだと記憶できますしね。

 

 

セロテープの芯をちょっとだけデコってます。

それから友人のもとのアイデアから、私はペットボトルのふたを
2こ使って繋げました。
ペットボトルのふたのシェイカーと同じ要領で、真ん中をビニール
テープで綴じてあります。
シェイカーと違う点は、中身が入っているかいないかだけ(笑)。
 

 

 



小さな生徒さんにはピッタリ。まさに早期に自分のフォーム
を見つめて直すのに良いと思います。
 

1-2指、1-3指でOKマークを作ってはめてみる。
まずはこの形をキープできるように、はめた自分の指先を良く観察
し、手首を左右にゆっくり回転させてみるといいかなと思います。
その時の手首の動き、なるべく柔軟に。
手首にも指先にも力が入りすぎてしまうと、柔軟な動きにはならない
ですよね。初歩の生徒さんには結構難しい動きです。

回転させても、ペットボトルのふたが落ちないように上手に力加減
ができると良いですね。
ふ~ん、この形がいいんだ~と生徒さん自身が納得できるように。
最初はそれだけ、けれどできればお家でも作ってもらってピアノの
練習前にこの動きをやってほしいです。

1-2のOKマークを作ったまま鍵盤で弾く、という動きもやります。
でもいきなり弾くと、音を出すことだけに意識が行ってしまいがち
なので、鍵盤を弾く前に、空中で1-2でふたを持って、おいでおい
で~のような柔軟な動きをしてみるといいかなと思います。
(※ペットのふたを持ったまま)
手首周辺も柔らかな動き、ふたを持った指先も力が入り過ぎずに。

その次に反対のてのひらを鍵盤に見立てて、そこに1-2の輪っか
の先をタッチしながら、おいでおいで~の動きができるかどうか
やってみたり。

これは、手首、腕、肘の位置や角度が変わっても、指先で持っている
ふたを落とさないで持っていられるか、付け根も指先もフォームを
キープしながら柔軟に手首周辺を動かせるか、自分でチェックさせる
ために行います。

その後、鍵盤で弾いてみます。
ここまで来るのに、かなりの時間をかけて~の方が良い生徒さん
もいますし、まむし指でなかったり基礎ができている生徒さんなら
割とすぐに鍵盤上で弾ける子もいます。

メゾピアノくらいの強さが良いでしょうか。
左手ならば一点ハからハ音まで白鍵を順次下行して(←ゆっくり、
一音一音なでるように、手首も柔らかく使って)弾きます。
右手は一点ハ音から二点ハまで白鍵上を順次上行して。
もちろん、一音一音丁寧に、強くない音でゆっくりと。
余分な力が入ってないか、確かめながら。
自分の指と脳に覚えこませるように…。

 

 

 


生徒さんの画像が今ないので、またまた私の手で失礼
いたし
ます。
私のOKマークには小さいけれど、子供さんの指はぴったりフィット。

このふたを使っての、良いフォームのためのアプローチをまとめると

①適度な力加減で持つ
②そのままおいでおいで~の動きをを空中でしてみる
③手のひらを鍵盤に見立て、そこにOKマークのままタッチ
③鍵盤上でも同じ要領でできるか試してみる

私のやり方ですが、こんな感じです。

良いフォームを作るためのフォロー、これからも続けていきます。
よろしければみなさまもぜひ、お家で試してみてくださいね。
 

最後にオマケを♪
昨日の生徒さんがマカロニラバーボールを使って
「ぎゅっぎゅっぎゅ~」を。
 

 

 

 

こちらも良いフォームを目指すためのグッズです。
指先(第一関節)を主に意識して丸くするためのもの。
親指の付け根もしっかり出ています。
バッチリ良いかたちができていますね。
即ピアノで実現できるかというと、やはりそうではないですが、
続けて使用していくことで徐々に効果が表れると思います。

 

 


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 


いつもお読みくださいまして、ありがとうございます。
一日一回クリックしていただけると嬉しいです
  矢印矢印矢印

 にほんブログ村 
 ブログランキングに参加しておりますキラキラ
応援ありがとうございます♪



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 


 おかげさまで1周年!!
 レッスングッズのネットショップです。
 講師のみなさまのお役に立てましたら幸いです。

 

 

 やすこ先生のお店 

   ぜひ一度お訪ねくださいね



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


 教室についてのお問い合わせはHPからどうぞ 
 

 

 

 


YASUKO音楽教室

こちらから


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚