みどりの日の昨日、少しは親孝行をしようと思い立ち、
母を上野までご案内しました。
旧岩崎邸庭園。
明治29（1896）年に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の
久彌の本邸として造られました。
洋館、大広間、撞球室の3棟ならびに宅地が「旧岩崎家住宅」として
国の重要文化財に指定されている。
また、洋館北面袖壁、煉瓦塀、実測図1枚が重要文化財の附
（つけたり）として指定されている。
洋館
17世紀の英国ジャコビアン様式の見事な装飾が随所に見られ、
イギリス・ルネッサンス様式やイスラム風のモティーフなどが
採り入れられています。
一階のベランダには英国ミントン製のタイルが敷き詰められ、
二階には貴重な金唐革紙の壁紙が何パターンもの図柄で
美しく壁面を飾っていました。
柱、暖炉、ドア、床、天井、机に椅子、窓ガラス…等々。
洋館内の全てが芸術品でした。
使用されていたという、バカラのグラスセットも展示されていました。
トイレに至るまで…！
二階に水洗の洋式トイレがありました。
そこに使われていた陶器も輸入されたもの。
設計も輸入された調度品も、外国からのものでしたが、
そこに日本の伝統と技術も融合されていました。
第一級の材料と最高の技術が合わさっていて、
とても不思議な空間でした。
内部は撮影禁止ですので、外部だけの写真です。
日本のみならず、世界からの粋を集めた歴史的建造物。
和館
素晴らしい材料と彫刻の美しさに圧倒され、日本の職人の技が
込められた精巧な細工にため息が出ました。
その時代にこれだけのものを作った人がいたことに、あらためて
驚いた次第です。
和館の中で、お茶をいただきました。
母は、お抹茶と和菓子を。
私は柚子のアイスクリームを。
撞球室（ビリヤード）
そして昨日は「みどりの日」。
旧岩崎邸は無料で入館できました。（偶然ですが(^^ゞ）
上野駅も普段の何倍？！と言うくらいの人混みでしたが、
ここも然り。
でも庭園が広大なのでそれほど人ごみ～という感じでは
ありませんでした。
サッカー場かと思うくらい広いお庭。
三菱のマークの元となった、3つのひし形
（画像中央の丸い部分に見えます）。
不忍の池を見ながら上野の公園へ向かって歩き～
西郷隆盛さんにごあいさつ。
母は歴史が大好きなヒトなので、ふんふんと興味深く石碑も
良く読んでいました。
プチ・親孝行でした。
私にできる親孝行はあまりないけれど、少しはお役に
立てたでしょうか。
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