ピアノの先生のイメージは、「深窓の令嬢」？
ご幼少のころからピアノしか知らないお嬢様？
「世間知らずなお高い存在」？
…いいえ、実際はそうとは限りません。
私はお金持ちのお嬢さまでもなく、お育ちもごく普通です。
確かに音楽を専門に勉強して来た私は、世間知らずです。
一般社会の厳しさを知ることなくここまで来ました。
しかし音楽を専門に学び、将来職業としていくと決めたなら、
生半可な覚悟ではやっていけません。
先生と呼ばれるからには、常に生徒さんの指導に対して全責任
を持たなければならない。
最大限の努力を心掛けて、演奏以外のことも学び、責任を果たせる
ようこれまで務めてきました。
持てる連絡手段を活かし、生徒さんや保護者様の置かれている
環境を考え、私のレッスンが一方通行にならないよう配慮させて
いただいているつもりでございます。
一人一人の個性も違えば、家庭環境も違う。
それぞれに真摯に対応するには、細やかな気遣いが必要だと
考えております。
「指導者」という立場に甘んじることは、この社会では許されない
と感じています。
先生だからと言って、高慢な態度を取ってはいけないと。
「常に謙虚であれ。」
…演奏に関してはもちろんのこと、レッスンに関する全てのことにも
そうであるように気を付けています。
人間ですから上手くいかないときもありますが、そこだけを
クローズアップして責められると辛いものが…正直あります。
ブログを書くことも、HPを充実させることも、お便りを書くことも、
メールを送ることも、お電話をすることも、レッスン後にご相談に
乗ることも、全てレッスン以外の仕事です。
相手を思えばこその仕事です。
昔でしたらそのように先生側から細やかに発信する必要もなかった
のでしょう。
本来、ピアノの先生は指導が仕事ですから。
レッスン以外にそこまでやらなくても生徒さんたちが、しっかりと
ついて来てくださったからです。
しかし、今はレッスン以外の仕事も充実させなければご納得
いただけない方もいらっしゃいます。
便利な世の中になりましたから、時短でいろんなことができますね。
しかし、確実に私たち講師の仕事は昔より増えているのです。
仕事ではありますが、心からその生徒さんのことを思い、心配して
の心遣いだと私は思っています。
通じる方にはしっかりと通じていることが、救いです。
大変ありがたいことです。
だから今日も私は顔を上げて、しっかりと前を向くことができるのです。
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