ピアノに通い始めて1年ほどの、年長さんのMちゃん。

年末からお歌も習いたいですとのことで、ピアノの時間と

隣り合わせでレッスンしています。

小さなお子様は、本格的な発声と言うよりはまず

良い声を聴く習慣をつけること、良い声を出す人と一緒に

歌うことに重点を置いています。

幼稚園や保育園では、

「みんな、げんきよくうたいましょうね!」

ということで、めいっぱい声を張り上げて歌っていますね。

元気に歌うこともとっても大事。

だけど、ただやみくもに声を出すだけでは良い声とそうでない声

の区別さえつかないままです。

小さいから、身体が発達途中だから、という理由でできないこと

ばかりではありません。

まずは良い耳を育てることに積極的にならなくてはいけないと

思うのです。

Mちゃん、昨日もお歌のレッスンから始めました。

使っている教材は、

・音の階段
 (先生の後について、音の階段を指で一段一段指しながら歌う)
・ピアノのそばで、先生と一緒に歌う
 (少し簡単な曲にします。最初は「一人で歌う」ことに慣れていない
  ので、生徒さんがずっと歌っていて知っている曲で。
  緊張しても程よい声が出ないので、手遊び歌も歌います。)

私は最初ピアノを弾かないで、その子そばで目を見ながら一緒に

歌います。丁寧に、ゆっくりめに。

たとえその生徒さんが、おうちでどんなにアナ雪を熱唱していようと

(笑)、カラオケでAKB48を振り付きでノリノリで歌っていても、

まずはレッスンでは童謡から。

音の動きが大きすぎず、リズムの動きも激しすぎないような曲を。

それに、幼い子ほど音程が上手に取れる範囲も広くないですから、

解りやすくて、音やリズムの動きを把握できるもので学びます。



ひらがな、カタカナが読めるかどうかも重要なポイントです。

歌は、お友達と一緒に幼稚園で丸覚え~が多いですね。

文字が読めても歌う速さに追いつかない場合は、

というか…幼児さんは最初はほとんど絵カードで曲を把握して

歌います。

目で見てすぐに理解できるので、文字を読むことに気を取られずに

歌に集中することができます。

歌の絵本や、絵カード、童謡カード(この写真の中には入っていませんが)

などで3~4曲、ピアノなし&ピアノ伴奏ありで、自分の声をしっかり

聴きながら歌うようにさりげなく促します。


Mちゃん、昨日もこのような感じでお歌を楽しく歌いました。

そして引き続きピアノのレッスンです。

そうしましたら…なんと変化が♪

ピアノで弾く前にもリズム打ちの練習や、音読みの練習で

声を出しながらするのですが、その声が良い声で。

私に言われるまでもなく、自分の出す声をしっかりと聴いて

います。耳が開かれた状態ですね。

声は小さ目ですが、それは悪いことじゃない。

今まではとにかくノリで「ド~!レ~!ミ~!」と音取りをして

いたのに、正しい音が出せているか確認しながら歌っている。

これはすばらしい。小さな変化だけど、大きい一歩だぞ。

Mちゃん、お歌を続けるとピアノにもいいことがいっぱいあるから

これからもママと先生と仲良くレッスン続けていこうね。



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