人間、何か夢中になれるものが一つでもあったら素晴らしいですね。
寝食も忘れるほどに…心底没頭できる何かが。
それが一体何の役に立つのかわからなくても、一生懸命取り組むことがあれば、生きがいを感じることができますから。

とは言え、生きがいだけではお腹がいっぱいにならないので(笑)、
お金にならなきゃ、つまりはお金になる仕事じゃなきゃ、現実は生きていけないわけです。

難しいですね。
利益を考えずにただ好きなことに夢中になれたら、追求したい世界にトコトン没頭できるなら、なんて幸せなのでしょう。
けれど、そうはいかないものだと人は年を取るほどに痛感するんです。

おっと、なんだか厭世的というか悲観的なほうへ話が行ってしまいそうです(^_^;)。
今日私が書きたいのは、河合小市(カワイ楽器製作所の創業者)のお話です。
小市(こいち)は、とても器用な少年で研究熱心でした。
ヤマハの創業者=山葉寅楠(やまはとらくす)のもとへ、若くして弟子入りし、オルガンの仕組みを研究したり、ピアノのアクションを独自に開発するなど、誰も挑戦したことのない領域に足を踏み入れたのです。

研究への情熱、努力と挑戦の日々、どんなに困難で苦労をしたのだろうと思うと、胸が熱くなります。

ムジカノーヴァ5月号に、小市のミニ伝記が載っていました。


西洋音楽がまだ普及していない時代に、楽器作りに勤しんだ少年小市。
誰が使ってくれるのか、果たして世間に受け入れられるのかどうか、保障などどこにもないのに、どうしてそこまで打ち込むことができたのか。

昔々、静岡県浜松市の駅に近い町に、腕の良い車大工がおりました。
名は河合谷吉。その息子が小市でした。
小学校時代はわんぱくで、読み書きや習字が苦手、でも算数が得意。
大変器用な子供でした。
11歳で山葉寅楠のもとへ弟子入り。
研究熱心で、寝食も忘れ開発に没頭。
その結果、ピアノのアクションを独学で完成させることになるのです。
若干14歳でした。
…14歳?!ウチのやんちゃ娘と同じオトシではないですか。

河合小市(浜松情報BOOK)

その後寅楠が亡くなった後に独立し、「河合楽器製作所」を設立。
良い楽器を安価で人々に提供したいと、ピアノという楽器の普及に貢献しました。

小市の精神は今も受け継がれていると、昨年久しぶりに訪れた「カワイ竜洋工場」を見学した時にも強く感じました。

”一度しようと決心したことは、成就するまで挫折することがない。”

…良いもの作りをする本当の意味を、小市氏は今も教えてくれます。
私は街の一講師に過ぎませんが、小市氏の生き様を少しでも真似したいなぁと思うのです。




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