バッハの音楽が大好きな、大人の生徒さん・Nさん。
ピアノは初心者ですが、別の楽器の経験者でいらっしゃるので
楽譜も記号も最初から理解でき、フレージングのセンスもばっちり
でした。
プレ・インヴェンションより、バッハだけでなくバロック時代の他の
作曲家の小品もたくさん弾いて来ました。
アンナ・マグダレーナのための音楽帳からも抜粋。
フランス組曲やイギリス組曲からも、短めで2声のものを選び、
練習を重ねてレパートリーを増やして来ました。
また古典派の作曲家の小品も経験され、そして今はちょっと挑戦
したいとのことでチェルニーの練習曲からいくつか弾かれています。
私のオリジナルの「ゆびのたいそう」も文句も言わず(笑)、
弾いてくださっています。
Nさんがダントツトップの進度でして、ただいま「ゆびのたいそう29」。
「先生、ピアノって難しいですけど、面白いです♪」
それが口ぐせのNさん。
…良く弾きこんでいらっしゃる方ほど、そうおっしゃいますね。
他の大人の生徒さんも同じことを言います。
子供ほどアタマも身体も柔軟性はないけれど、努力は人一倍!
みなさん素晴らしい姿勢で練習に取り組んでいます。
Nさんは毎朝ウオーキングをしてから、ピアノの練習をし、
朝食を食べてからお仕事に出かけます。
それが毎日。頭が下がります。
音楽の愉しみをわかっているからこそできる努力ですね。
習慣になっている=生活の一部に溶け込んでいるのが素敵。
さてそんなNさんがここ数か月、普段の課題と並行してずっと
弾き続けているのがこちら。
バッハのインヴェンション3番です。
小品ばかりではなく、時には冒険がしたいとのリクエストに応えて、
Nさんご希望のバッハ曲をちょっと背伸びですが宿題に出しています。
これもその一つ。
ポリフォニー(多声音楽)は難しいですね。
途中で止まると困っちゃいますしね。
でも、弾くほどに味わい深くなる。
この曲にだいぶ慣れたころ、Nさんに言いました。
「では今週は、メトロノームでこのくらい(←普段より相当ゆっくりの
テンポを指示)で毎日練習してください。ゆっくりの練習は、とても
大切です。絶対に速くならないように。一つ一つの音をじっくり聴き
ながら丁寧に弾いてみてください。」
…これはまたNさんにとって忍耐の練習だったと思うんです。
しばらくその”ゆっくり”を徹底的にしていただきました。
そして昨日のレッスンでNさん曰く、
「先生、今はだんだん速めのテンポで弾けるようになって
きましたが、やっぱりあの時ゆっくりをしておいて良かった!」
ゆっくり弾いていたおかげで、つかえても音がわかる、つまり
どの音がどう違っていたのか良くわかるようになったと。
じっくり音を聴く作業って大事ですね。
ピアノの前に座って長い時間弾いていても、意外と”聴いてない”
ことが多いものです。
それは私自身にも常に言い聞かせていること…!
「一音一音良く聴くこと」
その意味を毎日考えながら、生徒さんにとっても自分自身に
とっても”美しい音”を目指して演奏していきたいと思います。
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