目標があると人は俄然やる気が出るものですね。

それも自分で決めた目標が…!

人から決められたことではなく、自らの意思で考えて出したこと。

だからそれを達成するための困難は、苦ではないはずですね。

もちろん、越えなきゃいけないハードルはたくさんあって、

頑張ってもできなかったりするかも知れない。

また、はっきりと

(絶対大丈夫。絶対弾ける。)

といった確信や自信は持てないだろうけれども、

上手く弾けるようになりたいと願う一途な気持ちを持ち続けて

練習に励むならば、一度に上達はしないけれど充実感はある。

困難があるから、それを越えたときの喜びがある。

難しさが楽しいと思えるようになれば、ピアノはずっと続けて

行けるでしょう。

その喜びを味わうために、生徒さんも私も一生懸命ピアノに

向かうのです。




いつからピアノを始めたかという点にこだわらず、

いつからピアノが楽しくなったか、が大事かなと思います。

ピアノの音がきれいで嬉しい、

好きな曲のメロディが弾けた、

初めて両手で弾けた!

左手が割と動くようになってきた、

毎日弾いて弾いてできなくて泣いてた箇所が1度だけうまくいった、

先生が褒めてくれた、

家族が褒めてくれた、

教本が一冊終わった、

伴奏を頼まれた、

どんなに小さくても「楽しい」のきっかけがあれば、年齢なんて

関係ないです。

どなたでも、ピアノの世界の扉を開くことができる。

その世界で翼を広げて羽ばたくことができると思います。

「楽しい」「嬉しい」が積み重なっていったら、

自分の心が喜びでふくらみ、ますます音楽の世界の奥深さを

知りたくなるでしょう。

もっともっと、この世界にどっぷり浸りたいと思うでしょう。

うっしっし…。。

そう思ってくれたなら、講師は我が意を得たり!と膝を打つんです。

どんな難しいことをこちらが要求しても、生徒さんが消化できなけ

れば意味が無いです。

スモールステップで確実に実力をつけて欲しいと願います。

一足飛びに上達する習い事ではないから…。

毎日あきらめず少しずつ。コツコツと努力する意味を身体で知る。

講師はピアノのレッスンを通じて、生徒さんに心の視野を広げて

欲しいのです。

さて、「毎日少しずつ」で大事なことは、

どんなに忙しくても、ゆっくりの練習を必ずすること。

昨日のレッスンで、

「先生~!毎日忙しくって時間がなくって、時短で

 2倍速で指慣らししているんですっ。」

と鼻息を荒くして訴える中学3年生がいました(笑)。

…そんなに自慢しなくっても…。

私はそんな中学3年生Sちゃんに、

「忙しいのはわかるけど、練習できるときは

 なんとしてでもまずゆっくり弾いてね。」

そう、練習しようと思うなら、やろうと決めた曲ならば

必ずその時間はあるはず。

ゆっくり指慣らししても(これは私のオリジナルの指慣らし

ですが)、5種類で10分程度なのですから。

まずは自分の指の動きや音色に耳をじっくり傾ける時間を。

よく聴き、よく動作確認しながら、まずは10分ゆっくり。

自宅で2倍速で弾いているのに、私のところでだけゆっくり

確実に弾こうなんて無理無理~。

やっぱりぼろが見えましたよ。

右手と左手のバランスが均一じゃない。

音の出方や響きも聴けてない。

それじゃダメなんだよ。

ゆっくりで弾けなきゃ、速くも弾けないんだよ。

家では完璧に弾けたよっていうけれど、それは違うな。

速く弾けたやった~って、弾けた気分になっているだけなんだ。

普段からゆっくり一音一音確かめるように弾く癖を

つけなきゃいけないよ。先生いつも伝えているのになぁ。

先生が口酸っぱくあの手この手で伝える、その意味を

わかってくれたまえ。それは先生の切なる願いです。




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