私たち講師のお仕事・レッスンは、夕方から夜にかけてが

一番忙しいです。

朝から夕まで働いていらっしゃる方からすると、ちょっと

特殊なお仕事に見えるときもあるかも知れません。

大抵の会社勤めの方々が家路につき、まったり時間を過ごすころ、

私たちは一番元気な状態でレッスンをしています。

まさに絶好調アワー!

一日で一番身なりを整えて、一番きれいなお顔に仕上げ(←?)、

飛び切りの笑顔とワクワク感とともに生徒さんをお迎えします。

生徒さんの体調やその時の気持ちを察しながら、

ピアノの音色に込められた思いを受け取ります。

演奏だけでなく、音楽アプリやお手玉をするとき、

またドリルの丸つけをしている時にも、講師は生徒さんのこと

をよーく観察しています。

表情、こちらの問いかけに対する反応、声の調子、

身体の動きなどから、その日どんなアプローチをどのように

して行こうかと頭の中で超高速でグルグル考え中。

ただニコニコしているだけではありません。

そして生徒さんの紡ぐ音を聴きながら、レッスン内でしっかりと

その生徒さんが充実した学びを得られるように指導します。

演奏が直球だったり変化球だったり、その日その時々で

違うわけですから、指導法は根本的には変わらないけれど、

その生徒さんが一番飲み込みやすい方法で伝えます。

そのためには、球を投げられたらすばやくかつ上手く投げ返す

力がないといけないのではないかな、と個人的には思います。

その時、その場に順じて、即応じる力。

同じ内容を伝えるにしても、言い方もいろいろあります。

ジェスチャーを交えるのか、厳しく真面目に話すのか、

優しい口調でゆっくり語りかけるのか、少し冗談交じりに

言うのか。。

生徒さんの音色を良く聴くこと、生徒さんのその日の状態を

的確に把握すること。

講師を務めさせていただく以上、そこにはいつも真剣に、

全身耳にして掴もうと心掛けています。

私の場合は、人と違っているから面白いと感じる気持ちが

人一倍強いのかもしれないと時々思います。

なぜかというと、変化球が来るとワクワクするからです(笑)。

じゃあ、こちらはどう投げ返そうかと、これまたワクワクとしつつ、

いえ、している間に…あらもうワタシのお口と身体が勝手に動いた

…そんなときもあります。

それはこれまでの経験や学びから熟考されて出たアプローチで

あるときもあるし、その場の咄嗟の思い付きのときもあります。

その場だけの無責任な思い付きはしないように心がけています。

子供の反応は、必ずしも理論正しくアプローチした場合にのみ

良いものが返ってくるとは限らないから…。

たまには型破りなアプローチをしてみたら、その子の可能性が

広がった…そんなこともありますから。

子供の柔軟な発想と考え方は、侮れない。

どこにその子の伸びる可能性があるか、試してみないとわからない。

だから、私もその柔軟性に習おうと思います。

子供さんに指導をさせていただく立場でありながら、

子供から学ぶことは多いです。本当にいっぱいあります。

レッスンに来てくれる生徒さんたちが大好きな講師です。

そして、生徒さんと語り合い触れ合いながらともに成長できる

このレッスンの時間が、私は大好きです。

ただ一つのその思いに、全てが集約されているような気がする

のです。



好天に恵まれた日の夕方には、玄関を出たところから富士山が

見えます。時々次までの時間が空い多時、レッスンを終えた生徒

さんと一緒に眺めています。

「見て見て~!富士山がきれいに見えるよ~。」

生徒さんや保護者の方々も、

「わぁ、本当だ~~!」

と嬉しそうです。




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    あらき音楽教室