名曲の名演というものは数あれど、本当に心に入り込む演奏はそうそうないですね。
私はコンサートやリサイタルへ出向くことが、今はほとんどできないので、日頃CDやラジオの放送、DVD、動画から名演を聴いています。
奏者により、解釈が異なるのでその違いも聴いていて大変勉強になります。
また同じ奏者でも、年代により違う味わいの演奏を楽しませてくれます。

最近私の心を揺さぶった動画があります。
クラウディオ・アラウのこの演奏です。

Claudio Arrau Beethoven "Waldstein" (Full)

クラウディオ・アラウ/ ベートーヴェン「ワルトシュタインソナタ」のライブ映像です。
年代はよくわかりませんが、おそらく晩年の演奏かと思われます。

クラウディオ・アラウ・レオン(Claudio Arrau León 1903年2月6日 - 1991年6月9日)は、南米チリ出身でアメリカを中心に活動したピアニスト。20世紀を代表するピアノの巨匠として知られました。早くから神童として知られ、5歳で初リサイタルを開きます。チリ政府の援助を受けて、ドイツへ渡り、リストの晩年の弟子、マルチン・クラウゼに指導を受けました。1914年にベルリンデビューを果たし、精力的に演奏活動を行います。世界的なコンクールにいくつも優勝を果たし、その名声は不動のものになります。その後の演奏活動や録音の功績も素晴らしい。晩年まで精力的に演奏活動も録音もしていたアラウ。

最初に挙げた動画を見ていて感じたのは、まずその演奏の深さ。
若い頃とは違う味わいが、何とも言えないです。
確かに、テクニック的には若いころとは劣るかも知れません。
でもテクニックとかテンポとか、そういうことを超えた芸術が、アラウの音楽に対する情熱が、80歳という年齢を超えてひしひしと伝わってくるのです。老巨匠の年輪。その深みと厚み。その中に惹きこまれる私がいました。

深く感じ入った私は、アラウのDVDを探してネットの中でうろうろ。
そして見つけて迷った末、購入したのがこちら。


アラウ80歳記念リサイタル [DVD]

アラウはこの8年後に他界してしまいますので、まさに辞世の句とも言うべきリサイタルです。
最初のご紹介した動画とは違うリサイタル。動画よりもあまり演奏の内容は…だったのですが、それでもやはり伝わるものは半端ないものがありました。

1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ワルトシュタイン」
2. (同)ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
3. ドビュッシー:「映像」第1集~水に映る影
4. リスト:「巡礼の年」第3年~エステ荘の噴水
5. (同)バラード第2番ロ短調

・・・一生を音楽に捧げた、巨匠ならではの演奏。時間を忘れて魅入っていました。
音楽と映像の力はすごいですね。生演奏にはかなわないけれど、やはり素晴らしいものには惹きこまれてその世界に没頭させてくれる力があります。
いつも家にいる私ですが、ありがたい存在だなぁとつくづく感じました。



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